飯田線各駅停車【伊那福岡駅】 最終更新日:2006/09/21

魅力発見・飯田線

76.伊那福岡
   いなふくおか Ina-fukuoka

○長野県 駒ヶ根市 赤穂
●1914(大正3)年12月26日開設
●豊橋起点:162.9 km
●標高:663 m

伊那福岡駅写真

●無人駅

●交換駅(相対式2面2線)

●便所:なし

●駅売店:なし

田切▲

いなふくおか

▼小町屋

■駅の概要 〜駒ヶ根工業高校下車駅〜

 伊那谷北部にとりわけ多い「田切地形」の中でも、深く刻まれるようにえぐられた中田切川の谷(田切〜伊那福岡間)は、伊那本郷〜飯島間の与田切川と同様交通の難所でもあり、近年伊那中部広域農道が出来るまで、一般道の橋はわずか1本、国道153号線の中田切橋のみでした。将来には福岡より本郷までのより天竜川に近い地域を経由し、飯島の中心市街を通ることなく直結する国道153号線の新バイパスの建設が予定されています。

  赤穂(現:駒ヶ根)から延伸された伊那電気鉄道は当初この「伊那福岡」を終着駅としましたが、翌年にやや南方の国道と交差する地点まで延伸し、そこに当駅とは別に「伊那福岡終点」駅を設置しました。中田切川の橋梁架設にともなう難工事が終了するまでの暫定措置で、飯島まで延伸された1918(大正7)年2月11日にはこの「終点」駅も役目を終え、廃止されました。

 駅の近くにはコンクリート工場があり、積み出しの為の専用貨物線もありましたが、1982(昭和57)年11月に廃止されています。交換駅として長らく駅員配置がありましたが、1983(昭和58)年2月24日の北部CTC化にともない駅業務は無人化されました。しかし暫定的に日中のみ職員が派遣されて乗車券を販売していた時期もありました。

 無人化された後もしばらくは国鉄時代の木造駅舎が残存しており、他の多くの木造駅舎のように白ペンキで塗られることもなく昔の面影を残していましたが、2004(平成16)年2月に現在の待合室に建て替えられました。

 駒ヶ根工業高校の下車駅として朝夕に賑わいをみせ、朝には上り当駅止まりの列車も設定されています。当駅到着後は、回送列車として駒ヶ根駅へ折り返しています。 

【駅写真撮影:2004/05/03】 

■駅の歴史

・1914(大正3)年12月26日、伊那電気鉄道赤穂(現:駒ヶ根)〜伊那福岡間開通時に終着駅「伊那福岡」として開設
・1915(大正4)年7月、伊那電気鉄道伊那福岡〜伊那福岡終点間暫定延伸開通
・1918(大正7)年2月11日、伊那福岡終点〜飯島間延伸にともない「伊那福岡終点」駅廃止
・1982(昭和57)年11月、貨物専用線取扱廃止
・1983(昭和58)年2月24日、飯田〜辰野間CTC導入にともない駅無人化
・2004(平成16)年2月、コンクリート製待合室新築

■駅施設概要

 ホームは2面2線の相対式で、待合室に面した下り1番線と上り2番線が、辰野方の構内踏切で結ばれています。トイレはありません。2004(平成16)年2月までは木造駅舎が存置していましたが、コンクリート造の新待合室(上屋)の完成にともない解体されました。

 上り2番線側には木造の扉なし(撤去されたものと思われる)待合室があります。

▲伊那福岡駅旧駅舎
【2002/03/02撮影】

■駅周辺概要

●馬見塚(まみづか)公園

 駒ヶ根市民の憩いの場として知られる公園で、大正時代に公園として整備されました。春は桜やツツジなどが美しく咲き乱れます。

 公園内に蚕玉様(蚕の繭)を祀る蚕玉神社があり、毎年5月に祭礼が行われます。

伊那福岡駅より徒歩約5分。

 

▲馬見塚公園
【2004/05/03撮影】

●養命酒駒ヶ根工場

 信州伊那谷の大草(現在の上伊那郡中川村)を発祥の地として1602(慶長7)年より製造が開始され、現在では全国的に知られる薬酒のトップブランド「養命酒」ですが、現在生産の行われている「駒ヶ根工場」はこの伊那福岡駅の西方約2.5km、中田切川沿いにあります。

 1971(昭和46)年の工場建設時には敷地内から縄文〜弥生時代の住居跡や土器といった遺跡が発掘されたことから、「養命酒駒ヶ根工場内遺跡」と名付けられ、各時代の住居を復元保存しています。工場内部および遺跡の見学は、養命酒駒ヶ根工場への事前予約のうえで行うことができます。工場までの公共交通はありませんので、駒ヶ根駅からのタクシー利用が無難です。

■その他の情報

●準備中

伊那福岡駅付近の光景

▲伊那福岡駅付近の光景
【2006/05/04撮影】

▲最上段へ


●次は 小町屋駅 です●

▲出口

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