独りぐらしの部屋さがし

 この春引っ越しをした。今回は同じ市内で使う駅も同じところに引っ越したのだが、これから独りぐらしをする人へのアドバイスのつもりで、私流の部屋探しのチェックポイントを書いてみたい。「○○は△△という問題がある」といった書き方が多いが、そうしたことを一度知った上で「我慢できる」または「自分には関係がない」かどうか自分で考えてほしい。
どこに住むか
 学校または職場が郊外ならその近くに住むのが普通だろうが、都心部などにある場合は家賃の高さなどから、電車で通う場所に住むことが多いだろう。ただ、東京でいえば大塚あたりは新宿などのターミナル駅から中央線や私鉄で少し入った人気エリアと変わらないか、少し安い部屋も多い。
 電車の乗車時間だが、日中に比べ、朝は本数が多いため電車のスピードが遅くなるのでそのことを考慮に入れて通学・通勤時間を考えた方がよい。また、朝は都心部に近い駅では快速や急行は混んでいて乗れない場合もある。終電に近くなると各駅停車でも混み、本数も少なくなる。特に社会人で夜が遅くなりそうな職場の場合は、線によって終電時刻がかなり違うので確かめた方がよい。
 駅のホームには屋根があるが、バスだと雨の日に傘をさして待つことになる。また、終バス時刻は終電よりもずっと早い。
 さて、最寄りの駅を降りての話だが、自転車を使わずにすむ距離の方がよいだろう。快適なのは徒歩5分程度までである。体調が悪いときなど遠いと大変である。雨の日など、自転車の場合はレインウエアを着なければならない。
 周辺にスーパーがない駅が東京でもたまにあるので注意してほしい。コンビニは「特売」がないのでスーパーで買い物をする方がかなり安あがりである。
 防犯面も考えなくてはならない。人気(もちろん「ひとけ」と読む)のない道を長く歩かなければならない場所にある部屋は勧められない。個人的には繁華街が駅周辺になく、遅くまで営業しているスーパーがある住宅街が良いと思う。その土地に長く住んでいて近所に気を配る、日中家にいる人の多い場所の方が空き巣の心配も少ないかもしれない。私の今の部屋の最寄り駅周辺にはゲームセンターやカラオケボックス、居酒屋さえ無い。
 住宅街でも塀の高い家が多すぎ、見通しが悪かったり、家がみな盛り土の上に建っていて圧迫感・閉塞感のあるところは、勝手な考えだが変質者などが多そうで怖い。
 学校の近くに住む場合だが、学校からあまりに近いと友人の溜まり場になってしまうことがある。  勘違いかもしれないが、出身大学の近くの不動産屋だと身分が正社員などでなくても信用されやすいように思う。


2000年10月16日


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