ほうれん草の硝酸性窒素の検出テストをやってみた!
食の安全を考える会 野本
葉物を中心とした農産物には硝酸性窒素が含まれている。これを食べると、体の中で
亜硝酸→亜硝酸塩と変化し、結果的に発色剤として使われる食品添加物の亜硝酸塩
を食べたのと同じことになってしまうのだ。
亜硝酸塩にも発がん性があるが、自然界のアミノ酸と結びついて強力な発がん物質、
ニトロソアミンをつくりだしてしまう、また、保存料のソルビン酸との相乗毒性も強い。
化学肥料に頼った生産をした農産物からは大量の硝酸性窒素が検出される。
また、有機栽培をしているものであっても、むやみに大量の窒素分を投入した場合は
やはり硝酸性窒素は増えてしまう。
有機栽培でも、バランスのとれた不自然でない栽培が求められるのだ。
首都圏近郊で手に入る、ほうれん草数種類(生活クラブ地場提携生産者、T生協品、
自然食料品店、一般スーパー品数種、地場生産者直売所)を入手し、硝酸性窒素
の検出テストを行ってみた。今回の結果では、低農薬有機栽培をうたっているT生協
のものと、一般スーパー品に他のものより明らかに多くの硝酸性窒素が含まれている
事がわかった。明らかに少なかったのは、生活クラブと直売所のものだった。
まだ、実験自体になれていない事と、農産物の個体差を考えるともっと多くの実験を
行わないとはっきりした事はわからないが、少なくとも生産方法によって明らかな差が
現れてくる事だけははっきりしたと思われる。