メールを書くためにを押すと、
…というウインドウが開きます。これはアドレスを手で入れる代わりをしてくれるものです。ここではこの住所録の使い方について説明したいと思います。
住所録の設定
ではまず電信八号に住所録のファイルを知らせる設定をしましょう。を押して「設定」ウィンドウを出し、左のリストから「プログラム」を選択します。
そして「住所録ファイル」の部分を書きかえるだけです。ここで指定したファイルが住所録のファイルとして使われます。このファイルはエイリアスファイルと呼ばれ、拡張子が.aliとなっています。新しくファイルを作る場合は拡張子を.aliとしてください。エイリアスファイルがDenshin8.exeと同じフォルダにある場合はファイルの名前だけでも構いませんが、c:\den8\aliases.ali等のように絶対パスで指定した方がよいようです。
それでは住所録を編集していきましょう。住所録のウインドウでも編集はできるのですが、説明が面倒(汗)なので、直接エディタでエイリアスファイルを編集する方法をお教えします。
エイリアスファイルの編集
エイリアスファイルの基本的な書式は、
(ツリーの親):[改行](ツリーの子)[,[改行](ツリーの子)…](改行)
です。…わかりにくいですね(^^;。例を挙げて説明すると…
上の画面で、「RootAlias」と「子豚(このアドレスはでたらめです。ここにメールを出さないように)」の関係を見ると、「RootAlias」がツリーの親、「子豚(このアドレスはでたらめです。ここにメールを出さないように)」がツリーの子、ということになります。つまり、この場合は
RootAlias:子豚(このアドレスはでたらめです。ここにメールを出さないように)
…となります。
ここの「子豚」は三匹様 <boo@foo.woo.or.jp>を表すためにつくられた名前です。これをエイリアスと言います。これはユーザーが自由に名前を考えてしまって構いません。1つのエイリアスが2つ以上のアドレスを指しても構いませんし、エイリアスが他のエイリアスを指しても構いません。2つ以上のアドレスやエイリアスを指す時には、,(カンマ)で区切ってください。
基本はこれくらいです。ちなみに上のエイリアスファイルの中身はこうなっています。
…あと注意をいくつか。
一番最下層の子はアドレスにすること
…まあこれは当たり前ですね。住所録はアドレスを簡単に入力するためのものですから。一番上層はRootAlias
住所録はそう判断します。:は半角
全角の:ではだめです。#から改行まではコメントとして無視される
ほげさん:hoge <hoge@boo.hoo.woo> #○○の時に知り合った
例えば、などとすると「○○の時に知り合った」の部分が無視されます。
定義の終わりは改行にする
フォルダ定義ファイルと同じく、各々の定義の終わりは必ず改行で終わってください。特に定義の終わりがファイルの終わりにならないように。エイリアスファイルの最後は必ず改行で終わるように心がけてください。名前とアドレスの間の半角スペースは無視される
hoge<hoge@boo.hoo.woo>のタイプのアドレスにおいて、名前とアドレスの間の半角スペースは無視されます。なので、ほげさん:hoge <hoge@boo.hoo.woo> ほげさん:hoge<hoge@boo.hoo.woo>
は同じことになります。なお、この形式のアドレスには実名とアドレスの間に1つ半角スペースが住所録によって自動的につけられますから、起動されたエディタにはhoge <hoge@boo.hoo.woo>と書かれることになります。
改行を適宜入れられる
:の後、,の後等に改行をいれられます。ほげさん: hoge <hoge@boo.hoo.woo>
ほげさん:
hoge <hoge@boo.hoo.woo>は同じです。
無限ループにしない
当たり前ですが、ほげさん一家:ほげさん
ほげさん:ほげさん一家というようなことはしないでください。
住所録の使い方
では、設定も終わったので、具体的な使い方を説明しましょう。
を押して、出た画面の「子豚(このアドレスはでたらめです。ここにメールを出さないように)」の左にある絵をクリックして選択状態にします。
そしてスペースキーを押していくと…「子豚(このアドレスはでたらめです。ここにメールを出さないように)」と「三匹様 <boo@foo.woo.or.jp>」の左にある絵に「TO」「CC」「BCC」…と赤い文字がついていきます。「三匹様 <boo@foo.woo.or.jp>」は「子豚(このアドレスはでたらめです。ここにメールを出さないように)」の下にあるので、上の状態が変わると一緒に影響を受けます。
この例ではTOの文字がついていますね。この状態で「OK」ボタンをクリックすると、Toフィールドに「三匹様 <boo@foo.woo.or.jp>」のアドレスが書かれた状態でエディタが起動するわけです。…おわかりでしょうか?
メールに直接エイリアスを書く
電信八号では、なんとエイリアスをメールに直接書くことも可能です。その場合、送信時にそのエイリアスはエイリアスファイルにしたがって解釈され、送信されます。例えば、Toフィールドに、
To: 子豚(このアドレスはでたらめです。ここにメールを出さないように)
と書くことで、三匹様 <boo@foo.woo.or.jp>にメールを送ることができます。この例ではかえって書く量が多くなってしまっていますが、普通はエイリアスはもっと短い名前にするものですし、エイリアスを1つ書くだけで10人に一度に送れたりもできるわけですから、実際はかなり便利なものになるはずです。