韓進(ハンジン)・フィリピン社で組合結成とそれへの弾圧!
                  そして、韓国労働運動の連帯!
                                           2009年5月27日

                               フィリピントヨタ労組を支援する会・事務局

2006年、フィリピン・サンバレス州スービック・自由貿易地域で、韓国の資本である()韓進重工業造船所のフィリピン現地法人ハンジン・フィリピン社が、ビルディングと造船所施設の建設を始めました。そしてそこでは現在、約10,000人の造船労働者と約5,000人の建設労働者が働き、2015年までには、およそ45,000人の雇用(直接的および間接的な)を生み出す計画になっています。

 ハンジン造船所の最大の特徴は一つの事業所にハンジン社と101といわれる下請け企業があることです。15000人の労働者のうち、ハンジン社社員は1000人で、残り14000名は下請け企業の労働者です。この下請け構造は5層にもなるといわれ、劣悪な労働条件の下で、この2年で事故死が24名も発生しているといわれています。

 労災による死亡事故の多発、劣悪な労働条件の中で、全国建設労働者労働組合(NUBCW)、国際建築労連(BWI Building and Wood Workers International)などの手によって、20086月にハンジン・建設重工業社フィリピン労働者労働組合(HHICWU)が発足し、ハンジンの解雇攻撃(約100名が解雇されたといわれています)の中、HHICWUはハンジン本体とその下請企業の正社員労働者9000名のうち、20%の署名をつけて労働雇用省に組合結成申請を出し、一旦は承認されました。そしてHHICWUは団体交渉権選挙に向けてオルグを行っているとのことでしたが、アロヨ政権によって組合結成が取り消されたとの情報が伝わってきています。

 詳しくは「Links」(APWSL機関紙099月号)、カサナグの会のプログを参照されたい。http://tamashige.blog.so-net.ne.jp / 2009-03-25

 また、以下に韓国の諸団体の声明文と韓国産別組織全国建設連盟・全国金属労組の共同声明を添付します。

 ・韓国の諸団体の声明 (2009年2月10日)
 ・韓国産別組織全国建設連盟・全国金属労組の共同声明 (2008年9月10日)