鉄スクラップ(17.04.07)  
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しおり

第1部 鉄鋼市況



第2部 鉄鋼生産・輸出・在庫



第3部
鉄スクラップ

1.
鉄スクラップ在庫
(17.03.17)
 


2.鉄スクラップ消費
(17.03.17)
 


3.鉄スクラップ需給
(17.03.17)



4.
鉄スクラップ輸出入(17.04.07) 


5.トピックス
(15.07.24)



                   
第3部 鉄スクラップ  part3. steel scrap   


1.鉄スクラップ在庫動向

1月の鉄スクラップ在庫

在庫率(=月末在庫/月間消費)   1.00カ月 0.01カ月ポイント上昇

月末在庫量      281万1千トン   前月比   ▲ 1万1トン減

月間消費量      282万0千トン   前月比   ▲ 4万4トン減


在庫率は概ね適正水準。




経済産業省HP(鉄鋼統計)    



2.鉄スクラップ消費  steel scrap consuption


1月の炉別鉄スクラップ消費量

合  計    282万0千トン
 

電炉用    192万8千トン
 

転炉用      89万2千トン 






1月の鉄スクラップ消費量(前年比増減)

合  計    前年比 9.2% 

電炉用    前年比 4.8% 

転炉用    前年比 20.1% 増 






3.鉄スクラップ需給動向  steel scrap supply & demand  


1月の鉄スクラップ需給





<参考> 2006/10〜2014/2













4.鉄スクラップ輸出入 steel scrap export & import


鉄スクラップ輸出入量

2月の鉄スクラップ輸出量  71万1千トン   前月比     6万7千トン増 

2月の鉄スクラップ輸入量    1万2千トン   前月比  ▲1万 3千トン減 






鉄スクラップ輸出入(前年比増減)

2月の鉄スクラップ輸出量    前年比  ▲4.4%減 

2月の鉄スクラップ輸入量    前年比    2.1%増






<参考> 2006/10〜2014/3




財務省(貿易統計)HP



(2) 仕向先別・鉄スクラップ輸出量

2月の鉄スクラップ輸出は韓国・中国向け増加ヴェトナム・台湾向け減少。






<参考> 2007/1〜2014/3




<参考>
鉄リサイクルの国際化と今後の展開について」(全国都市清掃会議 『都市清掃』vol.56-252号)
    
"The globalization of steel recycle system" ( Japan Waste Management Association )



(3) 鉄スクラップ輸入の動向

2月の鉄スクラップ輸入

鉄スクラップ輸入量の対輸出量比                          1.6

鉄スクラップ輸入量に占めるステンレス鋼スクラップ   65.2






6.トピックス

2015.7.24    鉄スクラップ2年9カ月ぶり安値水準   (日経新聞から抜粋)

 関東地区の電炉が購入する鉄スクラップ価格は現在、指標品が1トン2万2千〜2万3千円。1カ月前に比べ15%安い。アジアの需要が鈍化し国際価格が下がっている。米国産の韓国向け価格は1トン230ドル程度と月初比で1割下落。建設不振や鉄鋼の過剰生産が続く中国で鋼材価格の下落が止まらず、株安で実体経済の鈍化懸念も台頭。アジアの鉄鋼需要の低迷に拍車が掛かるとの見方からスクラップ価格に下押し圧力が強まった。

 鉄スクラップは日本の供給量の15〜20%が輸出され、国際価格下落で日本産の輸出競争力が低下。5月ごろまで活発だった韓国やベトナム向けは、新規の輸出成約が思うように進まず、流通業者が販売先を国内に振り向けている。

 国際市況低迷の背景には、スクラップの需要の一部が鉄鋼半製品に置き換わっている事情もある。最近はビレットと呼ぶ棒状の半製品が中国から安値で輸出され、価格も1トン310ドル前後と年初比で25%下落している。製鋼工程を経ずに半製品を加工するだけで鋼材を作る方が採算が良くなり、スクラップ輸入国のトルコや韓国がビレット調達にシフトしている。

 電炉各社は電力需給が厳しくなる夏場に集中的に減産するため、足元の国内需要は鈍い。高炉の鉄鋼原料となる鉄鉱石もオーストラリア産のスポット(随時契約)が1トン51〜52ドルと1カ月前より16%安い。製鉄原料の供給過剰が長引いており、国内外で製品の鋼材価格の下落圧力が一段と増す可能性がある。


2012.8.23    中国の鉄スクラップ市場   (日経新聞から抜粋)

 製鋼の再生原料である鉄スクラップが中国で急激に需要量を伸ばしている。鉄鉱石の価格が切り上がって鉄鋼各社は割安な主要原料としてスクラップに注目。中国政府も環境配慮の観点から活用推進の方針を示す。供給面では2000年前後に生産量を大きく伸ばした鉄鋼製品が鉄スクラップとして市場に流れ始めた。最大の粗鋼生産国である中国の資源事情に変化の兆しが出てきた。

 日本鉄源協会がこのほどまとめた統計では、中国の鉄スクラップ消費量は11年で1億2250万トンだった。前年から6割増と急激に膨らみ、日本の3.3倍にのぼった。

 供給状況も変わった。中国は2000年ごろから粗鋼生産が大きく伸びた。当時生産された自動車や家電が回収され鉄スクラップとなって流れ始めた。

 同協会の推計では中国で11年に1億1570万トンの鉄スクラップが発生した。前年比で63%増。02年比では5.4倍に膨らんでいる。発生量で世界2位の米国(8110万トン)を大きく離す。

 中国では粗鋼生産の伸びとともに高炉が原料とする鉄鉱石価格が上昇。指標となる中国向け豪州産のスポット価格は1トン106ドル(船賃込み)と足元で軟調だが、10年ほど前の20ドル前後に比べて大幅に高い。

 収益が圧迫される中国の鉄鋼各社は鉄鉱石に加えて入手しやすくなった鉄スクラップを併用することでコスト削減を図っている。

 そして昨年、中国の鉄鋼業界に大号令がかかった。中国政府は15年を最終年とする第12次5カ年計画を策定。鉄鋼製品の品質向上や生産設備の統廃合とともに二酸化炭素(CO2)の排出を抑制できる鉄スクラップの利用を促す。

 鉄スクラップ輸出国の日本への影響はどうか。中国向け輸出は236万トン(11年実績)で全輸出量の半分を占めた。中国の消費増は追い風にみえる。ただ、中国の鉄スクラップの発生量は、粗鋼生産の伸びに合わせて確実に増える。鉄鋼大手の幹部は「中国はいずれスクラップの輸出国になる。世界の供給地図は塗り替わる」と語っている。(12.08.24)







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