飯田線各駅停車【伊那新町駅】 最終更新日:2006/10/24

魅力発見・飯田線

92.伊那新町
   いなしんまち Ina-shimmachi

○長野県 上伊那郡 辰野町 伊那富
●1923(大正12)年3月16日開設
●豊橋起点:193.4 km
●標高:719 m

伊那新町駅写真

●無人駅

●交換駅(島式1面2線)

●便所:駅舎内

●駅売店:なし

羽場▲

いなしんまち

▼宮木

■駅の概要 〜荒神山を望む駅〜

 1909(明治42)年12月28日に開業した軌道線の「南新町」駅がその前身で、新線に付け替えられた当時も駅名は「南新町」を継いでいましたが、1943(昭和18)年8月1日の国有化時に「伊那新町」に改称されました。新線付替時に南新町〜宮木間にあった「新町」駅が廃止されています。

 当初は交換設備はありませんでしたが、1966(昭和41)年3月25日に輸送力増強のため改修されて交換駅になりました。同じ日に伊那本郷駅も交換設備を新設したほか、伊那田島〜高遠原間に大沢信号場が開設されています。そのせいか伊那新町駅舎と大沢信号場の建物は、待合部分の有無を除くとほぼ共通設計となっていました。

 伊那電時代より業務委託駅でしたが、1971(昭和46)年12月に一旦駅員が配置されたものの1983(昭和58)年2月24日の飯田以北CTC導入で無人化されました。駅舎は飯田線には珍しい鉄筋コンクリート造で、旧伊那電区間で島式ホーム一本というのもこの駅だけのものです。

 駅東側は近年に区画整理され、整然となった一面の水田地帯ですが、その先に見える荒神山(こうじんやま)はスポーツセンターとしての開発が進められており、野球場やプールなどスポーツ施設のほかに「たつのパークホテル」が建設されるなど宿泊施設も充実しています。しかし伊那新町駅は徒歩20分と立地が遠すぎ、アクセス手段として使用するには難しい状態であります。

【駅写真撮影:2003/06/22】 

■駅の歴史

・1909(明治42)年12月28日、伊那電車軌道辰野(西町)〜松島間開通時に途中停留所「南新町」として開設
・1923(大正12)年3月16日、辰野(西町)〜松島間鉄道線付替時に改めて「南新町」として開設
・1943(昭和18)年8月1日、国有化を契機に「伊那新町」に改称
・1966(昭和41)年3月25日、交換設備新設
・1971(昭和46)年12月、駅員配置
・1983(昭和58)年2月24日、飯田〜辰野間CTC導入にともない駅無人化
・1998(平成10)年5月頃、ホーム上待合室改築

■駅施設概要

 伊那新町駅のホームは1面2線の島式で、島式ホーム1本だけの駅は飯田線天竜峡以北ではここのみです。ホーム上には小柄な待合室があり、駅舎とは豊橋方の構内踏切で結ばれています。

 駅舎は鉄筋コンクリート造(ラーメン構造)の見るからに頑丈そうな造りで、待合室の有無を除けば同一時期に建設された大沢信号所の建物と共通性を持った設計となっています。

 駅舎建設以来コンクリート打放しの柱・梁にピンク色がかった薄茶色の壁という取り合わせでしたが、2002(平成14)年8月に全面的に塗装工事がなされ、クリーム色を中心としたおとなしい配色になりました。

伊那新町駅に停車中の115系電車

▲伊那新町駅に停車中の115系電車
【2003/06/22撮影】

塗色変更前の伊那新町駅

▲塗色変更前の伊那新町駅
【2002/02/17撮影】

▲正面から見た伊那新町駅、背景は荒神山
【2003/06/22撮影】

■駅周辺概要

●辰野荒神山温泉・湯にいくセンター
【伊那新町駅より徒歩約12分】

 荒神山のふもとに位置するナトリウム炭酸水素塩温泉の入浴施設です。冬期以外は朝の6時から営業するなど地元密着の施設です。

●休業日:毎月第2・4・5火曜日
●営業時間
朝の部:6時00分〜9時00分(第1・3火曜日は朝のみ休業)
※11〜3月は朝の部7時00分〜9時00分営業
昼・夜の部:10時00分〜21時00分
●利用料金:大人500円、小人300円、幼児無料
※朝の部のみ利用または18時以降の入場は大人350円、小人200円。

 

湯にいくセンター

▲湯にいくセンター
【2003/06/22撮影】

●羽場〜伊那新町間・電車脱線転覆事故

 2004(平成16)年10月20日深夜、おりからの台風23号の接近で羽場〜伊那新町間の築堤の路盤が緩み、2両編成の下り普通列車(119系R4編成ワンマン対応車)が脱線転覆する事故が発生しました。電車は2両とも築堤より数メートル下の水田へ転落、乗客3名・運転士1名の計4名が軽傷を負いました。

 この影響で飯田線は現場を含む伊那松島〜辰野間が2日間にわたり不通となり、代行バスが運行されました。転覆した車輌は現場でクレーンにより線路上に復帰させられ、10月23日始発電車より全線が復旧しました。

 事故車輌は一旦伊那松島運輸区に収められた後、1両ずつ回送列車で浜松工場へと輸送されましたが、損傷具合がよくなかったとみられ復旧工事もなされぬまま廃車となりました。2006(平成18)年現在、57両新造された119系電車の中で廃車となったのはこの2両のみです。

■その他の情報

●準備中

伊那新町駅構内にて

▲伊那新町駅構内にて
【2003/06/22撮影】

▲最上段へ


●次は 宮木駅 です●

▲出口

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▼順路[宮木]