その他の仕事
当編集室は自ら企画した本を中心に編集・制作しておりますが、依頼を受けて編集等を担当した仕事も若干ありますので、ここにまとめてご紹介しておきます。 ※本体価格(税別)表示。

別冊太陽 宮田雅之の切り絵 [八犬伝]

平凡社 1998年4月刊 2400円 [amazon]

山田風太郎 『八犬伝』 朝日新聞連載時(1982-83)に制作された切り絵作家・宮田雅之の挿絵359回を完全収録したムック。
「山田風太郎 [八犬伝] の世界」 と題する小文(8枚)と、登場人物紹介、各章のあらすじ(16本)、図版キャプションを執筆 (無記名)。独立後、初めて国書刊行会以外でした仕事。まとまったライター仕事はいまのところこれだけ。

江戸の大普請 徳川都市計画の詩学

タイモン・スクリーチ 森下正昭訳
講談社 2007年11月刊 1800円 [amazon]

京に匹敵する都をつくりたいと願った徳川幕府の都市計画を解き明かす。日本橋の建設とその意味、名所や聖地の創造、歌枕をめぐる考察、吉原通いの図像学まで。
英国人学者による江戸学の本。訳稿の整理・組入から校正、図版レイアウト、本文責了までを担当。

楽園への道 [世界文学全集1-2]

バルガス=リョサ 田村さと子訳
河出書房新社 2008年1月刊 2600円 [amazon]

画家ゴーギャンとその祖母で女性解放の先駆者フローラ・トリスタンの生涯を描いた大作。
担当したのは初校・再校の校正のみ。《KAWADE MYSTERY》 刊行中、発刊間近の 《世界文学全集》 班の人手が足りない、とのことでお手伝いさせていただいた本。

金枝篇 呪術と宗教の研究 [第5巻]
アドニス、アッティス、オシリス

J・G・フレイザー 神成利男訳/石塚正英監修
国書刊行会 2009年5月刊 14,000円 [amazon]

アドニス、アッティス、オシリスの名の下に、人々は毎年繰り返される植物の衰微と再生を擬人化し、死から再び甦る神として崇拝した。呪術的儀礼によって自然の循環を促進し、穀物の豊饒を願う人類の叡智を探る。
人類学・宗教学の大著全8巻。第5巻から後半4冊を引き継ぐことになった。訳稿整理については今本渉氏の協力を仰いでいる。

金枝篇 呪術と宗教の研究 [第6巻]
穀物と野獣の霊 上

J・G・フレイザー 神成利男訳/石塚正英監修
国書刊行会 2012年12月刊 9000円 [amazon]

ディオニュソス崇拝、穀物女神デメテルとペルセポネの神話、原初的農耕における競技の呪術的意味、「穀物の母」 と 「穀物の乙女」、狼や山羊、牛、豚などの動物に化身した穀物霊、収穫時の最後の穂束をめぐる様々な農耕儀礼、人身供犠など、世界各地に伝わる植物霊の死と再生に関するフォークロアを詳説する。

金枝篇 呪術と宗教の研究 [第7巻]
穀物と野獣の霊 下

J・G・フレイザー 神成利男訳/石塚正英監修
国書刊行会 2017年10月刊 9500円 [amazon]

神々の死と再生に関するフォークロアを詳述。下巻は、神を食べること、肉食に関する類感呪術、神である動物を殺すこと、狩人による野獣の慰霊、人間霊魂の動物への転生、動物聖餐の類型など、動物霊を中心に取り上げる。

島田荘司選 〈アジア本格リーグ1〉
錯誤配置

藍霄 玉田誠訳
講談社 2009年9月刊 1800円 [amazon]

精神科医でミステリ作家の藍霄が受け取ったメールは、周囲の人間が突然自分のことを知らないと言いだす奇怪な体験を訴えていた。謎の差出人はさらに、自分は7年前の未解決殺人事件の犯人であり、それには藍霄も関わっていたと言う……。幻想的な謎と強烈な不可能興味。台湾ミステリの最前線を切り拓く異形の本格推理。
※本文編集を担当。

