元来旧い考えを持っており、未だにクルマは「マニュアルだ!」と言い、「ナビは嫌いだぁ!」とほざいてる私ですが、何故かトヨタのハイブリット・カー、「プリウス」には魅力を感じてしまいます。どうしてでしょう? 多分、プリウスに「未来」を見ているからなのではないでしょうか? ![]() プリウス! プリウスは、かのトヨタ自動車が世界ではじめて発売した、ガソリン・エンジンと電気モータで駆動するいわゆる「ハイブリッド・カー」。 ハイブリッド・カーは、ガソリン・エンジン車で最もエネルギー効率の悪い「発進」・「加速」時に、電気モータを使用してやることで燃費の改善を主な目的とした半ガソリン半電気自動車です。 「電気は無公害なのでこんな中途半端な事をせず、思いきって『電気自動車』にすれば?」と、思いきやさにあらず。大きく課題が2点。 我々が普段使用している電気の殆どは、火力や原子力と言った「公害」を出すモノから生み出されています。要するに、世の中に電気自動車が増えると、確かにクルマから直接吐かれる「排気ガス」は少なくなるかもしれませんが、その分電気を生み出している発電所での「ガス」が増大してしまいます。 もっと極端に、世の中の自動車の全てが電気自動車になってしまったら、電気の供給が追いつかず、2003年の夏の様な「電力危機」が起きてしまうのは必須です。 すなわち「ハイブリッド・カー」は、自分自身の中に「発電所」を持つ事により、今まで捨てていた「電気」でクルマを走らせているのです。 二点目は、社会環境。 現在、クルマを気軽に乗り回す事ができるのは、ひとえにガソリンスタンドが無数に存在している為でもあります。自宅近所で給油して500q走行した先に給油所が全く無かったら、もうそのクルマは殆ど鉄クズ同然です。行ったことが無い場所でも、間違い無くガソリンスタンドがあると思うから、出かける事が出来るのではないでしょうか? 今あるガソリンスタンドの殆どが、電気の供給も出来るようにならない限り、電気自動車の明日はあり得ません。 ![]() 電気自動車の未来はまず「インフラ」から ハイブリッド・カーの中で突出している「プリウス」も、今後の自動車社会では「普遍」にはならないと言われています。ガソリン・エンジンそのものが消えていく運命にあるということのようです。 燃料電池車。水素やエタノール等を「燃料」にして発電し、その電気でモータを駆動してやる、というモノです。 水素と酸素の化学反応であれば、「排出物」は「水」だけになります。現在、多くの自動車メーカーがこぞって「燃料電池車」の開発に躍起になっています。 ただ、やはり世の中の「ガソリン・スタンド」をスグに「水素スタンド」に切りかえる事は不可能なので、これまで通り、基本的なエネルギー源を「ガソリン」としているハイブリッド・カー「プリウス」は、期限付の「未来カー」と言えます。 |