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Top > 繁殖 > ブラインシュリンプの湧かし方(皿式)

稚魚の飼料として重宝するブラインシュリンプですが、その「湧かし方」には色々な方法があります。
今回紹介する「皿式」という方法もその一つなんですが、その特徴は「手軽」という事につきます。
用意する道具も特別な物は必要なく、他の方法で使うようなエアーポンプも必要ないのでお手軽です。
ただ大量に湧かすには効率が良くないので「少量で良い」という人にのみお薦めの方法となります。

必要な物

・ブラインシュリンプエッグ

・食塩水

普通の食塩と水道水で規定の濃度より気持ち薄めに自分で作れば良いだけです。

・容器(A)

中に入れた水と空気が接する部分の多い容器(コップ状の物より皿状の物)が適しています。
ちょっと深めの皿などでも十分使えます。
ただし使い勝手の面からプラケースのような透明で箱状の物がお薦めです。

・スポイト

孵化したブラインシュリンプを容器から取り出す時や稚魚に与える時にあると便利で、その役目を代用できる物ならストローでも何でも可。

・容器(B)

これは湧かしたブラインシュリンプを持ち運んだり、ブラインシュリンプを取り出した時に一緒に吸い込んだ塩水を薄めたりするのに使うのですが無くても問題ありません。
またこの容器は何でも構わないのですが透明の方が便利です。

湧かす手順

1.規定濃度の塩水を気持ち薄めに作る

薄めに作るのは水だけが蒸発するのでその調節のためです。
また塩水を作る時の水は水道水を直接使っても大丈夫です。

2.容器(A)に水深が1cm以下になるように水を入れる

水深が1cm以上ではダメという事はないと思いますが、「水深を浅くとる」というのが一つのポイントになります。
1cmはあくまで目安と考えてください。

3.ブラインシュリンプエッグを容器(A)に入れる

卵の量は下の写真を目安にしてください。
写真の2倍ほど入れても大丈夫だと思いますが、入れ過ぎは孵らない原因になります550x367(21768bytes)

4.容器を置く

湧かす手順としては「3」までで終わりなんですが、置く場所に注意して下さい。
それは決められた水温を保つためなんですが、季節によって場所が変わると思いますので各自で色々と工夫して下さい。
この置き場所が皿式の一番苦労するというか考えなければいけない点になります。

ちなみに水温が上がらない時などは照明の上に置いたりするのも手だと思います。
下の写真は私の普段湧かしている光景です(真ん中と左の容器で時間差をつけて湧かしています)。

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5.ブラインシュリンプを吸い出す

規定の時間を過ぎた頃からブラインが孵化し出しますので、これをスポイトなどで吸い出して魚に与えれば完了です。
この時にブラインシュリンプの「光に集まる習性」を利用してライトなどを使ってブラインを集めると効率良くブラインを吸い出す事ができます。
上の写真のように照明の前に置いておくとブラインが照明側に集まって便利です。

もともと皿式は水量が少ないのでブラインを一ヶ所に集める事ができれば塩水を少なくしてブラインを吸い出す事が可能ですが、それでもまだこの塩水が気になるという人は何かで漉してから魚に与えれば良いでしょう。

ちなみに私は容器(B)に水槽水を入れて、そこに吸い出したブラインを塩水ごと入れます。
もちろんこうしても塩分は取り除けませんが薄まる事にはなりますので、あとは再度ブラインを光で集めて、スポイトで吸い出してそのまま稚魚に与えています。

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