写真多め。真っ暗な写真が多いのはご容赦下さい。フラッシュ焚くのがはばかられたのです。
オーストラリア戦争記念館は、名前の通りオーストラリアが関わった戦争に関する資料を展示し、参戦した将兵を記憶し顕彰する施設である。オーストラリアと言えば南海の平和な国というイメージがあるが、イギリス連邦の一員だけあって、義和団の乱からベトナム戦争まで数々の戦争に出兵している。
特に今年2015年は、第一次世界大戦中に行われたガリポリ上陸作戦から100周年にあたる。
オーストラリアもANZACと呼ばれる欧州派遣軍を参加させており、特別展示が行われていた。
ガリポリ半島上陸作戦に使用されたボート。
エムデン号の紋章。ドイツの軽巡洋艦エムデンは、WW1中にインド洋で通商破壊に従事し、数々の戦果を挙げた。
連合国軍は大挙してエムデンを追い、最終的にオーストラリア海軍の軽巡洋艦シドニーが本艦を撃破した。
エムデンの主砲尾栓。
いわゆるストックモーゼル。
第一次世界大戦で使用された各種武器。
塹壕戦用に開発された「新兵器」の数々(マジ)。
一見ただの小銃だが、
銃口に鉄条網切断鋏が。
軍用犬用のガスマスク。
戦車週間と言っても、大洗のイベント告知ではない。戦車製造のための献金を呼びかけるポスター。
マークT戦車の残骸。
ドイツ軍が坑道戦に用いたわら靴。足音を聞かれないため。
トルコ軍将校が使用していた拳銃とのこと。私には見たこともない型式。ガンマニアは感涙するのでは。
井戸掘り用の道具。
初期の輸送トラック。
いわゆる熊罠。陣地帯に仕掛けたらしい。
対戦車ライフル。奥の人物とサイズを比較してほしい。
ドイツの列車砲の砲身清掃具。デカい!
塹壕から外を見る潜望鏡。
デカすぎて写真に収まらないデハビランド・モスキート。
P51マスタング。
日本では一般に太平洋戦争はアメリカとの戦争と理解されているがオーストラリアにとっては、歴史上唯一、本国が侵略の危機にさらされた戦争であり、関心が高い。
ニューギニアで捕獲された日本陸軍一式戦闘機 隼の残骸。
艦上戦闘機ホーカー・シーフューリー。
必要だから開けましたといった感じの空気取り入れ口。左右非対称でしかも翼前縁から出っ張っている無造作っぷり。
排気口まわりも無骨極まりない。
胴体の覗き窓。反対側にもあって見通せるのだが、カメラでも搭載するのだろうか?
朝鮮戦争でろ獲してきたMIG15の機首(だけ)
見づらいがインテーク内に支柱があり、上半分にライトがはまっている。
日本陸軍の88式7.5センチ高射砲。
オーストラリアの国産戦闘機ブーメラン。
機首上面になんだかいろいろ付いていて、見ていて心配になる。
ご存じP40。
特徴あるアゴの中は意外に洗練されたデザイン。
一方で、とても戦闘機のものに見えない足回り。
零戦21型。
世界の1000馬力級戦闘機として例示されている中に、オーストラリア国産のワラウェイが。気持ちはわかるが無理がある。
これはちょっと驚いた。フランスで捕獲した、ドイツの列車砲の砲身。
尾栓部分。金髪幼女が写っているのは偶然。
センチュリオン戦車。
義和団事件の戦利品の巨大鉄砲。下の法被と比較してほしい。三人がかりでないと撃てないので「三人銃」と呼ばれたと言うが、本当に実用品かどうかは不明とか。
ホーカー・ハンターの頭。
アブロ・ランカスター。
尾部銃座を中から見る。狭い!
有名なダムバスターが破壊したメーネダムの銘板。
長大な爆弾倉。
ロケット戦闘機Me163。この辺まで来ると、オーストラリア関係なくね?という気分になってくる。
世界初の実用ジェット戦闘機Me262。
ポートダーウィン攻撃で沈没した日本海軍の特殊潜航艇・甲標的。
赤い部分は、破口からのぞく内部構造。
Me109G-6(確か)。
見るからに不安定そうな外向き主脚。
想像以上に出っ張りの多い機種回り。
88ミリ高射砲。
一見、何の変哲もない木。なぜこんなものが展示してあるのかというと、
実はドイツ軍の監視哨なのである。中が中空になっていて、兵士が隠れられる。
ヴァルティー・ヴェンジャンス。使用中の写真初めて見た。
スピットファイア。型式は忘れた。
主翼付け根に微妙にアールが付いており、フラップもその部分だけ独立しているという芸の細かさが何か腹立たしい。
日本の「膝撃ち迫撃砲」。擲弾筒のことである。
実際は画面左の床尾板を地面に当てて撃つのだが、この形状が絶妙にカールしているため、これを拾った連合軍兵士はてっきり膝に当てて撃つものと勘違いした。実演してみて骨折する兵士が後を絶たなかったという。
ドイツの無人飛行爆弾V1号。
味もそっけもない一直線の主翼。
ノズルと垂直尾翼。方向舵の操作ロッドが見える。
これはキャンベラ空港に展示してあった18ポンド速射砲。
砲車もペアで展示しているのが珍しい。砲車は弾薬を納めており、移動時は砲と繋ぎ、砲兵がここに搭乗する。
おまけ。
キャンベラでよく見かけた鳥。キャンベラの野鳥は人を恐れず、すぐ近くまで行っても逃げない。