ヨーロッパアルプスを巡るスイス8日間の旅

 年金生活に入って早3年目、身体も歳相応に老化していく、あと何年、海
外旅行ができるだろうか、そう考えると体力的にかなりのものが要求される
だろうヨーロッパアルプスを今のうちに見てみたいとの欲求に逆らえず、ア
ルプス4大名峰と列車の旅を組み合わせたツァーにとうとう参加することに
なりました。ルート的にはまず、イタリアのミラノにフィンランド航空で入り、
そこから世界遺産に指定されたベルニア鉄道で、標高2984mのディアポ
レッツア展望台で4000m級の山々を見る。それから、有名な氷河特急で
インターラーケンへ、ここでロープウェイを乗り継ぎ、シルトホルン展望台ユ
ングフラウ3山を見る、次の日はマッターホルン観光でゴルナーグラード展
望台、クライン・マッターホルン展望台と2箇所の展望台を一部ハイキング
をしながら廻る、最後にヨーロッパ最高峰のフランスの名山モンブランが見
られるエギー・デュ・ミディ展望台3842mへとかなり忙しい旅であった。
 前半はまずまずの天候であったが、後半、クライン・マッターホルン展望
台はガスがかかって周囲の山々はほとんど見えず、最後のエギー・デュ・ミ
ディ展望台は吹雪で視界が無い状態、9月は最も雨量が少ない時期と聞
いて、わざわざこの時期を選んで参加したつもりであるが残念な結果に終
わる。高山を対象とする観光は天候次第なので、これもやむを得ないの
か、それでもヨーロッパアルプスの素晴らしい風景を垣間見ることが出来た
と思っております。特に鉄道の旅はよかったですね。美しいグリーンに映え
る牧草地と家々、背後に険しい山々、広大な氷河、この迫力のある景観を
食事をしながら楽しめる、忘れられない旅でした。

 山意外では、スイスの首都ベルンと帰途の出発地ジュネーブを短時間、
散策した程度であり、感想を述べるのもおこがましいが、いずれの都市も
路面電車、ロータリーバスが走り、車ごと列車に乗り込む「カートレン」など
があり、また、山岳リゾート地ではガソリン車は乗り入れ禁止、乗り物は電
気自動車と馬車のみとかなり環境に配慮したもので、日本より一歩も二歩
も進んだ状況でした。スイスは観光立国と言われるだけあり、いたるところ
に観光地としての配慮が見られ、一見自然と見られるものも、人間の手が
入っており、同じ自然でもカナダのように何も手付かずの自然とはかなり異
なるようです。かって、マッカーサーが『日本は東洋のスイスたれ。』と言っ
たことがあるが、環境面に関して言えば、この言葉は未だ死語ではないよ
うです。
 以下、写真でご紹介します。

ベルニナ鉄道の出発駅ティラノ、ここはイタリアです。


有名なループ橋、ぐるっと廻って橋の上を通ることになり、それで高低さを
稼ぐことになります


美しい湖、森林などの車窓に広がる絶景










ディアポレッツァ展望台からの氷河と4000m級の山々




サンモリッツからの氷河特急と車窓風景










ローヌ氷河の展望と氷河下に掘られたトンネル






ロープウェーからシルトホルン展望台を望む。


右手に微かに見えるのがユングフラウ3山(左からアイガー、メンヒ、ユング
フラウ)。良くこんな所まで、ロープウェイを通したもんですね。


首都ベルンの旧市街、トレーラーバスと有名な子供食いの銅像




カートレン、車が自走で貨車に乗り込むタイプです。車で2時間かかる峠越
えが、カートレンを使えばわすが15分で通過可能とのことです。


ツェルマットのホテルからのマッターホルン


ゴルナーグラート登山鉄道駅からのマッターホルン

頂上がすっきり撮れたのはこの一枚だけ


ゴルナーグラート展望台からのゴルナー氷河


有名なクルムホテル、ここでホットチョコレートを飲んできました。


湖を巡るハイキング、逆さマッターホルンは映っておりません。


ワタスゲが未だ残っていました


ハイキング終点のローデンボーデン駅


クライン・マッターホルン展望台を目指すケーブルカーからの撮影です。


展望台の周囲の山々はガスでほとんど見えず、直下の氷河のみ。


展望台のキリスト像、クライン・マッターホルン展望台は標高3818mとヨー
ロッパでもっと高い展望台


ロープウェイでの下山地の休憩所、冬はスキーヤーが一杯やるところだそ
うです。観光地としてはスキーの冬が本番だそうです。


ケーブルカーからドム4545mを望む。下側に登山電車、ロープウェイなど
の登山を補助する交通手段がないため、登頂に長期間を要し最も苦労する
という。


降雪中のエギー・デュ・ミディ展望台、ヨーロッパ最高峰のフレンチアルプ
ス、モンブランはまったく見えません。


ュネーブ、レマン湖の大噴水、湖畔ですりを目撃、このあたりは治安があ
まりよくないようだ。


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