谷川連峰主脈縦走

日 程: 2016年10月10・11日(月火)
山域: 平標山 1984m〜仙ノ倉山2030m〜万太郎山1954m〜谷川岳1963m〜天神尾根(上越)
形式: 縦走(山小屋 泊)
メ ンバー: な なこ
記録: ななこ
集合:
JR中央線 上野原駅着8:08河口湖行き乗車 北口バス無生野行乗り場
行程: 10 日(月)
越後湯沢駅発バス13:00〜平標山登山口バス停13:35〜平標山ノ家1650m15:35着(泊)
11日(火)
平標山ノ家発5:15〜平標山6:05〜仙ノ倉山6:45〜エビス大黒ノ頭7:40〜万太郎山9:20〜吾作新道分岐〜9:35〜大障子ノ頭10:15〜 小障子ノ頭10:50〜オジカ沢ノ頭11:50〜谷川岳肩ノ小屋12:55〜トマノ耳〜天神平ロープウェイ14:30


6月中旬に谷川岳〜茂倉新道のロングコースを歩き切って 満足している私は土樽駅でいっしょになった今流行っているトレールランの方と話をする機会があった。単独の男女2人の本日のコースに耳を疑った。なんと平 標山登山口〜谷川岳〜土樽駅を日帰りで約13時間で小走り?やってきたそう。私なら2日避難小屋泊の縦走コースと考えるところである。実は足の怪我のリハ ビリで6年くらい以前の秋に平標山を周回した時に山頂から東へ長々と延びる稜線を美しいなあと眺めた記憶があった。その時に「では今年の秋に歩いてみよう ではないか!1日で。」もちろん前夜小屋泊であることは揺るぎない計画となったのである。第一弾、紅葉縦走とタイトルも早々と決めて楽しみにしていたのに 今年の9月はどこの山域も雨雨雨。高山での紅葉の限界の体育の日までもぱっとしない。おまけにこのルートに同行予定の有川君が先日の尾瀬で怪我をしてし まって不参加。ここは4ヶ月前に決めた計画でもあるので雨覚悟でも行くと決めた。アプローチを決め小屋予約し、一週間前に奥多摩でトレーニングもやり準備 は整え残るは秋晴れを願うばかり。

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10日(月)の12時に越後湯沢駅に到着。東京より晴天 ではあった。連休最終日にしては人の数が今ひとつな感じ。1番乗り場のバス停で30分くらい立っていたら手が冷たくなってきた。さすがにここは上越、フ リースを着てグローブをつける。やがて乗客6人乗せて山深くバスは進んで行く。いくつかの温泉やスキー場を過ぎて登山口でバスを降りたのは私一人であっ た。そしてどんよりした曇り空に変わっていてがっかり。ちょうど下山してきた若い男性が親切に取り付きまで案内してもらった。しばらくは沢の左岸沿いの道 を進むと林道に出る。右の林の中に別荘らがちらちらとみえる。車止めを過ぎ歩き始めて50分ほどしたら左に上信越自然歩道の平元新道入り口の道標がでてき た。

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ここまで15人くらいのハイカーが下りてきた様子。整備 された木の階段が続いている。沢を右、左に登って行くと大きなブナ林がめだってきたころガスの中に稜線がうっすらと見えてちょっと急な登りをいくとぱっと 視界が開けた。こじんまりとしたなんか新しい感じの小屋に到着した。時計を見ると15:35。周りはすっぽりガスの中でなにもみえないので小屋の中へ。

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若いご夫婦が火の入ったストーブの横から出迎えてくれ た。なんでも10年前に立て替えしてご両親から3年前に受け継いだとのこと。25人収容、10人泊まれる快適な避難小屋、清潔な男女別トイレ、サイドに幕 営地10張りくらいかな。稜線に沿って渡り廊下とドアで繋がった間取りとなっている。小さいので要予約とのこと。夕食は山菜のてんぷらとだいこんのみそ 汁、炊きたての白飯。利用者は17時頃ヨレヨレで到着した若夫婦合わせて7人。避難小屋に4人とのこと。ちょうど良い人数と小屋主が言っていた。てんぷら を揚げている音と匂いにお腹がすかせながらみなさんと話が弾む。中でも小家主が興奮しながらトレランの人たちには散々迷惑しているという。登山道の崩壊、 天然植物への配慮の無い人が多い、大人数で山を駆け抜けて登山者あぶない、装備不足による遭難、せいぜいジュース1本買うか買わない程度などなど。つられ てみなさんそれぞれのトレランに関する経験談で盛り上がった。外は深い霧の中、冷たい雨がシトシトと降っている様子。最後に小屋へ到着した二人の話による と(肩ノ小屋から今日歩いてきたとのこと。)出発時は雨と強風で岩場が滑って恐ろしかったこと。歩いても歩いても万太郎山までが特に長く足下は雨でぬかる んで泥が絡み付き辛かったこと。昨日の午前中は強風のためロープウェイが止まったことなど。ここまで10時間半かかって着いたそうだ。明日はこちらから谷 川岳方面へ行くのは今のところ私一人の様子。なので6時に出発の予定を1時間早めることに決め、テルモスへお湯を満タンにして就寝したのが、20時過ぎ だったと思う。


