飯田線各駅停車【上片桐駅】 最終更新日:2009/10/30

魅力発見・飯田線

69.上片桐
   かみかたぎり Kami-katagiri

○長野県 下伊那郡 松川町 上片桐
●1920(大正9)年11月22日開設
●豊橋起点:146.9 km
●標高:607 m

上片桐駅写真
※現在写真の駅舎は現存しません。

●無人駅

●交換駅(相対式2面2線)

●便所:駅前

●駅売店:なし

伊那大島▲

かみかたぎり

▼伊那田島

■駅の概要 〜二十世紀梨の産地・松川高校の下車駅〜

 伊那大島から上片桐にかけては登り25パーミルの連続勾配で、一駅間でおよそ90mもの標高差があります。この間電車は中央・南アルプスを左右に仰ぎ見ながら、 半径140mという飯田線での最急カーブを抜け、ようやく上片桐に到着します。この沿線地域は二十世紀梨や桃などの果樹の産地として有名で、春は車窓からの花の眺めが見事です。

 ここ上片桐は古くは中馬を扱う宿場町として栄え、後に伊那電が延伸してからは物資の中継地点として賑わいました。現在では県立松川高校の最寄り駅として高校生の通学利用が多く、待合室も増築されて幾分広めの駅でしたが、現在では建て替えられています。

 駅は1983(昭和58)年2月の飯田以北CTC化後もしばらく駅員配置がありましたが、1994(平成6)年3月1日に無人化されています。かつては駅構内にセメント積込用の貨物側線がありましたが、1996(平成8)年3月の貨物取扱廃止により引込線の使用はなくなりました。

 その後セメント積込施設を残して引込線はすべて撤去され、線路跡地はアスファルトで舗装された道路になっています。

 【駅写真撮影:1996/05/04】

■駅の歴史

・1920(大正9)年11月22日、伊那電気鉄道高遠原〜上片桐間開通時に終着駅「上片桐」として開設
・1922(大正11)年7月13日、伊那電気鉄道上片桐〜伊那大島間延伸開通
・1994(平成6)年3月1日、駅無人化
・1996(平成8)年3月、貨物専用線取扱廃止

■駅施設概要

 ホームは2面2線の相対式で、駅舎(現在無人駅のため待合室のみ使用)に面した上り1番線と下り2番線が、辰野方の構内踏切で結ばれています。待合室内には飲料自販機がありましたが、最近になって撤去されています。便所は駅舎隣接の改札外にあります。下り2番線ホーム上には木造の扉付待合室と上屋があります。

 かつてはセメント積込のための引込線が構内にありましたが、1996(平成8)年3月の貨物取扱廃止により線路が撤去されました。

上片桐駅便所

▲上片桐駅便所
【2006/05/04撮影】

撤去直前の頃の貨物引込線

▲撤去直前の頃の貨物引込線
【1996/05/03撮影】

改築前の上片桐駅舎

▲旧上片桐駅舎の改築前
【1985/01/20撮影】

■駅周辺概要

●駅弁車内販売

 飯田線北部区間では急行列車が運行されていた時代から、駒ヶ根の駅弁業者である「伊那谷駅弁」により弁当などの車内販売が行われていました。1983(昭和58)年から1986(昭和61)年にかけて急行列車は段階的に整理され消滅しましたが、駅弁の車内販売はそのまま快速・普通列車で引き続き行われていました。

 駒ヶ根を9時過ぎに出発する上り快速車内より販売開始、主として飯島〜上片桐間を往復しながら8本の列車で販売、13時過ぎに駒ヶ根へと戻る行路で、伊那路弁当(幕の内)やカツ弁当、五平餅、お茶、ジュースなどの販売を行っていました。全国的にも珍しい「普通列車の車内販売」として飯田線の隠れた名物となっていましたが、2004(平成16)年1月をもって車内販売は終了してしまいました。

■その他の情報

【当サイト内ページ】

■上片桐駅舎外観:[▼飯田線駅舎図鑑・上片桐駅舎

 

▲最上段へ


●次は 伊那田島駅 です●

▲出口

▼各駅停車目次

▲前の駅[伊那大島]

▼順路[伊那田島]