なにせ並行輸入車なので実態は掴みかねます。 「正規輸入車」と「並行輸入車」の違いは具体的には国(陸運局)や自動車工業会がデータを持っているか否かになってくるようです。 例えば前述した自動車保険(車両保険)の件でも陸運局発表の事故率、修理相場などから各保険会社はテーブルを作成しそれに見合った保険料額を設定することになりますし、先の三菱自動車の「リコール隠し」などの管理・取締りを実施しています。 ところが並行輸入車は要するに「勝手」に日本に持ち込んでいるのでこの辺りのデータがありません。 毎月、自動車工業会は1ヶ月間に登録された自動車の台数をモデル単位に発表しています。多くの自動車雑誌などが掲載しているのでご覧になったことがある方も多いかと思います。 「トヨタ自動車:カローラ XX台」とか「ダイムラークライスラー:A160 XX台」とか。 ところが、マイナな輸入車や並行輸入車になるとモデル名単位では表記してもらえずメーカ単位に「普通車(3ナンバー車)」、「小型車」で分けただけの台数しか公開されません。 「ランチア:普通車 XX台、小型車 XX台」と言うように。 ![]() こんな光景、日本では殆どありません で、推測・計算してみました。 我が家のイプシロンは本国(イタリア)でのデリバリ開始が1996年1月からです。この月から私が購入する時期(1999年秋)までのランチア製小型車の登録台数は約500台。日本に「第一号」が入ってきたのがいつなのか不明ですが最大数でこれだけとなります。 また、このころはまだまだ旧モデルであるイプシロン・10(Y10)も日本では現役であったのとそこそこ販売していたらしいので−(マイナス)200台くらいでしょうか? ランチアと言えば最も有名なのが「デルタ」です。高年車になると殆ど3ナンバーですがもともとは小型車(5ナンバ)クラス。これは相変わらず人気が高くマニアになると本国まで取り寄せているそう。輸入車の場合、もとの国で何年使われていても日本に入ってくると「新車」になってしまいます。すなわちこれらもマイナス対象に含まれるでしょう。 2001年イプシロンはマイナーチェンジを受けました。この間約5年間。最近のデータは知りませんがおそらくまだ1,000台には達していないでしょう。 1,000台と言ったらあのフェラーリが一ヶ月に新車として売られる台数です。ランボルギーニさえも年間数千台と言われるので、いかにイプシロンが希少なことが分かりますね〜。 |