フォーガットン
THE FORGOTTEN
UIP
2004年アメリカ映画、92分
<ストーリー>
愛する息子サムを失って14ヶ月---テリーの心の傷は癒えず、精神科医マンスの治療を受けている。だが、ある日、写真やビデオテープの中から息子の姿だけが消えていく。驚愕するテリーに夫ジムは「私たちには子供はいなかった」と言い切り、マンスは「死産を受け入れずに見た幻覚」と説明する。子供と過ごした記憶は偽物なのか?納得のいかないテリーは同じ時期に娘を亡くした男性宅を尋ねるが彼も娘の存在を否定する。だが、テリーはそこで壁紙の下に子供達の落書きを発見。果たして真実は・・・?
<キャスト>
ジュリアン・ムーア、ドミニク・ウェスト、ゲイリー・シニーズ、ライナス・ローチ
<スタッフ>
監督:ジョゼフ・ルーベン
製作:ブルース・コーエン
脚本:ジェラルド・ディペゴ
音楽:ジェームズ・ホーナー
<レビュー>
自分の愛する息子の存在が実は無かったものだとしたら・・・。物語がこんな衝撃的な幕開けから始まるスリラー作品。主人公のテリーは自分の息子の存在を信じて真実の追究に奔走します。
ストーリー自体はとても興味深いもの。「私の子供は実は存在していなかったのか!? でもどうして!?」とこういうストーリーだと本当に魅力的ですよねぇ。僕の好きそうなプロットですわ。しかも真実に迫っていくとNSAなどの組織も出てきて、一体どんなことになっていくのかと好奇心をもっと掻き立てていく。さらには真実を話そうとしたNSA職員がいきなり空に飛ばされたりして、もうわけがわからん状態に観客を突き落とす。最後の最後までこの状態が続き、ラストでやっと真相がわかります。監督は「マネー・トレイン」などのジョゼフ・ルーベン。観客をどんどん引き込ませていく演出は結構良いかと思いますが、敵に追いかけられるシーンなど同じようなシーンがあって少し単調で物足りなかったかな。個人的にはもっと見せ場というものを作ってほしかったかな、とは思います。しかしそれ以上に問題なのがラストです。
こっからラストについてですが、ここまで想像を働かせる展開だったくせに、ラストがビックリするほど意外なもの。というか絶対に予想出来ないラストとなってます。だから「えっ、こんな映画だったの?」と感じる人が多いはずです。このラストははっきり言って賛否両論、良いか悪いかは人それぞれだと思います。とりあえずまだ見ていない人は一度観てみて下さいよ。ちなみに僕はラストがあまりにもビックリ驚嘆過ぎて何も言えません・・・。
この映画はやはり一度観てみないとわかりません。アメリカでは一応初登場bPを獲得し大ヒットしました。だから決して楽しめない、というものでもありません。でも恐らく好き嫌いが別れるでしょう。百聞は一見にしかず、まあ一度ご覧あれ。
<評価>
6点(満点10点)
<DVD>
特典
監督・脚本家による音声解説、撮影の舞台裏、メイキング、未公開シーン集、別エンディング、オリジナル劇場予告編集
時間 92分
色彩 カラー
面・層 片面2層
映像 16:9/LB
リージョン 2
字幕 日本語・英語
音声 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
販売元ソニー・ピクチャーズ
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