ポリスマン


白バイ

 生涯これまでで二度交通ルール違反をしています。二度とも速度超過で現行犯「逮捕」。一度目はいわゆる「ネズミ採り」で二度目が「白バイ」。いずれも前車・パンダ時代の事です。

 「ネズミ捕り」は通例通り、飛ばすと気持ちのイイ緩(ゆる)やかな下り坂で行われていました。直前の赤信号で先頭になり、青に変わるや否や天気が良かったのも手伝っていつもにも増してアクセルを強く踏んでしまいました。信号で並んでいたフェアレディZや、スグ後ろについたタクシーが不自然にゆっくりなので若干不穏に思いアクセルを戻しつつ、ふと道路脇の街路樹の陰を見ると、パイプ椅子に座り不敵に笑うおっさんが見えた瞬間、

   「あっ、やられた!」

と、叫んでいました。
 生まれて初めての「減点」でした。

 自分が「違反」をしているので文句を言えた立場ではないのですが、改めて警察は「汚い」と思ってしまいました。
 右に緩やかにカーブする長い下り坂。「これだったら誰でも速度違反するよ!」と言いたかったのですが…。Zやタクシーの運ちゃんは知っていたのですね…。

 二度目も比較的通りの少ない幹線道路でした。
 ちょっと少し飛ばし過ぎかな?と思いながら快調にクルーズしていると、後方でサイレンの音が。しばらくは自分とは関係無いと思っていました。サイドミラーにもルームミラーにもそれらしき影は無く…。と、突然「それ」は現れ、私を右から追い抜き、左手で「止まれ!」と言っています。

ウ〜!

 まったく気付きませんでした。比較的運転中もバックミラーを見て周りに気を付けている方だと思っていたのですが、完全に「死角」に入っていたようです。
 少し感心してしまいました。
 見なれた国産車ならいざしらず、まだまだ希有な左ハンドル車の「死角」を瞬時に見つけ、それもドライバーに気付かれない様に「潜り込む」。
 まるで忍者です。

 結婚した事もありこれ以来違反はしていません。その努力の甲斐もあって今では「ゴールド免許」です。
 減点を受けて罰金をとられるのはやはり辛い事ですが、厳しくする事により交通事故が減るのであればもっと盛んに取り締まっていただきたいものです。
 ただ単純に「速度」だけでなく、低速でも「危険」な運転はあるので、そちらの取締りを強化して頂きたいモノです。


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