TMPCWA・エド委員長アピール  (2006年3月31日)

親愛なるTMPCWAの友人および支援者の皆様へ

熱い挨拶を送ります!
TMPCWAの組合員達に代わって、私達の闘いへのご支援について皆様すべてに感謝いたします。
以下に、トヨタが違法に解雇したTMPCWAの組合員達の職場復帰を拒否して以来の新たな状況について、若干の情報を送ります。

状  況

2006年2月16日の承認投票以来現在に至るまでの間、労働雇用省からは結論が出されていません。御用組合TMPCLOは、経営陣の支援を受けたにもかかわらず、50%プラス1票の単純過半数を得ることが出来ませんでした。TMPCWAは、なんとか内部労働者から237票と、通謀している労働雇用省、トヨタ経営陣および御用組合TMPCLOからチャレンジ票に扱われているわけですが、違法に解雇されたTMPCWAの組合員達から89票を得ることが出来ました。

そのため、経営陣はIMFの努力によって、TMPCWAと交渉するためのテーブルに再び戻ってきました。IMFのマルチェロ・マレンタッキー書記長、ブライアン・フレドリックス書記次長およびアルナサラム南アジア太平洋地域部長のほか、南アフリカ、イギリス、タイ、オーストラリアおよび日本のIMF傘下のトヨタ関連組合が、TMPCWAの違法に解雇された組合員達の職場復帰を支援するため、フィリピンを来訪しました。IMFとTMPCWAは、交渉のテーブルにおいてトヨタ経営陣と対面し、2001年3月16日にトヨタから違法に解雇された最初の237名のうち、今なお踏みとどまっているおよそ136名のTMPCWA組合員の原職復帰を、強く主張しました。

原職復帰を話し合うため、TMPCWAと共に日本の東京で経営陣と面談しようというIMFの努力は、昨年2005年の8月に始まりました。この努力は、IMF−JCの手を介して2006年2月6日まで続けられましたが、会社側は、TMPCWAを有利とする3つの勧告がILOから出されており、さらにはフィリピンの一番高位の裁判所すなわち最高裁もまた、その2003年9月23日および2004年1月28日の最終判決で団交を開始せよとTMPCWAを勝訴させているにもかかわらず、解雇された組合員達を原職復帰させることを拒否しました。

2006年2月6日のTMPCWAと経営陣の面談交渉は、TMPCWAが、会社側は新たな承認投票をお膳立てする中でTMPCWAの完全破壊計画を仕上げるために交渉の場を利用しているに過ぎないと、見抜いた後の最後の面談となりました。そして、経営陣の肝煎り組合TMPCLOが単純過半数を獲得出来ず、承認投票問題が依然として裁判所に懸かったままの状態であることから、会社側は再度交渉を行うことに同意したのですが、しかし今回それは総本社から操縦されました。

状況は今や最悪となりつつあります。IMFは、労働協約について会社と交渉するための、ただし先ずは原職復帰について話し合うための、合同委員会を設置することで2つの組合(TMPCWAとTMPCLO)を結束させようとしました。TMPCWAは、他の組合に敬意を表し関係を構築して共に結束しようという提案に同意しましたが、しかし、TMPCLOの指導者達はあまりにもトヨタ経営陣寄りでした。トヨタとTMPCLOの指導者達の見解は同じで、裁判所に懸かっているチャレンジ票を開票せよということにあり、他方TMPCWAは会社との労働協約交渉を求めています。

TMPCWAは、投票後、我々が依然として現存する交渉団体なのであるからとして、即時の労働協約交渉を求める署名集めキャンペーンを行っています。ここ3週間で、解雇された組合員達を含め437の署名を集めましたが、そこから先は、TMPCLOに妨害されました。彼等は会社と一体となって、チャレンジ票を開票してもらいたいという、裁判所に提出するための新たな請願と署名集めを打ち出したからです。

私達は、TMPCWAのすべての支援者の皆さんとその他世界的組合組織に呼びかけて支援を求めており、IMFは国際的な暴露と強力な行動を展開することを明らかにし、連携を取っています。今や、世界のすべての労働者が共に助け合い、このきわめて長期化にわたるTMPCWAの闘いを助け正義を見出せるようにすべき時が来ました。なぜならば、フィリピントヨタ労働者の闘いは、強大な多国籍企業トヨタに対する世界の労働者の闘いであるからです。

この情報を貴方のすべての友人の皆さんに回していただくとともに、可能な支援について私達にメッセージを送ってください。
 tmpcwa@edsamail.com.ph,  tmpcwa1998@yahoo.com.

私達のウェブサイトを見てください。 www.tmpcwa.org

皆さんには最新情報と国際的に連携された行動についてお知らせし続けます。
以上ですが、よろしくお願いいたします。

国際的連帯を!

2006年3月31日

TMPCWA委員長  エド・クベロ