第二次大戦直後、米国により直接軍事利用できる「自動車」の生産を制限されていた為に苦肉の策で出来た規格だと聞いています。確かに一見カタチこそクルマに似ていますが結局はバイクにリヤカーをつなげているようなモノで、初期型ではハンドルもバイクのそれでバー式のもあります。 ![]() ダイハツ・ミゼット 実は私、このオート三輪に乗った事があります。 幼少の頃、近く住んでいた祖父が所有していたのを何度か乗せてもらいました。ただ、その頃でも殆ど「絶版車」だったと思うので、ハンドルは丸型、座席もサドルではなくベンチシートの「末期型」だったように記憶しています。 このころは祖父の「三輪車」以外でも街中で時々見かけ、カーブを曲がりきれずに交差点中央で横転しているのを2、3人の大人が起こしている、と言ったなんともまぁのどかな光景が繰り返されていました。 子供の頃乗った「それ」はとても大きく感じましたが、今考えると恐らく現在の規格よりも一回り小さかった軽自動車よりも小ぶりだった事でしょう。 それが証拠に「オート三輪」が一番最後まで「現役」として使われたのが、農道や林道などの道路が整備されていない山村/農村地帯だったそうです。 さすがに今ではまったくと言っていい程見かけなくなってしまった「オート三輪」。1度でイイので自分で運転してみたかったと思う今日この頃です。 |