平和の構築と演劇の可能性をさぐる!

今回、国際演劇協会では、ドナウ河の文化圏の中でも長く紛争を経験した地域をとりあげます。
 これら紛争地域で書かれた戯曲のドラマ・リーディングを縦軸に、レクチャーやシンポジウムを横軸にして、歴史的経緯や多民族間の問題なども含めた、演劇形態の表象の特性を総合的に検証し、演劇の社会化と平和探究の可能性を探ります。

紛争地域の演劇 平和構築と演劇
パネリスト
山崎佳代子(詩人・翻訳家、セルビア在住)
七字英輔(演劇評論家)
宗重博之(劇団黒テント代表) ほか
足跡 tracks ミレナ・マルコヴィッチ 舞台に登場するのは、脳たりん、英雄、不細工、ジョーカー、それに「ブートニア」と呼ばれる娘。彼らは常に同一人物というわけではないが、場面を追って、だんだんに成長していく。彼らは戦争被災者で、子供時代からつるんでいる。偽札を?まされて酒を買いに行き、15歳でレイプされる「ブートニア」、学校ではカウンセラーが、英雄を自分の性的欲望の対象にする。やがて彼らは軍隊へ。特殊部隊に入った不細工と尻軽の「ブートニア」がデート中に地元民が彼らを襲う。英雄は戦場で瀕死の重症を負い、不細工が連れてきた「ブートニア」に介抱される幻覚を見る。
大統領の殺し方 ミロ・ギャブラン 大学で社会学を教えるロバートと精神病院のマネジャー、ステラ夫婦は子供を彼女の両親が住む田舎に預けて、週末だけそこに帰るという快適な生活を送っている。ロバートの悩みは、女子学生に親切すぎると怒るステラの嫉妬の異常さだけ。そこへ9年ぶりにメキシコから弟のイゴールが婚約者を連れて訪れる。社会主義時代に政治犯として収容所に送られ早世した父親に代わって彼を育てたロバートはこの突然の帰還を不審に思い、遂にその理由を聞き出す。この国を訪問するアメリカ大統領の暗殺。自分たちの生活を守るためにステラが考え出した方法とは-。
ケバブ ジャニーナ・カリブナリウ ダブリン行きの飛行機にルーマニア人の若者が乗り合わせる。16歳の少女マダリーナと24歳の学生ボグダン。マダリーナはアイルランドで芸能プロをやっているというヴォイクに誘われ、ボグダンは当地で芸術系の学問を修めるための渡航だった。だが、彼女を待っていたのは、一日中立ちっぱなしのケバブ屋での労働、やがてヴォイクの命ずるまま少女売春に手を染めるようになる。そうしてボグダンに再会するが、ヴォイクが考え出したのは、マダリーナのセックスの様子を撮影し、ボクダンの専門技術を生かしてインターネットで配信、大儲けしようというものだった。3人の奇妙な共同生活が始まる--。

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主催=社団法人 国際演劇協会 協力=国際交流基金

お問い合わせ=国際演劇協会 03-3478-2189