自動車教習所で習ったと思います。「送りハンドルはしてはいけません」。 まず「送りハンドル」と同様に「使用禁止」であるのが「逆手」と言われる、ハンドルを切る際に手のひらを手前に向けて握る方法がありますが、こちらは私も良くないと思っています。 一定のペースでハンドルを回す事が出来ず、不慮にハンドルを切りすぎる可能性があります。要するに「急ハンドル」を切ったような状況になりがちなのです。 もう1点は、切ったハンドルを「戻す」場合、そのまま逆の動きでは戻る事が出来ず、一旦握り変えなくてはないらない点です。 いずれの点もすなわち「迅速な対応が出来難い」点があります。 ![]() 「逆ハン」ご法度 本題の、送りハンドル。 こちらは特に使用制限はないと思っています。ただ、あくまでも私の個人的な意見なのでやはり使用しない事でしょう。 「送りハンドル」が禁止されている理由は、曲がりきった後にハンドルの直進の位置がわからなくなるからと言うもの。確かに送りハンドルの場合、「曲がる」時と「戻す」時とではズレが生じるので、ハンドルを握ったままでは、あらぬ方向へ進んでしまう可能性があります。 しかしながらこれは大昔のステアリング機能が著しく劣っていた頃の話。昔はハンドルを曲げた状態で手を離すと、そのままグルグルとその場を周り続けてしまいます。しかし最近は、手を離すと自然に「直進」方向に戻る様に出来ており、あまり戻す「位置」を気にしなくても良くなってきています。 ![]() 自然に「まっすぐ」になります 「送りハンドル」は自動車レースなどでレーサーがすると言われます。「遊び」の少ないハンドルで舵幅も小さい中、クイックに曲がる場合には適しているのでしょう。しかしサーキットには交差点はありませんしあまり車庫入れも行いません。 出くわした状況に応じて臨機応変に使用するようにしましょう。 |