飯田線・車窓の見どころ【北部編】 最終更新日:2005/07/01

魅力発見・飯田線

 引き続き車窓の見どころを豊橋からの下り列車の例で説明していきます。上り列車では左右の向きなどが逆になりますのでご注意ください。

■(凡例)場所名:所在駅間 【景観】【鉄道施設】【鉄道廃線】【名所旧跡】【名物】【植物】
▲上り(豊橋方面)へ













平 岡

■遠山川:平岡〜為栗 【景観】【鉄道廃線】
 平岡から2つめの70番トンネルを抜けた先で、遠山川を渡ります。エメラルドグリーンの川面が特徴的で、左側に吊橋が架かっているのが見えます。
 かつてはこの吊橋の位置に飯田線の鉄橋が架けられていましたが、平岡ダムの建設で水位が上がり、現在線に付け替えられました。吊橋の前後には、飯田線旧線のトンネルが残っています。


【遠山川:2004/11】

■羽衣崎(平岡ダム湖):平岡〜為栗 【景観】
 平岡ダムによってせき止められた天竜川が、線路に沿って大きく弧を描きます。天竜川沿いの車窓としては最もダイナミックな景観です。車窓左側です。対岸の道路は県道1号線です。

羽衣崎
【羽衣崎:2005/05】

為 栗

■吊橋の駅:為栗 【景観】
 為栗(してぐり)の駅前は広大な天竜川。左側後方に見える吊橋「天竜川橋」にて、対岸を走る県道1号線方面へと通じています。
 秋には天竜峡からこの為栗まで「紅葉列車乗車体験」と称して飯田線にも乗車するバスツアーが盛んに行なわれています。

天竜川橋
【天竜川橋:1994/11】

温 田

■南宮大橋:温田 【景観】
 下り電車が温田駅に着く直前の左側にそびえる巨大な斜張橋が「南宮大橋」です。1995(平成7)年6月に完成したもので、温田駅のある泰阜(やすおか)村と対岸の阿南町とを結びます。ここも県道1号線の一部です。

南宮大橋
【南宮大橋:2002/05】

田 本

 

門 島

 

■絶壁の駅:田本 【景観】【鉄道施設】
 飯田線でも最も地形条件の厳しい、絶壁の中腹の駅です。車窓右側がホームですが、左側からでは駅の存在に全く気付かないほどです。近隣には平地がなく、したがって付近に民家は全くありません。小和田とともに車で乗り入れできない駅の一つです。

■泰阜発電所:門島 【景観】
 泰阜ダムによりせき止められた水を利用して発電を行う施設です。門島駅前の車窓左側に施設が見られますが、右側には導水管とサージタンクを見ることができます。泰阜ダムの堰堤は車窓から見ることはできません。

田本駅
【田本駅:2002/05】

唐 笠

金 野

千 代





■天竜ライン下り:唐笠〜天竜峡 【景観】【名物】
 天竜川を昔ながらの舟で下る観光船「天竜ライン下り」が天竜峡から唐笠まで就航しています。電車はときどき天竜川上のこの舟と出会います(車窓左側)。川面から天竜川の峡谷を楽しんだ後は、唐笠から天竜峡まで、飯田線で天竜川を見下ろしながら「ライン上り」することになります。

 また毎年5月には唐笠駅前の天竜川(車窓左側)に、こいのぼりが渡されますが、おそらくこれは沿線でも最大スケールのものでしょう。

唐笠
【唐笠:2001/05】

天竜峡

・天竜峡〜辰野間は旧伊那電気鉄道の路線として、1927(昭和2)年12月26日に全通しました。








・うち天竜峡〜時又間はJR東海移管後の2001(平成13)年4月1日に、治水工事により付け替えられました。


川 路

 

時 又






■飯田線最新の線路付替区間:天竜峡〜時又 【景観】【鉄道施設】
 かつて日本三大桑園の一つと言われた川路駅周辺の大平原は、たび重なる洪水に対する治水事業として大規模な盛り土が進められ、2001(平成13)年4月1日に飯田線の線路も新たな土盛り上に移転されました。新線は天竜川に沿ったカーブや勾配の少ない路線で、この付替にともない川路駅も新線上に移転されています。
 詳しくは[▼川路付替線について]をご覧ください。

川路
【川路:2001/05】

















駄 科

毛 賀

伊那八幡

下山村

切 石

飯 田













 

 

■飯田市街巡回:下山村〜飯田 【景観】
 下山村から電車は、右側に城郭のようにそびえる飯田の市街を見上げながら、それを取り巻くように走ります。徐々に標高を上げ、切石駅先で松川を渡ってからは、これまで通ってきた線路を見下ろすように段丘に登っていきます。

 このいきなり市街に入らない線形が、市街へ入る際の緊張感の高まりを演出してくれます。

桜 町

伊那上郷

元善光寺

下市田

市 田

下 平










■桜並木通り:飯田〜桜町 【景観】【植物】
 桜町に着く直前の踏切横断中、車窓右側に「桜並木」が見えます。これは飯田市内の名物「リンゴ並木」の延長線上にあたります。

■上郷地区の俯瞰:伊那上郷〜元善光寺 【景観】
 飯田線最北のトンネルである上郷トンネルを出た電車は、段丘上の飯田市街から天竜川沿いの上郷・座光寺の街へと降りていきますが、この時に車窓右側に広がるパノラマは圧巻です。

桜並木
【桜並木:2002/03】

山 吹

■山吹駅とヤマブキ:山吹 【景観】【植物】
 旅人に人気の駅、山吹は春になると駅構内にヤマブキの花が咲き誇ります。駅舎や駅の周囲もしっとりした昔ながらの日本の風景を残したところが数多く、郷愁を誘います。

