平岡十方峡・旧線&新道めぐり 最終更新日:2005/10/01

魅力発見・飯田線

 国道418号線のうち平岡から遠山郷にかけての一部に、2005(平成17)年3月まで飯田線の旧トンネルを再利用していた区間がありました。平岡ダムの建設にともない遠山川の水位が上がり、もともとの飯田線トンネルが利用できなくなった部分を、道路として活用したものです。

 しかし旧鉄道トンネルであるために幅員が狭く、交通信号による交互通行を強いられているほか、狭隘ながら勾配や曲線が多く、遠山川の水位との標高差が少ないことから冠水の危険性とも隣り合わせであり、地元ではこの交通のネックとなる区間の改善が求められていました。

 十方峡バイパスはこれらの区間を新規のトンネルと橋梁で貫き解消するために建設され、2002(平成14)年12月7日に着工、現在第一工区の十方峡トンネル〜藁野大橋間の工事が終了し、2005(平成17)年3月25日に供用を開始しました。

 ここではバイパスの開通が目前に迫っていた2004(平成16)年11月に、当時建設中であった新バイパスと余命わずかとなった国道旧トンネル(飯田線旧十方峡トンネル)を観察してきた際のレポートを掲載します。

十方峡バイパス計画図

▲十方峡バイパス計画図:現地の掲示より
【2004/11/26撮影】

十方峡バイパス建設地図


国道418号線標識

▲【2004/11/26撮影】

■国道418号線標識
 県道1号「飯田富山佐久間線」が左に分岐する地点。当時建設中の新しい十方峡トンネルの入口が正面に見える。旧十方峡隧道(旧・旧飯田線十方峡トンネル)は右側の坂を下った、やや分かりにくい位置にある。

トンネル着工前の同一地点

▲【2002/05/05撮影】

■トンネル着工前の同一地点
 左写真とほぼ同一地点よりトンネル着工前に撮影した写真。飯田線の新十方峡トンネルが右端に見える。車道直進方向にガードレールが大きく左にそれているのが見えるが、2001(平成13)年10月22日に写真左端に見える「十方峡橋」が完成する前は、県道1号線はこの部分を大きく迂回していた。

3つの十方峡トンネル

▲【2004/11/26撮影】

■3つの十方峡トンネル
 平岡側から見た3つのトンネル。左の大きなトンネルが当時建設中の(現)国道十方峡トンネル、中央が旧飯田線トンネルより転用された旧国道の十方峡隧道、右が現在飯田線が使用している新十方峡トンネル。

現・国道十方峡隧道遠山側出口

▲【2004/11/26撮影】

■現・国道十方峡隧道遠山側出口
 平岡側から旧国道のトンネルをくぐり、遠山側の出口に達したところ。旧鉄道トンネルであるため幅員が狭く、交通信号を設けて交互通行としている。「注意・30km徐行・トンネル内歩行者に注意」の看板がある。

要長橋

▲【2004/11/26撮影】

■遠山川に架かる要長橋
 遠山川に架かる吊り橋で、かつてはこの場所に飯田線の遠山川橋梁が架設されていた。飯田線付替後に最初は自動車の通れる吊り橋が架けられたが、後に崩壊したことにより1995(平成7)年に現在の歩行者専用の吊り橋が架けられた。

※この先の飯田線旧線跡は[▼飯田線旧線紀行・平岡〜為栗]参照

要長橋から見た十方峡隧道

▲【2004/11/26撮影】

■要長橋から見た十方峡隧道
 平日には比較的交通量も多く、砂利を満載したダンプが次々と通過する。乗用車が待機しているあたりに、1951(昭和26)年まで飯田線旧遠山口駅のホームが存在していた。

遠山川と要長橋

▲【2004/11/26撮影】

■遠山川と要長橋
 青緑色の水が特徴の遠山川越しに対岸の様子を見る。要長橋の先には飯田線の旧トンネルである「第一要津トンネル」があるが、この場所からではほとんど見えない。上写真と比較すると、道路面と川面の水位にほとんど差がないのが分かる。

遠山川橋梁を行く特急「伊那路」

▲【2004/11/26撮影】

■遠山川橋梁を行く特急「伊那路」
 平岡ダム建設に伴い付け替えられた遠山川橋梁(トラス橋)を、特急「伊那路3号」が通過する。さすがに旧線時代より飯田線を走行していた車輌は営業車輌では現存しなくなった。

十方峡トンネル・藁野大橋

▲【2004/11/26撮影】

■十方峡トンネル・藁野大橋
 当時建設中の国道十方峡トンネルの遠山側出口。このまま十方峡バイパス藁野大橋としてコンクリート橋に接続している。一期工事はこの藁野大橋までで、撮影日時点ではまだ路面の工事中であった。

十方峡トンネル・藁野大橋完成予想図

▲【2004/11/26撮影】

■十方峡トンネル・藁野大橋完成予想図
 平岡側の現場に掲げられている完成予想図。左写真の位置を描いたものであろう。発注者:飯田建設事務所南部支所、施工者:十方峡安全連絡協議会とある。

藁野大橋越しに見る飯田線遠山川橋梁

▲【2004/11/26撮影】

■藁野大橋越しに見る飯田線遠山川橋梁
 平岡方面へ山越えで抜ける旧・旧道から見た藁野大橋(写真下)および飯田線遠山川橋梁。手前のグランドを取り囲む道路は工事に伴い付け替えられている。

旧道から見る要長橋と飯田線遠山川橋梁

▲【2004/11/26撮影】

■旧道から見る要長橋と飯田線遠山川橋梁
 平岡方面へ山越えで抜ける旧・旧道から見た要長橋および飯田線遠山川橋梁。遠山川特有の青緑色の水面がここからでも良く分かる。なおこの山越えの道も鋪装されており、自動車の通過は可能である。

旧道から見る3つのトンネル

▲【2004/11/26撮影】

■旧道から見る3つのトンネル
 先に掲出した平岡側のトンネルを山越えの旧・旧道から俯瞰したもの。左から当時建設中の新国道バイパス十方峡トンネル、中央が旧国道の十方峡隧道、右が飯田線の新十方峡トンネル。

旧道から見る平岡中心部

▲【2004/11/26撮影】

■旧道から見る平岡中心部
 藁野側から旧道のトンネルを越え、平岡ダムを右に見つつ進むと、前方に平岡の中心街が見えてくる。中央に見える茶色の建物が天龍村の「なんでも館」、そのやや上方に見える白い建物が平岡駅を併設した「ふれあいステーション龍泉閣」。

 ※探索の際には自動車に充分御注意願います。また現在、旧十方峡隧道は通行が規制されています。


●次は 飯田線旧線紀行・平岡〜為栗 です●

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