08/01/26-08/01/27 雪山縦走 丹沢山/鍋割山 山行報告書

参加者 すずとも+3

今回は日本百名山のひとつである丹沢山に、夏に北アルプスでお会いしたトレイルランナー&脚力超人級登山家のみなさま三人をご案内することとした。夏からの約束であったが、私の個人的な理由による延期&延期で時期が厳冬期になってしまった。先月に単独行で風雪のビヴァーク(?)で偵察にも行ってきて、夏にも足しげく通ったお気に入りの山である。計画は大倉〜丹沢山〜蛭が岳というものだったが、もともと夏期でもその行程の長さと標高差によりにわか登山者には近づきにくいエリアである。結果は、想像以上の雪に阻まれ蛭が岳への道中で断念。不動の峰(丹沢山・蛭が岳のおよそ中間点)で泣く泣く撤退し、丹沢山で一泊したという大成功とは言えないものになってしまった。
しかし、丹沢山には登れたので、百名山の名目は果たせた・・・?自分はあまり詳しくないのでよくわからないが、二日間楽しかったので、記録以上のものが心に残った。しかし、先月凍って抜けなかったテントのペグは、1Mの雪に埋もれ、回収できなかった。春まで出てこないとはこのことか。

1/26 雪
7:30、大倉登山口より、大倉尾根を登山開始。登山者が多く(ほとんど塔の岳までの登山者だが)、ほか三人は「夏山みたい!」とびっくりしている。また、小屋泊まりなため荷物も軽くてごきげんである。杉林を抜けるとすぐ道ががちがちに凍っている状態が塔の岳山頂まで続く。途中、登山者がみんなアイゼンをつけはじめたのでこちらもつける。私は軽アイゼンを持っていたがつけるのが嫌いなので意地を張ってつけない。たまにつるっといくが途中でガレ場等あるためないほうが歩きやすい(気がする)。塔の岳手前花立付近よりすべてが雪に覆われる。塔の岳山頂は風が強く、天気も悪い。行程が長いため、山頂でスパッツをつけ休まず丹沢山へ向かう。塔の岳から丹沢山への道は50〜60cmの積雪で、木道も登山道も埋まってしまっている。トレースはちゃんとあったので、さくさく向かう。天気は花立からずっとぱらぱらと雪が降っている状態だ。気温は_5_。
12:30ごろ、丹沢山山頂に到着。天気はいまだ回復せず。みやま山荘に今夜は宿泊するため、荷物をデポし、昼食をとり始める。正直、そのころから蛭が岳ピストンは無理かもしれないと一人考え始める。蛭が岳までの道の状況を山荘のご主人に聞いたが、二日前くらいに不動の峰まで尊仏山荘の方々が二人でトレースをつけたという。不動の峰以降は、微妙とのこと。入山者は多くないらしい。
13:45、みやま山荘を蛭が岳に向けて出発。天気は相変わらず雪。まだ風は出ていない。積雪は約1m。しっかりとした雪山状態だ。ラッセル跡も深くないが、あるにはある。途中単独登山者が二人追い抜いていったが、蛭が岳山荘に泊まるらしい。途中より、ガスが出てきて、視界が30mほどになってしまう。雪も強まってきた。気温もぐんぐん下がってくる。「行けるところまでいってみようよ」との声もあったが、不動の峰に到達したときに撤退を薦めた。全員空身でビバーク道具もないし、第一雪山装備でない。これで風でも吹いたら乾雪のため20分でトレースが消えてホワイトアウトで動けなくなる。時間ももう遅いし残念だが引き返してもらうこととした。愛知や静岡から何時間もかけて前夜泊で来てもらっているため、ぜひとも登頂してもらいたかったが、遭難や凍傷になるのにくらべたら蛭が岳なんて小さいものである。でも、ご本人たちは悔しかったと思う。非常に申し訳ない。

16:00ごろ山荘に戻り、リラックスタイム。夕食は焼き肉。ストーブの効いた部屋で焼き肉だ(鉄板は一人一枚だ!)。山友会に入ってから雪の上のテント泊しかしたことがなかったため、ギャップに当惑する。山小屋は新築、布団はふわふわ、ぽかぽか。トイレは温熱便座(!)。「こんなの山じゃねえやい!これは夢だ!」と自分に言い聞かせないともう二度とテント泊なんてできない気がしながら寝る。先月、この山荘のそばのコルにテントを張らせてもらったときは、風と寒さで寝れなかったのに・・・。
とにかく山小屋泊だとザックが軽い。5kgぐらいしかなかったと思う。コンロすらもってこなかった。水もみやま山荘で500mlで300円と聞いたので2Lしかもってこなかった(でも買わずに済んだ)。昼食は取らないと思っていたためいつもの行動食だ(干し魚と甘納豆とせんべい)。行動食が地味なため、おかしを分け合うタイミングで気まずい。「食べて食べて〜_」と言えないせつなさがある。

1/27 ぴーかん
五目ご飯の朝ご飯を食べ、7:00に山荘を出発。昨日の蛭が岳の腹いせ(?)に鍋割山へ向かう。天気がいい。良すぎる。逆に不気味だ。近いうち嵐でもくるんじゃないかくらい晴れている。気温も高い。鍋割山稜も積雪がしっかりあるが、トレースは立派だ。鍋割山の山頂からは小田原方面の眺望が素晴らしかったので、おもわず大休止。そこに昇天寸前の中学生集団が登ってきた。先生に引率され、みんなへろへろだ。全然楽しそうでない。自分も昔、弘法山に学校行事で登り、山アレルギーになったことを思い出した。この中学生集団のうち何人が、大人になったら山に戻ってきてくれるのだろうと考えた。ちょっぴりノスタルジックだ。
そこから大倉尾根に戻り、富士山がよく見える場所で雪遊びをする。寝っ転がったり雪に絵を描いたり大はしゃぎである。横を行く登山者に「痛い人たちだなあ」と思われていたかもしれないが、あとは下山だけなので知ったこっちゃない。その後花立山荘で夏期限定のかき氷を食べ(まだ売っていた!注:雪ではありません)、脅威のスピードで下る。どれくらい速いかというと、走るくらい速い。トレイルランナーの本領発揮である。平らなところや下りを見るとつい走ってしまうらしい。でもトレイルランナーじゃない私にとってはリアル拷問である。遊んで休憩もいっぱいしたが、1:00すぎには大倉バス停に到着。積雪期の割にはいいスピードだったと思う。

まとめ/考察
今回は積雪のため蛭が岳は断念せざるを得なく、遠方から来た三人には非常に申し訳なかった。積雪も1月末でこんなにあるとは思わなかったので、装備や経験が足りなかったのが敗因かもしれない。次回に期待である。

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