権現岳(八ヶ岳)

日程:2008年1月20日(土)〜21日(日)
山域:八ケ岳
形式:厳冬期登山(テント泊)、雪訓を兼ねる
メンバー:Aさん、かず、つくる、ななこ(CL)
行程:
20日(土)
、、、祖師谷大蔵駅06:10〜天女山登山口08:45〜天ノ河原09:40〜
、、、ピーク1859手前11:00(テント設営)
、、、前三ツ頭の上稜線あたりで雪訓13:40〜14:40テント場15:30

21日(日)
、、、テント場06:10〜前三ツ頭08:00〜三ツ頭〜08:50〜権現岳山頂
、、、10:00〜テント場12:10ー12:50(テント撤収)
、、、〜天女山登山口着13:40〜温泉14:10〜祖師谷大蔵駅17:40

記録

仕事の予定がキャンセルになり、週末の時間が空いた。アプローチの良い南アルプスか八ケ岳に行こうか。冬の鳳凰三山はまだ行ったことなかったのでチャンスとさっそく情報を集める。林道情報によるとタクシーが山の神のゲートがしまっていて夜叉神峠まで歩き1時間半から2時間とのことで、あっさりパス。そこで冬山で3回目になる大好きな権現岳に決定。なにげにメールで新人のかず君にお誘いをかけたら「12本アイゼンと靴今ゲットしました〜。」パンプ2でこれまた新人の青田さんも「行きましょう」あっというまにメンバーが4人とそろった。嬉しいことに、Aさんが車を出してくれるという。そうなると話は速かった!

20日(土)
渋滞にひっかかることもなく8時30分には天女山登山口のゲートに到着。車が3台止まっている。三ツ頭まで行くという単独男性によると「今年は雪は少なく年末に雨が降りアイスバーンの上に雪が被ってるよ。」権現小屋に電話して聞いた情報と同じ。ぜんぜん雪がまったくないよ!支度して出発。それにしても新人2人さんのザックが重過ぎでしょう。全員アイゼンをつけることもなく、最近きれいに整備された夏道を登る。ところどころ凍ってはいるが、あぶない感じはなく順調に尾根を登っていく。天ノ河原で1本とる。写真をみてもこれが厳冬期か?と疑うほど雪がない。ピーク1859地点の手前テント設営予定地あたりに到着。樹林帯の中も雪がまばらでテント設営に一苦労する。石を探し歩いたり、細引きを繋ぎ合わせて木にとったり、各自がそっせんして動いている。なぜかとても楽しい!30分くらい休憩と空腹を満たしてから明日の偵察と雪訓に出発。かず君は最新式のアイゼンと靴が長い足にしっかり決まってるので、バリバリの山屋にみえるよ。木の根っこと岩が露出した急登が続く。Aさんは確実なアイゼン歩きで先頭を行く。前爪を効かせて登る箇所もあったりと、ばっちりアイゼンワークの練習になる。ダテカンバから垣間見えるスキー場のゲレンデが山肌に痛々しい。1時間くらい登って前三ツ頭13時50分に到着。稜線で雪訓開始。さすがに一面雪はあるが大きな岩、樹林が見え過ぎてこれでは5月初旬ではないか。滑落停止の訓練には雪が少なく危険そうだが、雪面はほどよく凍っていてアイゼンが効く。ここからAさんのかず君にマンツーマンでアイゼンワークの指導が始まる。楽しそうだけど真剣そのもの。トラバース、下りの歩き方は良好なんだが、そのものすごいガニ股はなんとかならないかな〜というのがみんなの意見。後ろ爪をひっかけそうで不安が残る。1時間ほどで一通りの訓練を終了。時間は14時40分。明日の出発時間を決めるために3人を残して私だけ先に下って時間を計る。16時30分過ぎあたりから楽しい宴会、食事となる。自慢のピーマンのつまみと特性豚汁。ここでかず君が道具マニアと判明する。「こんなのオーバースペックだよ!いらない、いらない。でもこれいいねえ〜。これから、火は君に任すからもってきてね。そのインナー履きは共同装備にしよう。来期の装備担当に決定!」なんてみんなで盛り上がる。実はオール旧型の装備の私には超参考になったよ。若者のエネルギーに頼もしさを感じた。20時30分位に就寝。テントの外は月明かりと満天の星空。明日の天気予報は午後より下りになるらしいので早出としよう。

