IMFマレンタッキー書記長の書簡   2006年3月30日


フィリピントヨタ社、被解雇者の原職復帰拒否回答

 3月16日、17日のIMF、TMPCWA(フィリピントヨタ労組)とフィリピントヨタ社との交渉で
IMFとTMPCWAはまず解雇を撤回し原職復帰することを要求し、3月中に文書で回答することをフィリピントヨタ社に求めました。
 28日にフィリピントヨタ社からIMFマレンタッキー書記長宛に原職復帰はさせない旨の回答が届きました。それに対するマレンタッキー書記長の書簡です。
IMFの許可を得ましたので公開いたします。

                                   フィリピントヨタ労組を支援する会


2006年3月30日

トヨタ・モーター・フィリピン・コーポレイション
田畑 延明 殿

IMF
書記長 マルチェロ・マレンタッキー (発)


拝啓
2006年3月16日の面談においてなされた合意にしたがって回答して頂けたことには感謝する。

しかし私は貴殿の回答にきわめて失望したことを認めざるを得ない。私は、貴殿とTMPのその他の代表者達には我々が会議で明らかにしたポイントをご理解頂けたものと考えていた。我々は、原職復帰が最重要の争点であり、もしも会社側がこれを真剣に受け止めることが出来ないならば、我々はより強力な行動を取ってトヨタを国際的に晒す以外に選択の余地がないことになるであろうと苦心惨憺して説明したはずである。しかしながら、再度申し上げるが、貴殿の回答は要するに面談において貴社の代表者達が述べたことの蒸し返しに過ぎない。

したがって、TMPCWAとIMFが面談の際に述べたことを今ここで繰り返すのは、私の本意ではない。我々は暗礁に乗り上げたというのが事実であり、貴殿の方で原職復帰について話し合う用意が出来ない限り、我々はこれ以上一切の面談の必要を認めない。TMPCWAは、既に会社側に対して、交渉の可能性のあるポイントを数点示唆しているはずである。

最後に、IMFが従来述べてきたことを再度述べさせて頂く。我々は、今や、トヨタの反組合行為を暴露する国際的キャンペーンに着手するであろう。我々はこれを慎重熟慮の上で行うが、しかし、トヨタがその労働者と彼等が支援を得るために選んだ組織に対して、このような侮辱をもって振舞ったことは到底容認することが出来ないことだけは、今ここに明らかにしておくことが出来る。我々はまた、このような行動を回避するために我々は最善を尽くしたのに、貴殿はそれに代わる手段のない状態に我々を取り残したのであるということを、記録にとどめておく。

IMFは、TMPCWAとTMPの紛争を、違法に解雇された組合員達の満足のいくように解決することには、いつでも援助する用意を持っていることは従来どおりで変っていない。

敬具