| 【アンナ・カヴァン作品】 氷 アサイラム・ピース |
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氷 異常な寒波のなか、夜道に迷いながら私は少女の家へと車を走らせた。核兵器の使用がもたらした地球規模の気候変動により、極地から漂い出した氷が全世界を覆いつくそうとしていた。やがて姿を消した少女を追って某国に潜入した私は、要塞のような
〈高い館〉 で絶対的な力を振るう 〈長官〉 と対峙するが……。刻々と迫り来る氷の壁、地上に蔓延する略奪と殺戮。恐ろしくも美しい世界終末のヴィジョンで読者を魅了し、冷たい熱狂を引き起したアンナ・カヴァンの伝説的名作。◆ちくま文庫 2015年3月刊 1056円(税別) [amazon] ◆クリストファー・プリーストによる2006年版序文を新収録。 ◆解説=川上弘美 ◆装丁=水戸部功 ◆サンリオSF文庫 (1985)/バジリコ (2008 全面改訳) の再刊・文庫化。
アサイラム・ピース
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