9/19−20フィリピントヨタ労組支援愛知行動報告
                                                     2010年9月27日 
                                            フィリピントヨタ労組を支援する会



 19日、午後1時半から名古屋駅前のミッドランドスクエア前でフィリピントヨタ労組を支援する愛知の会による第5回反トヨタ世界キャンペーンへの参加を呼びかける街宣車、プラカードによる情宣とビラ撒きが始まった。



2時30分過ぎには関東から出発したフィリピントヨタ労組のエド委員長とウエニー副委員長がフィリピントヨタ労組を支援する会と共に到着し、情宣部隊は総勢60名以上となり名古屋市民にも大いに注目された。エド委員長.、ウエニー副委員長は新たな解雇に対して、トヨタは世界一の組合潰し企業である。われわれは最後まで闘い続けますと決意を述べた。



 午後6時からは、豊田市産業文化センターにて、「フィリピントヨタ労組との愛知連帯交流集会」が行われた。支援する会の小嶋事務局長は「フィリピン政府もILO勧告に基づきこの労働争議を解決しようとしている最中に新たな解雇問題が発生した。トヨタの最後の悪あがきと言っても良い」とトヨタの態度を糾弾した。

 新たに不当解雇されたウエニー副委員長は「フィリピントヨタ労組員の不当配転問題を交渉していたのに、トヨタは最初から聞く耳を持たず、無視して話し合いにも応じなかった。6月5日の職制との話し合い中にラインが停止され、それを理由に20日後の6月25日に出勤停止の処分書を終業30分前に渡された。われわれは処分書を突然渡されたので何も出来なかった。トヨタの就業規則では処分は36時間以内に下さなければならなくなっている。また、処分に対しヒアリング機会がある。今回の問題に対し一回だけヒアリングが行われ、ヒアリングはその一回だけで解雇の処分がされた」と怒りをこめて述べた。

 20日は早朝7時よりトヨタ本社工場へのビラ入れと街宣車による情宣活動が行われた。各通勤門に横断幕、プラカードを掲げてビラ入れを行ったが、トヨタの人事課とおぼしき職員と警備員がにらみをつけるように立ち、ビラを取らないように無言の圧力を加え、ビラの受け取りは悪い。



 9時に本社本館前に全員が集合し抗議申し入れ集会を開始した。今まで一度もなかったことだが警察車両が現れ、何をしているのかと聞いてきた。トヨタへの申し入れであり、トヨタも了承していると伝えると、警官は別に邪魔するつもりはないと黙って引き上げて行った。10年間の抗議行動で初めての警察の登場であったが、トヨタ側が呼んだとしか考えられない。



 トヨタに申入れを行った後にエド委員長は怒りを込めて「(対応した社員は)今回の4名の解雇を初めて知ったと言うなんて、トヨタは人間ではない」と報告した。トヨタは相変わらずフィリピントヨタ労組無視の態度を取り続けつもりのようである。トヨタはリコール問題で世間に反省したかの姿勢を見せているが、それは表面だけで中身は全然変わっていないと感じた。(Oidon)