ILO第98回会議へのすべての参加者の皆さんへ

私はエド・クベロと申します。フィリピントヨタ労組(TMPCWA)の委員長でありますが、ここでは国際金属労連(IMF)の代表として発言致します。

われわれの組合は、トヨタから重大な反組合差別と介入行為をこうむっております。

われわれは国際金属労連(IMF)本部から強力な支援を受けましたが、現在までのところこうしたご努力は成果をあげるまでにいたっておりません。

われわれの日本の支援者グループを通じて、われわれは日本のOECDナショナルコンタクトポイントである日本外務省にも訴えを行っております。しかしながら現在までのところ、彼らは態度を明らかにしておりません。

フィリピン最高裁は、2003年と2004年に、わが組合と労働協約(CBA)に到達するべく交渉を開始せよとトヨタに迫る、明確な決定を下しました。

トヨタは、これらの決定をまったく尊重しませんでした。それどころか、御用組合をでっち上げてインチキCBAを締結し、労働雇用省から登録証の発給を受けて認可されているのです。フィリピンの司法制度は、高裁と最高裁がフィリピン憲法をねじまげて多国籍企業トヨタ社をえこひいきしていることに現れているように、われわれの闘いに対してはこれまでまったく公正ではありません。

そもそもの初めから、トヨタ経営陣はわが組合を潰すためにありとあらゆる手段を使ってきました。彼らはストライキ参加者のピケット破りのためにならず者を送りこみました。彼らはわれわれに対して刑事告訴をでっち上げました。われわれはウソの容疑で拘置所に送られました。彼らはわれわれの会合に参加しようとした労働者の気をそらすためにストリップショーを挙行することまでやりました。皆さんは、フィリピンでの活動家と労働組合主義者殺しの状況をご存知であるにちがいありません。昨年1月には、第202歩兵(統一者)師団からの軍の分遣隊がわが組合事務所の直ぐ近くに設営されましたし、数度にわたり軍人がわが組合事務所にまでやってきて、わが組合の幹部たちの所在を突き止めようとしているのです。われわれ幹部はまた監視下にも置かれています。私はさまざまに所を変えて寝なければならない・・・等々の状態にあることを告白せざるをえません。

それゆえ、私は、ILOが使節団を派遣して状況を調査し、わが組合TMPCWAを完全承認するとともに2001年以来の違法解雇者の完全補償付きで復職させること、および結社の自由を完全に尊重することを、フィリピン政府に対して強制する決定(単なる勧告にとどまらない)を発することを、本委員会が提案すべきであるという訴えをここに提起するものであります。

ご静聴有難うございました。

Ed. G. CUBELLO
11th June 2009
Email: tmpcwa1998@yahoo.com
Website: http://www.tmpcwa.org