ユーザ車検


格安!?

 今年の車検の時も一度は考えた「ユーザ車検」。ウワサでは法定費用(約¥55,000)と印紙代(¥1,400)のみの¥56,400程で済むそうで、私の知人の中にも何人か経験した人がいます。
 「ユーザ車検」の最大の利点は、なんと言っても安く済むことです。
 通常購入したディーラ等で車検をお願いすると、法定費用+(プラス)10万円程度はかかってしまうので単純計算で10万円の「節約」をすることが出来ます。
 もっともデメリットもあり、ユーザ車検ではよほどクルマに詳しくない限り最低限の「点検」で済ますことになり、ディーラではまがりなりにもそれなりの「サービス点検」をしてくれるので、少なくとも精神的には安心できます。

 自分自信での完全な「ユーザ車検」の経験は無いのですが、実は「準・ユーザ車検」は前車パンダで経験しました。
 いわゆる「ユーザ車検代行」といわれる、ディーラでのサービス点検は一切行わず、車検を通す「だけ」を代行するシステムで、近所の自動車整備工場で代行費・約2万円でやってくれました。
 この時は大変助かりました。独身でしたが薄給で日々の生活もままならなかったので、この8万円弱での「車検」はまさに「天の恵み」です。しかし…。

レッツ、ユーザ車検!!

 そのツケは2年後にやってきました。
 結果から申しますと、その2年後の車検時に、エンジンのオーバーホールと通常車検と併せて約60万円もかかってしまったのです。
 その1年ほど前からラジエタ水が漏れており、このことからエンジンがオーバヒートを起こしていたらしく、それに気付かず処置を施さなかったが為にシリンダヘッドの歪みを生んでしまったようです。
 2年前の車検で、正規ディーラにお願いしていれば、サービス点検にてこの点はもしかしたら検知されていたかも知れず、もしそうだとするとたかが10万円をケチッたが為に後の30万円程をソンした事になります。

 もっともこれは2年前の車検でディーラにお願いしていても発見されず、同様の事象が起きていた可能性も有りますが、少なくともディーラ推奨の交換時期を目処(メド)に部品の交換等をおこなうでしょうから、少なくとも故障の可能性はグッと少なくなるはずです。
 特に輸入車それもイタリア車などは、純正の部品の精度が驚くほど粗悪で、新車で購入しても購入後すぐに交換したほうが良い部品もあるそうです。

粗悪な伊製品

 「安物買いのゼニ失い」とは、よく言ったモノです。
 節約することも大事なことかもしれませんが、肝心なところにはお金をかけ点検を十二分行うことも重要だと教わった一件でした。


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