パンダに比べ故障も少なく格段と品質が良くなったイタリア車、ランチア・イプシロンですが、やはり初期トラブルはありました。 いずれも大したことは無く、納車後1ヵ月後の「1,000q点検」で無償修理してもらいました。 まずシートベルト。シートベルトの役割は、今更書くことではないのですが衝突時に搭乗者の身体をシートに縛り付ける事です。要は前方からの強い衝撃を受けた時にベルトが「ロック」される必要があります。しかしそうでない場合(衝撃を受けていない時)も、固定されていると窮屈でこれまた運転に支障が出てしまいます。すなわち、ゆっくりとしたスピードではベルトが出てきて、早いスピードではロックされるような仕組みになっていなければならなりません。 ところが我が家のイプシロンのシートベルトはゆっくり引っ張っても出てきません。だましだまし5分程かけてようやく体を巻くくらい出てきます。 結局、シートベルトのロータリ部の不具合との事で、部品交換で事は済みました。 ![]() シートベルト本来の機能としては申し分ないのですが・・・ 次にあった障害は特に「不便」という事ではないのですが、センタコンソール付近から何か「ネジ」でも転がる音がします。 右に曲がると「コロコロコロ」、左に曲がると「コロコロコロ」、前へ進んでも止まっても「コロコロコロ」と、未知の物体が転がっています。音さえ気にしなければそれで済む事なのかも知れませんが、本当はとまっていなくてはいけない「ネジ」なのではないか?とか、放っておくといずれ分解するんじゃないかとか、不安が不安を呼んで精神衛生上あまりよくありません。結局なんでもないネジの取り忘れだったそうですが、イタリア車のいい加減さは不滅でした。 最後の三点目は、危うく見過ごしてしまうところでした。後部座席の枕(ピロ)が外れないのです。 普段滅多に外すことも無く、もしかしたらユーザの中には一生使わない人がいるかもしれない機能です。ピロが外れない事そのものに関しては別段気にはしないのですが、このピロが外れないとダブルフォールディングのシートが倒せません。 納車直後のある日、とりあえず全ての機能を試していたときにそれは発覚しました。いや〜、なんでもそうですが一度は試しておく事は重要なのですね〜。 ![]() この枕が取り外せませんでした |