ここでの説明は 弊社手作りNETソフトで作成したネットリストのチェック   又は

 ネットリスト無しの回路図から基板を設計し 設計完了時 基板から出したネットリスト

 (逆ネット)を 回路図と比較チェックする方法の説明です 

 専用回路図ソフトから ネットリストを出される場合は 回路図をしっかりチェックして頂ければ

 ネットリストを 直接チェックして頂く必要は有りません
                                              マスキシステム(有)
    ネットリスト チェック
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逆ネット

基板設計時設計されたパターン図と回路図との比較照合は層数が増えるほど判り辛く

手間が掛かるものです

基板CADから出すネットリストは CAD上の接続状態を テキスト化したものです

設計上の接続ミスや パターン同士のショートなどもそのままネットリストに反映されますので

回路図とネットリストの比較だけで パターンの物理的接続の良否はチェック出来ます

チェック時間

おおよそ聞いてる範囲では 4層基板で

回路図とプロット図の比較作業時間の

1/4位の時間で済むそうです

ネットチェック以外のチェック

パターンはつながっていれば良いわけではありませんし ネットチェックの盲点も有ります

以下 ネットリストの見方と 合わせてパターンチェックでの注意点を説明します


チェックデータ
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******.NET

現在の基板から抽出した 接続情報です 回路図と異なる場合は 基板も間違っています

リストのナンバーは 行内ソート後 行の文字列でソートをかけた後でふられてますので

これを 頭に入れて探せば 目的の行の発見は 比較的スムースです

1000[C101-1,CN903-2,U502-6]
1001[C101-2,C103-2,C104-2,C105-2,C106-2,C107-1,C109-1]
1002[C102-1,U101-24]
1003[C102-2,C103-1,C104-1,C105-1,C106-1,C107-2,FL101-1,U101-3,U101-18]
1004[C108-1,U101-12]
1005[C108-2,C124-1,R101-1] 
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******.PIN

基板上にある 部品の空きPIN情報です   基板上どことも接続されておりません

接続されてなくて正しいのかのチェックをしてください

NCPIN[CN302-1,CN302-3,CN302-4,CN302-9,CN302-23,CN302-24,CN302-25,
CN302-26,CN302-29,CN302-30,CN302-31,CN302-35,CN302-36,CN302-37,
CN902-17,CN902-21,CN902-22,CN902-23,U102-3,U103-3,U802-3]


以上を回路図と比較していただけたら 接続に関しては基本的にチェック終了です
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参考資料
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******.IDX

各部品ごとのPINの接続ネット名のリスト   回路図とネットの比較時手助けになります

C101[1-1002,2-1001]
C102[1-1003,2-1001]
C103[1-1003,2-1001]
C104[1-1003,2-1001]
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******.CMP

基板で使用している 部品(セル)リスト     基板上のおおよその位置も判ります

C101 : 0.1u : C1005B : 26.3000 : 40.1000 : 0.000 : 0
C102 : 15u/10v : CT2012B : 17.8000 : 38.9000 : 270.000 : 0
D501 : MA3SE02 : MA3SE02 : 28.7000 : 25.7000 : 0.000 : 0
U101 : PF88103B : PF88103B : 22.4000 : 45.7000 : 90.000 : 0
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以下の項目は パターン図によるチェックが必要です   (重要)

1.パターンの引き回しや 線幅 物理的形状 経路 が重要なもの

2.ノイズの影響を受けやすい信号線の周囲の状況 の確認

3.GNDパターンや GND接続のスルホール位置や数

4.セルの登録にPIN番号登録ミスが無いかどうか (新規に登録した物は特に注意)

5. 使用されている部品のセル形状 寸法 穴径 (最近 ICなど 種類が多いので注意)

6. 部品のPIN番号の並び順 特にコネクターなど

7. 部品同士のブツカリ や 間隔

8.その他 設計指示に関する項目

(パッケージサイズ  ピン番号 の間違いは重大なミスとなります 重点チェック要 )

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ネットリスト比較 

回路図からネットリストが出ていれば 基板CADから出したネットリストと

自動比較が出来ます エラーが無くなるまで 修正を繰り返します


又 回路図からのネットリストが無い場合に於いても 基板ネットリストチェックで

OKが出れば そのネットリストを元ネットリストとしてFIX保存します

それ以後の回路変更を伴わない 経路変更や パターン修正等は 修正作業

完了ごとに ネットリストを出し直し FIXしたネットリストと比較させますので

ショート や 新たな接続ミスの発生を監視出来ます

全体の見直しチェックをやり直さなくて済みしかも 安心です


回路変更時 新旧ネットリスト比較

テキストレベルでの行比較 差分抽出フリーソフトが有ります

     簡易ネットリスト自動比較方法


通常 回路図から 出た ネットリストを 正ネット

    基板CADから 抽出した ネットリストを 逆ネット と呼んでます

  基板CADから 抽出して チェック修正後 完成されたネットリストを

  打ち合わせの便宜上 FIXネット と呼ぶことにします


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