マスキシステム(有)
小信号アンプ
アンプは 小信号を扱うのと 大信号を扱うのとでは 設計方法も評価方法も
随分異なり 別物と考えるべきでしょう
ここでは 比較的易しい小信号の高周波アンプの設計方法を説明します
小信号と言いましても 受信機のTOPアンプと 送信機の前段アンプとでは
扱うレベルも大きく異なり 注意点も差が有ります
設計手法
電源電圧 所要GAIN 扱う信号レベルにより デバイスを決めます
小信号の場合 殆どがAクラスでの動作かと思われます
入出力のマッチング回路の設計は ネットワークアナライザーを使用して
50Ωに成るように回路と定数を決めます
@ 受信機のTOPアンプでの注意点
ゲインもさることながら NFを小さくする事で S/Nを良くするのが一番大事です
トランジスターでのNFはそこそこ良いものが有りますので データシートなどで比較し
選択します
実際のマッチングに於いて データシートのNFを実現するには 入力側のマッチングを
50Ωにしても実現出来ない事がほとんどでしょう
NF最良点は 50Ωマッチング点よりずれています
つまり ゲイン最大点とNF最大点がずれていますので 受信機のTOPアンプは
少し位ゲインを犠牲にしてもNF最良点に合わせる方が受信感度が上がります
NF=1dB以下を目指すには HEMTなどのFETを使用します
A 受信機のTOPアンプ以外のアンプでの注意点
NFを気にしなくて良いレベルのアンプは最近はMMICと呼ばれるアンプモジュールを
使用する場合が殆どでしょう
+20dBmまででしたら 多くのメーカーから 何十種類ものデバイスが売られております
入出力とも 広帯域で50Ωに内部でマッチングが取られていますので
電源を加えるだけで 動作してくれます
本ホームページでも GHz帯デバイスのページにメーカー、周波数、ゲインなど
紹介しています