島田荘司選 〈アジア本格リーグ2〉
二つの時計の謎

チャッタワーラック 宇戸清治訳
講談社 2009年9月刊 1700円 [amazon]

男爵家の放蕩息子チャクラが起こした傷害事件を調べるサマイ警部は、同じ夜に発生した二つの事件に突き当たる。状況からチャクラの関与が疑われたが、現場で発見された二つの時計は、同じ時刻を指して止まっていた。1932年のバンコクを舞台に、〈タイのシャーロック・ホームズ〉 サマイ警部の活躍を描く。
※本文編集を担当。

島田荘司選 〈アジア本格リーグ3〉
美術館の鼠

李垠 きむ ふな訳
講談社 2009年11月刊 1600円 [amazon]

チョンノ美術館の館長パク・キリョンは、世界的な巨匠イム・ヨンスク回顧展の開催初日、館長室で自殺をとげる。その直前、館長は新進画家のキムに 「美術館の鼠」 という原稿と謎めいたメッセージを残していた。韓国美術界をゆるがす死の連鎖。 深まる謎を解く手がかりは、一枚の絵に隠されていた……。韓国で大きな話題を呼んだアート・ミステリー。
※本文編集を担当。

島田荘司選 〈アジア本格リーグ4〉
蝶の夢 乱神館記

水天一色 大澤理子訳
講談社 2009年11月刊 2200円 [amazon]

唐の都、長安に建つ乱神館の女館主、離春は陰陽道に通じて鬼神をあやつり、降霊の術を生業としていた。ある日、乱神館を訪れた富豪封家の息子亦然は、幽霊伝説の残る邸内の井戸端で五日前に変死した母親の霊に会わせてほしいと依頼する。封家へ乗り込んだ離春は、その不思議な力で事件の謎に迫っていく。中国推理小説界の新星が放つ、時代ミステリーの傑作。
※本文編集を担当。

島田荘司選 〈アジア本格リーグ5〉
殺意の架け橋

S・マラ・Gd 柏村彰夫訳
講談社 2010年3月刊 2200円 [amazon]

「離婚経験者、32歳。収入は最低月300万、子供を望まない人生のパートナーを希望」 新聞の結婚相手募集欄 『心の架け橋』 に投書したティアの前に、条件通りの応募者パウルが現れる。二人は順調に交際を進めるが、一方で彼女は仕事上の深刻なトラブルを抱えていた。そしてついに殺人が……。二転三転する事件の謎に挑むコサシ警察大尉とゴザリの名コンビ。インドネシアの人気警察小説シリーズ。
※本文編集を担当。

島田荘司選 〈アジア本格リーグ6〉
第三面の殺人

カルパナ・スワミナタン 波多野健訳
講談社 2010年6月刊 2200円 [amazon]

ボンベイ郊外に建つアルデシル荘のハウス・パーティに集まった天才作家、料理ジャーナリスト、舞踏家、女性運動家、モデル、実業家、高名な医師とその妻。皮肉屋のコックはインド三千年の食を表現した特別コースを用意していたが、その料理にはある意図が秘められていた。やがて勃発する連続殺人。嵐で孤立した館で、ラッリ叔母は事件解決に奮闘する。
※本文編集を担当。

レンブラントの目

サイモン・シャーマ 高山宏訳
河出書房新社 2009年11月刊 12,800円 [amazon]

17世紀オランダ、宗教戦争の渦中で育った神童は、どのようにして巨匠ルーベンスを越えて超絶絵画の画家となったのか。あたかも17世紀画聖の工房にあるが如く、その創造の現場を鮮やかに描く空前の巨篇。
※校正の最終確認や索引作成などを担当。最後の2割くらいをお手伝いといったところ。

奇想天外 復刻版 アンソロジー
奇想天外 21世紀版 アンソロジー

山口雅也編

南雲堂 2017年10月刊 
【復刻版】 1800円(税別) [amazon]
【21世紀版】 2000円(税別) [amazon]

伝説のエンターテインメント雑誌 《奇想天外》の小説・コラム・対談等の再録アンソロジーと、21世紀の《奇想天外》をめざす書き下ろしアンソロジー。
※翻訳小説パートの編集を担当。