11日(火)4時30分に起床。まだ暗い中を上下カッパ の完全防備で静かに小屋出る。気温は3度、霧雨、ガスガス。今日一日もこんな状態かな。軒先でうだうだしてると小家主が勝手口から出てきて見送ってくだ さった。そのあいさつに背中を押され空へ向かって延びている長い木の階段を登り始める。だんだん夜が白み始め突然目の前に平標山山頂の道標が現れる。これ から進む東方向へ白いガスの中に一筋の道が続いて消えているさまは幻想的である。本当は、紅葉した西ゼン、東ゼン、周囲の山容がみたかった!つくづく雨女 体質が悲しい。

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うつむきかげんに黙々歩いて40分後に仙ノ倉山到着。こ のあたりからなだらかな道が続く。夏ならお花畑ではないだろうか。今日はドロドロの泥炭土の道を行く。
 
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一個目の避難小屋で谷川特有のブリキのかまぼこ型がかわ いい。3人ぐらいなら居心地良さそう。前方のガスの中から尖った尾根、エビス大黒ノ 頭が現れる。左側から岩場を慎重に越えて山頂に到着。避難小屋を越えたあたりから強く獣匂い。小屋の主人が言っていた熊のテリトリーかもしれない。確かに 稜線まで笹原が続いており赤い実をたくさんつけた木々が多かったな。周りに誰もいそうにないので右左方向へ口笛を吹き吹き歩いて行く。

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平標山からずっと稜線歩きで所々突風にさられ消耗する。 このあたりで風をよけて小休憩。テルモスのお湯が体にしみわたる。アップダウンを繰り返し右側に赤谷川の水音が聞こえる。行きたかった沢でもあった。そう いえば毛渡乗越から猿ヶ京方面の登山道は崩壊がかなり進んでいて通行止めになっていると小家主が言っていた。ここまで下って毛渡乗越(最低コル)そしてす ぐに登り返すつらい箇所を過ぎると、二個目の避難小屋過ぎて万太郎山に9:20到着。

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ここらへんより湯沢方面から青空が見え始めた。雲がどん どん稜線を水上方面へ流れていく。なんか急に明るくなり始めてきてるようだ。眼下に吾作新道への分岐が見えたのでそこまで行って20分休憩をとる。

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天気も随分回復してとても気持ちいい場所に私ひとりにに んまりする。6月に歩いた茂倉新道やその下に関越の例の煙突も見え隠れしているし。 地図によるとちょうど谷川岳まで半分くらい進んだようだ。なかなかよいペースでこれたので、ここからは写真撮影や景色を満喫しながら歩けそうだ。

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分岐からは砕石帯の急降下がしばらく続く。後ろを振り返 ると万太郎山からエビス大黒ノ頭の稜線が美しい。どんどん先に進んで大障子ノ頭10:15到着。

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三個目の避難小屋すぎて小障子ノ頭10:50到着。へと へとになるも右側の小出俣沢やまないたぐら山稜の紅葉が美しく、ついつい見とれて足が止まる。

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草紅葉がビロードのように山肌を染めその間を険しい谷を ごうごうと水が越後方面へ流れていく景色にみとれる。

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やがて遥か遠くにこれから登るオジカ沢ノ頭への稜線が見 えてきた。ヤセ尾根、岩場を過ぎ四個目の避難小屋を越えるとオジカ沢ノ頭11:50到着。

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ヤセ尾根のアップダウンを繰り返しまだ濡れて滑りやすい 岩場とを慎重に進む肩ノ小屋まではもう少し。中ゴー尾根分岐に12:30に通過していよいよ谷川岳肩ノ小屋12:55に到着した。

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平日なのに人があふれているのに驚いた。コーラを飲みな がら夜明けから歩いてきた稜線を眺める。雲海が立ちこめてガスで見え隠れしているがひとときの達成感にひとり浸る。途中トレランぽい2人と単独2人外国人 2人パーティにすれ違ったけど、平標山からは人気がないのか私だけだったようだ。今日はロープウェイも動いているとのことなので予定どうり天神尾根から下 りるとする。丹沢のバカ尾根に似て滑りやすいどろどろのぬかる道を転ばないように歩くのに疲れ果てた。天神平に14:30到着。ロープウェイですいすい下 りながら下山連絡をいれる。14:55のバスで湯檜曽温泉街で下車、いつもお世話になっている林田旅館で温泉に入れてもらう。おばあさんが「ずいぶんと汚 れて・・・」と後の言葉がなかったのには苦笑した。さっぱりした後に水上駅発17:35の電車で帰京。

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