谷川岳馬蹄形縦走
日程:10/18-19 晴れ
行程:土合〜白毛門〜笠ヶ岳〜朝日岳〜清水峠(泊)
〜蓬峠〜武能岳〜茂倉岳〜一ノ倉岳〜谷川岳〜天神平よりロープウェイにて土合へ
メンバー:高橋さん、まみさん、青木さん、市川さん、小畠さん、だんじょう
写真:市川さん
記録:だんじょう

10/17(金)20:50分都内仙川集合、車にて前日入り。
金曜日の夜の街に、大きなザック、山ウェア。
私は今回が初めての山泊、テント泊で。
これから過ごすいつもと違う週末に、楽しみな気持ちが増す。

21:30頃都内仙川発、高速をひた走る。
都内をぬけ、群馬北部に近づくにつれて暗闇の中に黒い山が浮かび上がって見える。
どっしり大きく、静かな姿。
夜の山も良いものだ。

0:30土合着。
電灯も音も全くない真っ暗闇。
でも月や星が静かに輝いている。灯りがないのもいいなと思う。

暗闇の中パーキングは分かりづらく、迷いながらようやく到着。
仕事帰りと朝はもうすぐで、すぐに車中泊、眠る。

10/18(土)4:00起床。辺りはまだ真っ暗。
各々パッキングやストレッチ、食事を済ませ、5:00出発。
ヘッドライトを頼りに進む。
暗い中での行動も初めてなのでとても新鮮。

最初からの急登。
ひたすら登るうち、徐々に空が明るんでくる。


白毛門へ向かう途中目にする、夜から朝への谷川岳。6:05。
透きとおった空気の中、大きく聳えている。本当にきれい。

次の日には今歩いている地面と遥か遠くつながっている、この向かい側の山に辿り着くのだ、と楽しみな気持ちとともに、本当にできるのか、なんだか信じられないような思いも。

土合より白毛門までは、自然に富んだ森の中、木の根の階段を歩く。
まだ山行に慣れていなくあまり体力もない私だが、
豊かな自然の風景が、急登続きのしんどさも吹き飛ばしてくれる。

7:30松の木沢の頭着。
8:35白毛門着。
まずは第一ポイントに到着。
これ以上ないくらいの快晴。
雲ひとつないなんて。

山が遠くまで幾層にも連なり霞んで透明に浮かんでいる。
いつもながら、山ってなんてきれいなんだろう、と思う。

笠ヶ岳へ向かう。
笹に囲まれたガレ場をひたすら登る。

笹と空の青のコントラストがきれい。

9:50笠ヶ岳着。

本日行程の最高標高、朝日岳を目指す。


岩肌に緑と秋枯れのゴールド。
紅葉の赤、黄、橙、柔らかな色、鮮やかな色、様々な色彩に溢れている。

見えるのは山と空だけ。
ぜいたくな空間だ。

11:15朝日岳着。

朝日ヶ原。池塘が点在する湿原。
山の中のお庭のような、非現実かとも思える美しい風景。
久々の平坦な道を楽しみながら進む。
夏に広がるお花畑もどんなに素敵なことだろう。

14:00清水峠着。
本日のテン場。

強風。既に2組のパーティーが到着している。
私達も強風の中、送電線監視所(写真三角屋根)ふもとに2テント張る。
夕方にかけて続々と増え避難小屋側もテントで溢れる。

水場には少し苦労する。
地図で2ヶ所の水場と記されているが、ごくごく微量に水滴状に流れ出てくれる水のみ。
一枚の笹の葉をつたわせて集める。
この一滴一滴が集まって小川に、川になるのか。
普段は当たり前のように身の回りにあふれている、水のありがたさをとても感じる。

風あたりの少ない場を探しごはんとお酒。
夕食はカレー、オイルサーディン、スモークチーズチーズ、と各自の持ち寄り。
シンプルな食べ物やお酒も、山ではどうしてこんなにおいしいのだろう。

みんなでそうこう楽しく過ごす中、
だんだん空も夕方のオレンジから薄ピンク、紫に。
ますます透きとおってきた空気と山。
ほんわりお酒も入り、さらに幻想的に見える。

良い夕方のひとときでした。

風があまりにも強く、暗くなると解散、それぞれテントへ退散。
夜、かなりの強風に、テントが飛ばされないかはらはらと目が覚めつつ、
でもシュラフの温かさが心地よく、うとうとひたすら眠り続ける。

5:30起床。
6:30出発
今日も昨夜に増して強風。そしてガスも発生。

笹原を登り始める。
絶え間なく吹く強い横風で、初心者の私には細い尾根道が怖く感じる。
恐る恐る、一歩一歩、気遣ってくれるみんなにゆっくりついて行く。

やはり山。快晴で穏やかな昨日の姿とは、一変。
山ってやはり、と改めて思う。
まだまだごく少しだけれど、山、自然の厳しさも見たように思った。

8:30 蓬峠着。
一面笹、笹。風、風。強風。
でも風のおかげで、雲も吹き飛ばされ新潟側の山も見渡せる。
ヒュッテのご主人も珍しいとおしゃっていた。
つらい、と思った風。だがそのおかげでこんなに多くの山が見える。
却って幸運かも、思い直す。

10:00武能岳着

茂倉岳へ。
一面の笹原。朝が嘘であったかのようにガスが消える。
だが強風は相変わらず。
途中で目にする遥か下に小さく見える、木々一本一本の紅葉の美しさに疲れも忘れる。
晴れ渡り、遠くの山稜が透き通って見え、心洗われる。
でもまだ私には、それがどこの山だかわからず、色々把握できず。
とても残念だ。
早く分かるようなりたい、と改めて強く思う。

振り返ると笹の深い緑。一面の無数の笹の葉が光を浴びて、輝いている。
その中にくねくねと蛇行し山頂へ、さらに尾根に沿って延々と続く一本の細い途。
遥か遠くからここまで歩いて来れたのだと、また感動する。

11:05茂倉岳着。

一ノ倉岳と谷川岳の広く伸びた山稜が見渡せる。
今朝からずっと続いた笹原の中でのアップダウンで、先が見えずそろそろ疲れもピークに達しかけていたが、ようやく変化と目標が見えてきて、がぜん元気が出てくる。

一ノ倉の断崖。

すっぱり切れ落ちている。
雪渓も残っており、厳しい環境なのだろう。

この頃には、怖がっていたやせた尾根と岩場も、変化に富んだ自然の姿と、
楽しいと思えるように。
この荒涼とした光景やスリリングな状況に心惹かれる人々の思いも、この二日間でよくわかるようになってきたように思う。

14:00谷川岳オキノ耳着。
14:15谷川岳トマノ耳着。

トマノ耳より万太郎山、仙ノ倉山。
山は広い、どこまでも続いている。

16:00天神平ロープウェイ口。

ついにゴール。
二日間目指していたゴールだったはず。
なのに、もう山から下りてしまうのかと、少しさみしいような気持ちに。

みんで馬蹄形縦走を達成できた大きな充実感。
二日間山中で見た様々な素晴らしい景色。

とても心に残る山行でした。

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世田谷すばる山の会
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