オラフ・ステープルドン 幻想の宇宙年代記 | |
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オラフ・ステープルドン 浜口稔訳
濁った現実にとらわれ澱んだ日常に埋没しているわれわれが、思わずピンと襟をただしたくなるような傑作だ。(中略) 汎ヨーロッパ主義やアメリカ化する世界像など、おそろしいほど現代を予見している。生臭い社会を超然と見据える本書が、なぜ今日でも欧米で熱心に読み継がれているのか、その一端をみる思いだ。――小谷真理氏評(日本経済新聞3/28) 高度な精神性と発達した文明を併せ持つ超人類が現れては消えていく諸行無常の歴史が延々と綴られていく。その繰り返しの中に描かれる人類の限界に対する諦観と、それを踏まえた上で先を目指そうとする意志こそが本書の読みどころ。――林哲矢氏評(SFマガジン5月号) SF史に燦然と輝く名作 (中略) めまいさえ感じさせる黙示録的な何か。「小説」 とは別次元の、しかし、もっともピュアなSFといえよう。――永瀬唯氏評(北海道新聞夕刊3/19) 二十億年後の人類が一九三〇年の人間に人類の「未来の歴史」を語る進化論ファンタジーである本書は、奇蹟であると同時に、奇書とも呼べる。――山岸真氏評(本の雑誌3月号) |
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