21日(日)
ななこさ〜ん朝だよ。の声でいやいやシュラフから這い出る。4時30分。昨夜の残り物のこうやとうふ入りのラーメンを食べ、2本のテルモスにAさんお勧めの「あめ湯」とコーヒーをザックに入れる。ヘッドランプ付けて6時10分に出発。寒さは感じない。昨夜、風が吹いていたが雪は降らなかった様子。昨日つけたトレースを登る。7時50分に前三ツ頭に到着。富士山の上に3つ小さな笠雲がでている。左側に珍しい縦型の虹を発見。南アルプス、北アルプス、中央アルプス、御岳山。北岳のバットレスが黒く光っている。甲斐駒ケ岳が大好きなA氏は興奮している。のこぎりが美しい。樹林帯より出る手前で、目だし帽、フードなど身支度する。かず君のマスクは防毒マスクそのもの。どこから見ても海兵隊の特殊部隊だ。後で聞いた話によると苦しくて息ができなくてあせったそうだ。ついでにA氏のドジ失敗談その2、目だし帽事件で車の中でおおいに盛り上がる。(直接お聞き下さい)8時30分に三ツ頭に到着。権現岳、阿弥陀岳、赤岳に息をのむ。私の数少ない冬山の景色では一番好きだ!行ったことないけど、ヨーロッパアルプスそのものだといつも感動する。眼下に青年小屋が雪の中にぽつんとみえる。編笠にはかわいそうなくらい雪がない。写真いっぱい撮りたいが、なんとバッテリーが・・・。A氏とかず君のカメラに期待しよう。

みんな後ろ髪をひかれる思いを残し、権現岳に向かって歩き出す。稜線上で強風に2回ほどよろけたがそれほどたいしたことはない。トレースはところどころ消えていたが、問題ない。樹林帯に入って風をよけてほっとする。ここで決めよう。時間も充分ある、雪面のコンディションはしっかりアイゼンは効く、トレースもしっかりある、天気もよい、メンバーも順調。問題の頂上直下のトラバースを慎重に行けば大丈夫と判断し、山頂をめざすこととする。9時50分権現岳山頂到着。錆びた2mほどの剣が変わらず斜めに傾いた状態で風雪に耐えて刺さっている。目前に雪氷にすっぽり覆われた赤岳が堂々たる勇姿で迫ってくる。気温マイナス13度。空は青く光が岩の氷を照らしきらきらと輝いて美しい。写真を撮り、全員で讃え合い、おいしいあめ湯を飲んで10分ほどで下山開始。さらに慎重にミックスを下る。雪屁は東側に70センチくらい。直下のトラバースは下2メートルあたりにトラロープがところどころに見えている。その下にはダケカンバがでている。トラバースのトレース自体も凍ってはおらず、問題ないが新雪を踏み抜く恐れはあることが注意すべき点である。通過時に本日は風も無かった。下山途中に山頂に向かう4人パーティ二組とすれ違ったのだが一人の女性の左半分の鼻が凍傷になって真っ白になっていたのが、ずっと気掛かりになった。メンバーのだれかが気づいてくれればよいが。その後、三ツ頭までの割と高齢の10人くらいのパーティが、完璧「モンベラー」には驚いた。(山屋しか解らない)途中樹林帯を抜けた景色のよい場所で10分ほど休憩する。甲斐駒ケ岳の稜線にはもう雪雲がすっかりかかってきている。その後テント撤収し天女山登山口のゲートに到着し車でA氏が下調べしていた温泉(たかねの湯)に直行。この温泉はスキー場が近かったり、清里の帰り道とあっていつも混雑しているのだが、今日は時間が早いせいか空いていてラッキー。ちなみに時間は2時過ぎから1時間。前の席のA氏とかず君の話声が、心地よい子守唄になってしまい、目が覚めたら、高速を下り環8に入る所だった。5時30分過ぎ。帰り道も渋滞にかかることなく、早めに帰路に着けた。
登頂は2対8の確率と思っていただけに、たいへん満足な山行ができたことメンバーに感謝します。
、、    、記録:ななこ

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