『羊たちの沈黙』関連地図


『羊たちの沈黙』は、地名がよく出てくる映画である。しかし私のようにアメリカの地理に詳しくない人間には、いまいち空間的広がりが想像しにくい。
そこで、簡単な関連地図を作ってみた。





@ バージニア州クワンティコ 物語の始まりの場所。 行動分析課を含む活動の本拠であるFBIクワンティコ本部、及びFBIアカデミーがあり、スターリングはここで訓練中にクロフォードに呼び出され、バッファロー・ビル事件に関わることになる。
A メリーランド州ボルチモア レクター博士が収容されていた精神病院の所在地。また、スターリングがレクターの貸倉庫を調べ事件の手がかりを発見する。
B ウェストバージニア州クレイ郡エルク川 バッファロー・ビルの5人目の被害者が発見された場所。クロフォードは、スターリングを飛行機でここへ連れて行き、検死にも立ち会わせた。なおスターリング自身も、ウェストバージニアの田舎の出身。レクターによるとなまりが残っているとのこと。クロフォードの持っていた地図には、ケンタッキー、インディアナ、イリノイなどにも死体発見の印がある。
C テネシー州メンフィス マーティン上院議員の娘キャサリンがバッファロー・ビルに誘拐された場所。上院議員はメンフィス国際空港でレクターと面会し、情報を聞き出す。レクターとスターリングが最後に面会し、そしてレクターがとんでもない方法で脱走したシェルビー郡裁判所もここ。
D ワシントンD.C. スミソニアン自然史博物館 エルク川の遺体から発見された異物を調べてもらいに行った場所。異物は蛾のさなぎだった。
E プラム・アイランド 正確には作中で訪れた場所ではない。スターリングが、マーティン上院議員の提案と偽ってレクターに提示した情報提供の見返りで、1年に1度ここに行けると言っている。動物疫病研究センターがあり、生物兵器研究所ではないかという都市伝説があるらしい。
F イリノイ州カリュメット・シティ クロフォードの率いる部隊がバッファロー・ビルの自宅と思しき家に突入するが、無人だった。
G オハイオ州ベルヴェデア ちょうどそのとき、単独で捜査していたスターリングは、たった一人でバッファロー・ビルの本拠に踏み込んでしまう。なおここのみ、架空の地名らしい。
H バハマ レクターがFBIアカデミーを卒業したスターリングに電話をかけた場所。このあと、古い友人を夕食に招待する。

ついでに、同縮尺の日本列島を並べてみた。

FBIがいかに広い範囲を活動しているか感じてみて頂きたい。