食の安全 Q&A

 

Q 添加物の体への害、影響を具体的に

 毒性としては、添加物には発ガン性や変異原性を持つものが多く、これらには遺伝的な毒性も持つ者が多いので、本人や子や孫に、ガンになる確率が高くなったり、先天性の奇形による機能不全などが懸念されます。特に、生体濃縮される子供たちに大きな影響が心配されます。ちなみに添加物によるガンの潜伏期間は約15年くらいと言われています。ここ20年の間に、子どものガンや奇形による死亡率が倍増している事実にも、この影響が現れています。また、添加物の影響で、行動を粗野にしたり、脳の働きを鈍くするといった、身体だけでなく、心をもむしばんでいるという報告もあります。

 

Q 野菜の農薬の度合は?

 どのくらいの農薬が残留しているのか?、ということは、“どれくらいの農薬を使用したか”だけでなく、“出荷前に雨が降った”“出荷以前何日前まで使用していたか”など、その時その時の条件でも違い、なかなか難しい所です。しかし、まずハッキリしているのは、輸入農産物に多用されるポストハーベスト農薬が、その量、使用条件、毒性と、どう考えても、なによりも危険度が高いということです。まずは国産とハッキリわかるもの選びましょう。その次にできるだけ旬の産地の近い野菜を、その次に低農薬や無農薬、無化学肥料などの野菜や、「有機農産物」と明記されているものと選択順位をつけましょう。

 

Q 遺伝子組み換え食品について

 ここでは詳しくは書けませんが、問題点として、安全性が確認できていないこと、消費者が選択できないこと、環境に大きな影響を与えること、農薬メーカーが農業を牛耳ってしまうことが上げられます。現状ではすでに市販品の多くに含まれていると考えられ、これらを避けることはまず無理でしょう。大勢の消費者が集まって一括して非遺伝子組み換え作物を輸入するような行動を取る事で、一部分ではこれらの作物を避けることができてきています。

 

Q 話題になっている食品(アスパルテーム、キシリトール)は?

 まず、アスパルテームはその毒性(脳腫瘍、脳神経異常などの脳障害の危険性)から見て、論外です。食べないようにしましょう。キシリトールは、木材チップを原料としてまずキシロースが作られ、キシロースを還元したものがキシリトールです。このキシリトール自体の毒性ははっきりした調査がありませんが、キシロースについては動物実験で大量に接種した場合、白内障の危険性が指摘されています。また、ダイエット効果としても、このような物を含む食品にはよく“砂糖不使用”とか書かれますが、“砂糖”を使っていないだけで、カロリー的にみるとそう低くない製品が多いのも事実です。まともな食品を、少なめに食べたほうが美味しくて、なおかつ確実に効果があると思います。

 

Q 輸入食品について

 輸入食品は、ポストハーベスト農薬、放射線照射食品、日本では認可されていない添加物の使用、遺伝子組み換え食品…と危険性を取り上げればきりがありません。もちろん第一優先で避けたいものですが、国産表示もだんだんあてにできなくなってきています。自分で確認できるところから手に入れるか、または自分が信用できるルートで食品を手に入れるのが一番重要ですね。

 

Q 外食産業、レトルト食品のからくり

 レトルト食品については、その包材の安全性についてはそれほど問題はありません。問題なのは中味です。やはり完全調理食品が多いので、添加物の使用も多い方です。また、原料のほとんどが輸入であることも確実です。外食産業の問題点についてはあまりに多いので省きますが、なるべく家で手作りし、外食をするときの店選びの視点としては、大手のファーストフード、ファミレス系をまず避け、加工度合の少ないメニューを個人商店で食べるようにしましょう。また、厨房設備の割にあまりにもメニューが豊富な店もよく見かけますが、調理済みの食品(当然添加物も多い)を使用している可能性が高いといえます。

 

 「何をどのくらい食べたら、どのくらい身体に影響があるか」

 これが、研究結果などでハッキリしていれば、規制や禁止がされることでしょう。しかし、結果が出るのに時間がかかり、1400以上の添加物がある現状では、複合毒性も含め、調査がしきれないこともあり、私たちが身を持って実験している段階といえます。

 

 「どうしても食べたくない添加物は?」「市販品を買う時の注意点」

 まずはタール系着色料、保存料、発色剤、漂白剤、殺菌剤を使用していないものを。また、信頼できない店で、バラ売り・量り売り等、内容が不明なものは買わず、できる限り国産や国内で加工されたものを買いましょう。

 

 「栄養補助食品、バランス栄養食品の安全性は?」

 バランスの取れた、きちんとした食事をしていれば、このような食品を取る必要は全くありません。安全性についても、不安な添加物でカルシウムや鉄を補っているものもあります。バランス栄養食品は、殆どが栄養バランスがとても悪いという事が調査で判明しています。ビタミンの摂取過剰の害もあります。

 

 「コンビニ食、ファミリーレストラン、ファーストフードはどう?」

 弁当やおにぎりにまで、保存料、酸化防止剤が使用されているし、安い米をおいしくするために、炊飯添加剤が使用されている場合が殆どです。また、端肉や肉とはいえない部分を結着剤で固めて出来た成形肉と呼ばれるもので、安いステーキなどが作られています。人工的な霜降り肉も作られています。もちろん殆どの食材が輸入品です。外食はできるだけ個人商店で、単純なメニューの方が安心です。

 

 

 「アレルギーについて」

 様々な経路で化学物質が身体に入ることで(親から受け継ぐ場合もある)、様々な体質の悪化が起こりますが、そのひとつがアレルギーです。添加物、農薬、動物用抗生物質などの、口から入るものが一番影響を与えるようですが、合成洗剤のように、本来入ることのない皮膚からも強い浸透性で入ってくるものもあります。このような化学物質などでアレルギー体質になった人に、いろいろなアレルゲンが働き、ストレスなども影響して、具体的な症状が出てくるのです。健康的な生活をし、できる限り化学物質を身体に入れないことが基本です。

 

 「生活クラブなら、すべて安全なの?」

 いいえ、違います。「生活クラブなら安全」なのではなくて、「安全な食品を求める気持ちの強い人が集まり、努力して消費材開発をしてきた(いる)」のが生活クラブなのです。結果的に現時点では、一般のスーパーや、他の生協などよりは安全性の高い、素性が確かな食材を、適正な価格で手に入れることができているのです。「食の安全」は、いろいろな生協でも基準が違うし、個人個人でも違うものだと思います。だから、信頼できる正確な情報を手に入れて、他人まかせにせず、個人個人が判断すべきものなのです。

 

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