国際金属労連

ファクトシート: 彼等を今すぐ職場復帰させよ!


世界的なキャンペーンの対象であるトヨタ・モーター・フィリピン・コーポレイションは、労働者を勝たせた最高裁と国際労働機関(ILO)の裁定が出ているにもかかわらず、136名の違法に解雇した労働者を職場復帰させることを拒否し続けている。国際金属労連とその傘下組織は、労働者達の即時職場復帰を要求する国際キャンペーンを打ち上げた。労働者達もまた、労働組合を結成し団体交渉を行うという労働者の基本権を承認するようフィリピントヨタに迫っている。この事件の事実関係は下記のとおりである。

・ 2000年から2001年にかけて、トヨタ・モーター・フィリピン・コーポレイション・ワーカーズ・アソシエイション(TMPCWA)は承認投票に勝利し、フィリピントヨタ一般労働者の交渉団体として確認された。この期間中、トヨタ経営陣は、裁判所のあらゆる審級に承認を取消すよう上訴する一方、TMPCWAとは団交に入ることを拒否し続けて、あくことなく組合潰しを策した。

・ 2001年3月16日、TMPCWAは、フィリピントヨタの団交拒否に抗議するため、労働雇用省前で平和的な示威行動を行った。省は組合を勝たせたが、これに対してトヨタ経営陣は、示威行動に参加した227名の執行委員と組合員を解雇、その他64名を出勤停止にすることをもって対抗した。最初に解雇されたグループのうち、136名が今なお職場復帰を求めている。

・ 2003年9月、フィリピン最高裁はトヨタ経営陣に対し団交開始を命じた。その2か月後には国際労働機関(ILO)が、トヨタ経営陣に労働者達を職場復帰させるとともに、誠意をもってTMPCWAと交渉するよう要求した。

・ これら両裁定にもかかわらず、フィリピントヨタはいまだに組合を認めず、労働者達を職場復帰させず、労働協約交渉も行っていない。

・ ごく最近になって、会社肝煎りの第二組合であるトヨタ・モーター・フィリピン・コーポレイション・レイバー・オーガニゼイション(TMPCLO)が雇用労働省に登録を行い、承認投票を申請した。2006年4月、省はTMPCLOが勝利したとして一般労働者の唯一交渉団体と承認し、問題をより一層紛糾させている。

・ 今なお踏みとどまっている136名の労働者の職場復帰を獲得するため、IMFはTMPCWAおよび日本のトヨタ自動車株式会社と話合を続けてきた。
しかしながら、フィリピントヨタと東京の本社は、職場復帰に抵抗し続けている。

フィリピントヨタの状況と「彼等を今すぐ職場復帰させよ!」の国際キャンペーンについてさらに情報が必要な場合は、IMFのウェブサイトを見て下さい。
www.imfmetal.org/toyotaphilippines


フィリピントヨタは
彼等を今すぐ職場復帰させよ!