KOKUEIKAN PROJECT(Finalist)
沖縄國映館コンペティション(入賞)

国際通りを積極的に建物内部に引き込むために、
敷地の地表面を剥がしてスラブとし、そのまま建物の中に折り込む形態とした。
剥がされた地表面の裏側には、この土地の土壌である赤土「島尻マージ」が現れる。

そこで、国際通りの延長となる表面を仕上げ無し(スケルトン)とし、店舗ごとの内装施工を可とする。
反対に、現れた地層の表面を赤土(島尻マージ)の左官仕上げとし、仕上げの変更を不可とする。

スケルトンと島尻マージが表裏の関係となったスラブが折り込まれることで、
床、壁、天井とその連続性、開口部から向こう側に見える空間にさまざまな変化が生まれる。

空間の多様性は、そこに入る店舗の多様性を生む。
観光客の街となって久しい国際通りにおいて、
この施設が地元の人もそうでない人も集う場所として、
両者がスラブを介して表裏一体となり、新しいにぎわいを創出することを目指した。

date : 2006.10
type : complex
status : competition , Final
location : Naha, okinawa
structual engineer : ASA (Akira Suzuki )
equipment planner : EOSplus(Kazuhiro Endoh)
floor area : 4300m2


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