狂犬病予防注射
 飼い主さんには、狂犬病予防法で狂犬病ワクチン接種が義務づけられています。
生後91日以上の犬は飼いはじめてから30日以内に1回、その後は毎年1回注射を受けなければなりません。

フィラリア予防
 フィラリアは蚊によって媒介される寄生虫で、蚊に刺される事でわんちゃんの 体内に入り、色々な症状を起こす大変恐ろしい病気です。
フィラリアの予防は、蚊の出始める時期から秋まできちんと予防してあげる事が大切です。
月に一度、お薬を飲ませるだけですから、是非、予防してあげて下さい。
 
 

ノミ・マダニの駆除
 ノミ・マダニの駆除には、背中に液体をたらすスポットタイプの物や、チュアブルタイプのものなど、飼い主さんにも手軽に使えるものが出ています。
おうちの中に、ノミ・マダニを持ち込まないためにも、わんちゃんの好みや、生活スタイルに合わせて、ぜひ、定期的な駆除をしてあげてください。

○ノミ 
 ノミの引き起す深刻な症状には、貧血、細菌の二次感染による皮膚の化膿、ノミが媒介する寄生虫であるサナダムシの寄生、ノミアレルギー性皮膚炎、猫ヘモバルトネラ症などがあげられます。
 また、ノミによる人間への被害も多く、ノミ刺咬症、ねこひっかき病などがあります。

○マダニ 
 マダニの引き起す深刻な症状には、貧血、皮膚炎、犬バベシア症、、猫ヘモバルトネラ症などがあげられます。犬バベシア症は、死に至ることもある恐ろしい病気で、最近では関東でも発生が認められています。
 また、マダニは、人間への感染例もあり、ライム病、日本紅斑熱、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)などがあります。SFTSは、2013年に日本でも死亡例が報告されており、ご存知の方も多いかもしれません。

   

伝染病予防注射(ワクチン)  

○犬ジステンパー
  発熱、下痢、神経症状などが起こり、全身がおかされ、治ってもいろいろな後遺症に悩まされます。 死亡率も高く怖い病気です。    

○犬パラインフルエンザ
  パラインフルエンザウイルスによる呼吸器病で、咳や鼻水、扁桃炎を起こします。
アデノウイルスや細菌といっしょに「ケンネルコフ」と呼ばれる犬のカゼ症候群をひき起します。  
 

○犬アデノウイルス2型感染症
  アデノウイルスによる感染症で、肺炎や扁桃炎など呼吸器病を起こします。    

○犬伝染性肝炎
  アデノウイルスによる感染症で、嘔吐や下痢、食欲不振などが起こり、目が白く濁ることもあります。
子犬では突然死することもあるこわい病気です。  

○犬パルボウイルス感染症
  血液のまじったひどい下痢や嘔吐をおこす腸炎型がよく知られていますが、子犬に突然死をもたらす 心筋型もあります。
伝染性が強く、死亡率も非常に高いこわい病気です。  

○犬コロナウイルス感染症
  腸炎をひき起こす感染症です。下痢や嘔吐が起こります。パルボウイルスと混合感染すると いっそう重くなります。コロナとパルボを一緒に予防する事がたいへん重要です。  

○犬レプトスピラ病 黄疸出血型 カニコ−ラ型
  人と動物共通の、細菌によって腎臓や肝臓がおかされる怖い伝染病です。
いろいろなタイプがありますが、代表的なのは、歯ぐきの出血や黄疸がみられる黄疸出血型と 高熱、嘔吐、下痢を起こすカニコ−ラ型の2種です。
アウトドアで活動する犬ほど感染しやすいので予防が大切です。