三 樹 園 社

 

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赤本とは

 

 

■ 赤 本 と は ■

『赤本』---正式な書名は『家庭に於ける実際的看護の秘訣』といい、その表紙が赤かったことから通称『赤本』と呼ばれるようになりました。大正14年に発刊され、戦前にはどの家庭にも一冊はあったと言われるほど広く普及し、当時の一般家庭の健康を一手に引き受け守っていた、と評されました。
 

 

 

の『赤本』の著者:築田多吉(つくだたきち)は元・日本海軍の衛生大尉でした。海軍での築田大尉は、多くの傷病兵やその家族を看病・手当し、また彼らから「うちの田舎にこんな治療法がある」といった話を聞くうちに民間療法への関心を深め、全国を訪ね歩いて漢方や和漢薬の薬草類、先祖代々受け継がれてきた摩擦、日光、冷水、断食など様々な民間療法を収集、研究するとともに、自ら実際に試して知識を蓄えました。
 

れらを集大成して編まれた『赤本』は、当初は海軍の関係者にのみ配布するための限定本だったそうです。しかし発刊後ほどなく評判が評判を呼び、ついには「一家に一冊」の大ベストセラーとなりました。
 

 

 

の高い評価にはもちろん理由がありました。
現在、漢方の研究に携わる人々の間でも「昨今話題になっている薬草類はほとんど記載されているし、その説明が実に的を射ている。現代にも通用する治療法がたくさん載っている。今でも赤本を超える本はほとんどない。」と絶賛されています。
 

かれている内容は多岐に渡り、「ガンの予防と民間療法」「脳卒中で半身不随者を歩かせる方法」から「腰を抜かした時」「ネズミに咬まれた時」「子供のノドに魚の骨が刺さった時」などの救急手当法まで幅広く網羅しています。さらにこういった病気治療以外にも「人生の慰安と死の覚悟」「自殺せんとする人に警告」「処女の教育法」「青年男女に警告、その“内緒事”ちょっと待て」「美容術の参考話」など、こころの健康や人生一般にまつわる話題まで収めた、とてもユニークな『医学書』でもあります。
 

 

 

た『赤本』の大きな特徴として、多吉が自ら考案・開発した「梅肉エキス」「卵油」等の作り方を丁寧に説明していることが挙げられます。この製法を熟読し忠実に作業をすれば、日常生活にとても役立つ健康食品を自分で作ることが出来るのです。このことは『赤本』に込められた多吉の精神をよく現していると言えるでしょう。
 

 

 

 


(有)三樹園社 築田多吉商店