■天竜川の俯瞰:山吹〜伊那大島 【景観】
 山吹より先は天竜川に面した平地を離れ、段丘上に上っていきます。車窓右側にはるか天竜川を遠望しつつ、しばしの間天竜川とは別れて進みます。

山吹駅
【山吹駅:2005/05】

伊那大島


上片桐




■片桐松川とR140曲線:伊那大島〜上片桐 【景観】【鉄道施設】【植物】
 伊那大島から先は車窓右側に南アルプス、左側に中央アルプスと二大山脈に挟まれながら高原地帯を走ります。とりわけ片桐松川横断時の両側車窓や周囲の果樹、その先の半径140m曲線通過時の右側遠望の風景は絶景そのものです。

片桐松川
【片桐松川:1999/04】

伊那田島

大沢(信)

高遠原



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■中央アルプス山麓高原:伊那田島〜高遠原 【景観】【植物】
 車窓左側は中央アルプスへなだらかにつながる一面の果樹園、右側は桑畑から転作されたこちらも果樹園と、起伏に富んだ高原の景観が楽しめます。途中の信号場や前沢川の深い谷、同時に左側に見える砂防ダムと、車窓のアクセントも多い区間です。

伊那田島
【伊那田島:1999/04】

七久保

■中央アルプスバックの撮影地:七久保〜伊那本郷 【景観】
 鉄道ファンにはお馴染みの撮影ポイントが七久保〜伊那本郷間のカーブです。ここからの中央アルプス駒ヶ岳の眺め(車窓左側)は素晴らしいものです。 

伊那田島
【七久保〜伊那本郷間:1993/01】

伊那本郷

飯 島



■与田切のオメガカーブ:伊那本郷〜飯島 【景観】
 与田切川によって深く刻まれた浸食谷を渡るために、電車はいったん上流側に勾配を下り、川との標高差が少なくなった地点で鉄橋で越え、再び段丘へと登ります。このときこれまで通った線路とこれから通る線路が互いに対岸に並行して見え、不思議な気持ちにさせられます。右側の車窓に注目していてください。

田 切

■旧田切駅跡:田切 【鉄道廃線】
 田切駅は1918(大正7)年の開設時から1984(昭和59)年までの間、現在地よりやや北側のカーブ上に位置していました。曲線のホームでは乗降に危険であるため、現在地に移転後、旧駅は跡形なく崩されました。現在駅舎跡地には、「旧駅舎跡地の碑」が建立されています。車窓右側です。

田切〜伊那福岡
【田切旧駅:1997/06】

伊那福岡

小町屋

駒ヶ根

大田切

宮 田









■田切のオメガカーブ:田切〜伊那福岡 【景観】
 与田切川同様、今度は中田切川により造られた浸食谷を渡るために、電車はいったん上流側に勾配を下り、半径140mという飯田線最急のカーブで方向を変え、中田切川を越えた後、再び段丘へと登ります。鉄道ファンの間で撮影名所として広く知れ渡っています。車窓右側に注目です。

田切〜伊那福岡
【田切〜伊那福岡:1999/03】

赤 木

沢 渡

下 島





■JR線最高の急勾配:赤木〜沢渡 【景観】【鉄道施設】
 40パーミル(1000m進むと40m上る傾斜角度)という、碓氷峠なき後ではJR線最高の急勾配がこの区間にあります。余程の山岳地帯を想像するのですが、実際の40パーミル区間は小川の土手から水田の中へと降りる部分の短い区間で、意気込んでいくと拍子抜けさせられます。車窓右側の方が、より勾配を実感できます。

赤木〜沢渡
【赤木〜沢渡:2002/11】

伊那市

伊那北

田 畑

北 殿

木ノ下









■伊那市の市街地:伊那市〜伊那北 【景観】
 自然の中を走るイメージの強い飯田線も、ここだけは別世界です。古くからの市街地が線路の両側に軒を連ねるように連続し、まるで都市近郊の私鉄電車のような雰囲気の中を走ります。こうした意外性も飯田線の魅力の一つだと私は思います。

■箕輪南宮神社の大ケヤキ:木ノ下 【植物】
 木ノ下駅停車中の車窓左側に、駅前にある「箕輪南宮神社」の樹齢500年を越える大ケヤキを見ることができます。

伊那市〜伊那北
【伊那市〜伊那北:2002/02】

伊那松島

羽 場

伊那新町

宮 木

辰 野







■伊那松島運輸区:伊那松島 【鉄道施設】
 鉄道ファンには見逃せない、車両停泊スポットです。駅を出発してから右側に見えます。ただ最近は貨物輸送の廃止や運輸区規模の縮小で、停車している車両の数も減少傾向にあります。

■荒神山:伊那新町 【景観】
 伊那新町駅停車中の右側に見える山で、ホテルやスポーツセンターなどが建てられ、憩いの場所となっております。

伊那松島運輸区
【伊那松島運輸区:2002/03】


■総論1

飯田線の魅力と楽しみ方1

■総論2

飯田線の魅力と楽しみ方2

■乗車編1

飯田線に乗るにあたっての注意事項

■乗車編2

ワンマン電車の乗車方法

■乗車編3

トロッコファミリー号に乗ろう

■乗車編4

飯田線の車窓の見どころ[南部編北部編

■降車編※準備中

飯田線内お薦めの駅

■計画編※準備中

飯田線旅行での切符購入


●次は 飯田線駅舎図鑑 です●

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