2008年4月
諸団体、各労働組合、個人の皆様へ

                   要請書
                                   フィリピントヨタ労働組合(TMPCWA)
                                   委員長  エド・クベロ
                                   フィリピントヨタ労組を支援する会
                                   共同代表 山際 正道

 日頃のフィリピントヨタ労組の闘いへのご支援有難う御座います。
  さて、トヨタはフィリピントヨタ社において結成されたフィリピントヨタ労組に対して2000年以後、(1)団体交渉拒否、(2)233名の労働者の解雇、(3)これに抗議するストライキに対するアロヨ政権への撤退の脅し、26名の刑事告訴、(4)御用組合つくり、違法な争議中の新たな団体交渉組合を選ぶ投票の強行、(5)アロヨ政権の一方的な判断による御用組合勝利決定による御用組合との労働協約の締結など様々な攻撃をかけてきました。

 しかしフィリピントヨタ労組はこれらの攻撃に屈することなく、2003年のフィリピントヨタ労組の団体交渉権を認めた最高裁勝利判決、233名の被解雇者の現職復帰を求めるILO勧告などにも励まされて 被解雇者、職場組合員がさらに団結を固めて反撃してきました。この反撃は2006年には世界にまで広がり、国際金属労連(IMF)が主導して世界45ヵ国で反トヨタキャンペーンが行われました。2007年のフィリピントヨタ労組と「フィリピントヨタ労組を支援する会」が呼びかけた第二回世界キャンペーンには日本以外の諸国17ヵ国58団体・個人、日本300団体が参加しました。

 こうした国際的包囲にあせったトヨタは、さらにアロヨ政権との結びつきを強め、フィリピントヨタ労組への攻撃をさらにエスカレートさせました。今年1月、アロヨ政権はフィリピントヨタ労組の組合事務所と同じ街区、同じ通りに第202歩兵旅団の分遣隊を送り込んで聞き込みなどを行い、またフィリピントヨタも工場に警察の支援グループ本部を設置するとともにこの分遣隊の軍人たちをたむろさせています。アロヨ政権の腐敗はひどく、軍隊などを使った政治的暗殺は政権発足以後750件を越えるといわれています。今、フィリピントヨタ労組の指導者たちは極めて危険な状態におかれているのです。

一、トヨタ本社とアロヨ政権へ抗議を!

 私たちは昨年反トヨタキャンペーン行動を9月に行いました。しかし、今年は上記の情勢から時期を早め、今から世界キャンペーンの呼びかけを行います。その内容は、「(1)フィリピントヨタ労組に対する軍隊による圧力、威喝や監視を直ちにやめること、(2)団体交渉を開始し、233名の解雇を撤回すること」の2点を要求することです。

 メッセージは別紙トヨタ本社「抗議」とアロヨ政権に対する「抗議(英文)」へ署名捺印していただくだけでも、さらにそこへ独自にメッセージを追加していただいても、また、それとは別に独自に作っていただいてもかまいません。

 ただしこの作成された「抗議」やメッセージは手渡し、郵送などの方法で下記の「フィリピントヨタ労組を支援する会(世界キャンペーン係)」に集中してください。これらはフィリピントヨタ労組とフィリピントヨタ労組を支援する会が責任を持ってトヨタ本社とアロヨ政権に随時届けます。

 直接送られてもかまいませんが、その場合は必ず同じものを下記の「フィリピントヨタ労組を支援する会(世界キャンペーン係)」へFAXをお願いします。

二、あわせて、カンパを呼びかけます!

 フィリピントヨタ労組の活動がますます厳しいものになっていますが、にもかかわらずその活動領域は広がっています。そして彼らを支援するための活動の範囲もどんどん広がっています。この活動への多くの皆さんの参加を呼びかけるとともに、強く財政的支援をお願いします。
 振込先は下記の労働金庫預金口座へ。

 第一回集計 2008年5月30日  第二回集計7月31日

送付先&連絡先 
   フィリピントヨタ労組を支援する会(世界キャンペーン係)
      ホームページ: http://www.green.dti.ne.jp/protest_toyota/
   住所 〒230-0062  横浜市鶴見区豊岡町20-9-505
   Tel & Fax  045−575−1948
   メール  protest-toyota@list.jca.apc.org 
   振込先    中央労働金庫鶴見支店  普通預金 1706528
             フィリピントヨタ労組を支援する会


 サンブル文:トヨタ本社「抗議」                   ※トヨタ本社抗議文(pdf)

トヨタ自動車株式会社
社長 渡辺 捷昭 殿
                                   2008年  月  日 
                          団体名:
                代表者名:
                (個人名)
                (所属組織名)

 私たちは団体交渉開始と233名の解雇撤回を求めるフィリピントヨタ労組の闘いを支持、支援し、トヨタ自動車株式会社に以下を求めます。

1、フィリピン最高裁判決に従い、団体交渉を開始せよ!
  ILO勧告に従って、233名の組合員の解雇を撤回せよ!
  トヨタはフィリピントヨタ労組つぶし一切やめろ!

2、サンタロサ工場内のラグナ工業団地警察支援グループ本部を退去させよ!
  サンタロサ工場への軍隊の出入りをやめさせよ!
  アロヨ政権にフィリピントヨタ労組事務所通りの軍隊の撤去と軍隊による組合員への
  嫌がらせの中止を求めよ!

一言:




 サンブル文:アロヨ政権に対する「抗議(英文)」の日本語訳       ※抗議・英文(pdf)

フィリピン政府
大統領 アロヨ 殿
                                   2008年  月  日 
                          団体名:
                代表者名:
                (個人名)
                (所属組織名)

 私たちは団体交渉開始と233名の解雇撤回を求めるフィリピントヨタ労組の闘いを支持、支援し、フィリピン政府に以下を求めます。

1、フィリピントヨタ労組事務所通りの軍隊を撤去し、軍隊による組合員への嫌がらせをやめよ!
  サンタロサ工場内のラグナ工業団地警察支援グループ本部を退去せよ!
  サンタロサ工場への軍隊の出入りをやめよ!

2、ILO勧告に従い、労働者に団結権・団体交渉権・争議権を保障せよ! 
  2003年最高裁判決に従い、フィリピントヨタ労組の団体交渉を開始させよ!
  ILO勧告に従って、233名の組合員の解雇を撤回させよ!
  トヨタのフィリピントヨタ労組つぶしに加担するな!  

一言: