プリント基板設計参考資料                          マスキシステム(有)

   EMC.EMI 対策 参考資料    戻る


EMC
「Electro Magnetic Compatibility」の略で日本語には「電磁環境両立性」と訳されます。

電気製品が周辺に出す電磁ノイズをどれだけ抑えられるか(EMI)と、

どれだけ周辺からのノイズに耐えられるか(EMS)

両方の性能を同時に達成させることを「EMC」と呼びます。

EMI (エミッション)
空間に電波として放出される「放射性」(輻射性と表現することもあります)のものと、

電源コンセント経由で他機器へ伝搬する「伝導性」のものです。

空間放射される電波は、近くの電気機器を誤動作させないことはもちろん、

電波放送や電波通信を阻害しないことが求められます。

EMS (イミュニティー)
エミッションで規定されている他機器からの放射性と伝導性の電磁界ノイズや

無線通信電波に耐える必要があります。

また、さらに雷サージ、静電気放電などの自然現象由来のノイズに耐える必要があります。


検査設備 (参考)        IEC61000 EMS試験ガイドライン(PDF)


回路上の放射ノイズ対策事例

1.基板上の不要輻射発生源 部品、パターンの 発見/特定方法

2.デジタルフィルターICから 強烈に電源回路に乗るノイズに対する対策

3.DVD/CDドライブの接続ケーブルからのノイズ放射対策

4.CPUクロックに関係回路から発生する放射

5.グラフィックエンジン周りでの放射


ノイズ発生源 特定方法

被対象物により 特定方法から

検討しないと うまく 発見出来ません

なかなか 面倒です


発生源が 特定出来たら

一般的対策方法の基本は 4種類

発生源の輻射周波数に対して

@ 極力インピーダンスを上げて 電流を流さなくする

A 極力インピーダンスを下げて 電位差を無くす

B インピーダンス整合を取り 伝送損失を無くす 又負荷からの反射を無くす

C 伝送路のシールド

@〜Bは 対策方法が 相反する為 色々試して どれかを選択することに成ります

Cは @〜Bと組み合わせて 基板内層埋め込み 又は ケーブルでの対策で行います


EMC,EMI対策は 想像以上の時間と費用がかかります

時間と費用をかけても 思うような結論が出ないケースの覚悟も必要です



技術サイト

EMC LINK           EMC マップ

参考書籍

トラ技SP−64   ノイズ対策部品とEMC設計

EMC.EMI対策部品

松下電器産業     村田製作所     日立金属    北川工業

EMI 部品データライブラリー(松下)


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