飯田線各駅停車【下山村駅】 最終更新日:2005/06/15

魅力発見・飯田線

57.下山村
   しもやまむら Shimoyamamura

○長野県 飯田市 鼎下山
●1926(大正15)年12月17日開設
●豊橋起点:124.7 km
●標高:427 m

下山村駅写真

●無人駅

●単線駅

●便所:駅前

●駅売店:なし

伊那八幡▲

しもやまむら

▼ 鼎

■駅の概要 〜「電車と競争」スタート地点の駅〜

 駅名は「下山村」ですが合併による町制施行で鼎町下山を経て、1984(昭和59)年の飯田市への合併で飯田市鼎下山として現在に至ります。飯田市内を北上してきた飯田線が、町の市街部に入るために新国道バイパス「アップルロード」をくぐり、西へ大きくカーブした先にこの駅は存在します。電車はこの先飯田へ向かい、城郭のようにそびえ立つ飯田市街の「丘の上」の街並みを右手に仰ぎながら西の方角へ勾配を登って行きます。

 駅は1969(昭和44)年5月1日に業務委託を廃止、羽目板を斜めに張るといった独特な造りを持つ木造駅舎も後に解体されましたが、駅前の便所には最近の改築前までその面影をとどめていました。また吹きさらしであった待合室も一部がガラスで仕切られています。

 2003(平成15)年10月まで駅前には、広大な製糸工場「天竜社」鼎工場の敷地が広がっていました。伊那谷は古くから製糸工業を基幹産業としており各所で養蚕・製糸が行われていましたが、飯田下伊那地区の生産性向上の為に共同事業として誕生したのが「天竜社」です。ここ下山村の駅前には1969(昭和44)年、巨額な投資で近代的な大量生産設備を持つ「鼎工場」が建設され、生産の一大拠点とされました。

 しかし化学繊維の発達や海外産の安価な絹製品の輸入に押され、1997(平成9)年に鼎工場は操業を停止し、2003(平成15)年10月に敷地内の建物の取り壊しが始まりました。跡地には2004(平成16)年3月12日、長野県農協が経営する農業・園芸資材店「JAファームみなみちゃん」が開店しています。

 さて下山村駅と言えば、飯田市街の外周をぐるりと迂回する飯田線を尻目に、平面距離では2km足らずの伊那上郷駅へ走って向かうといういわゆる「電車と競争」のスタート地点として、一部の若者には知られています。電車の距離では6.4kmですのではるかに近道には感じますが、両駅間には70mあまりの標高差があるため、苦戦を強いられることになります。

【駅写真撮影:1996/12/22】 

■駅の歴史

・1926(大正15)年12月17日、伊那電気鉄道飯田〜伊那八幡間開通時に「下山村」駅として開設
・1969(昭和44)年5月1日、駅業務委託を廃し駅無人化

■駅施設概要

 ホームは単線(下り列車より見て右方向)で、駅出入口はやや辰野方です。ホームに面して開放式(一部に防風用の仕切有)の待合室が設置されています。

 古い資料を読みますと、かつては駅入口部分に木造駅舎が存在していたそうで、現在でもその基礎の跡のようなものが残っており、その面影を偲ばせます。木造駅舎は外壁の板壁が斜めに貼られるという非常に珍しい構造を見せていましたが、その造りの面影は、駅前に設置された便所にも残されていました。

 しかしこの便所も外壁が更新されてイメージを一新し、旧駅舎の面影はなくなってしまいました。

下山村駅便所改築前

▲下山村駅便所改築前
【1985/07撮影】

■駅周辺概要

●準備中

下山村駅を出発する119系電車

▲下山村駅を出発する119系電車4両編成
【1995/06/10撮影】

■その他の情報

●準備中

 

▲最上段へ


●次は 鼎駅 です●

▲出口

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