飯田線各駅停車【天竜峡駅】 最終更新日:2007/07/27

魅力発見・飯田線

51.天竜峡
   てんりゅうきょう Tenryukyo

○長野県 飯田市 川路七区 天竜峡
●1927(昭和2)年12月26日開設
●豊橋起点:116.2 km
●標高:382 m

天竜峡駅写真

●駅員配置駅

●交換駅(2面3線)

●便所:駅舎裏

●駅売店:なし

【のりかえ】
天竜ライン下り天竜峡温泉港:駅前踏切と姑射橋を渡り徒歩約3分

千代▲

てんりゅうきょう

▼川路

■駅の概要 〜伊那谷観光の象徴・天竜峡下車駅〜

 伊那谷における重要な観光拠点の一つとなっているのがここ天竜峡です。天竜川の造り出したその渓谷美は江戸時代から世に知られ、1927(昭和2)年12月の伊那電開業で全国的に有名になりました。観光駅を意識して開設時よりモダンな駅舎が建設され、さらに1990(平成2)年の改築で元の外形は残しながらも面目を一新しています。

 伊那電気鉄道の終着駅として開業の後、1932(昭和7)年10月には三信鉄道が当駅から門島まで開業、以後三河路との連絡を目指して南下して行きました。1943(昭和18)年8月1日の国有化で飯田線に一本化されましたが、1955(昭和30)年4月15日に旧伊那電区間が昇圧されるまで当駅以北は1200V、以南は1500Vと電圧が異なり、直通列車は主として郵便・荷物合造の付随車両のみを直通させるなど制限が必要でした。電圧が一本化された現在でもほとんどの列車が運用上この駅を境に分断されており、乗り継ぎ客の姿が絶えません。

 1990(平成2)年に温泉を発掘し、「名勝天竜峡温泉」と称して観光をアピールしています。天竜峡を中心に簡易な遊歩道が設置されており、大規模な観光開発とは縁遠い気取らないささやかな賑わいぶりは、一昔前の懐かしい観光地の原風景を見る思いです。天竜峡を中心に二系統の観光川下り船「天竜舟下り」と「天竜ライン下り」が運行されています(ただし現在「天竜舟下り」の時又港〜天竜峡温泉港間は運休中)。

 ただ近年では周辺の道路事情からくる大型バス乗り入れの困難さや、観光旅行に対する意識の変化、また近隣に昼神温泉というライバル宿泊地が出現したことなどから、天竜峡への宿泊を伴う観光客、とりわけ団体客離れが進みつつあり、かつては駅周辺に鉄筋コンクリートの大型ホテルが連なっていたのですが、そのほとんどが廃業となり、取り壊されてしまいました。昔の賑わいを知る者には寂しい光景ですが、逆に駅と峡谷を隔てるものがなくなり、より自然の中の駅という印象が強調される結果となったことは皮肉なものです。

●天竜峡:駅前踏切を渡り徒歩約2分、遊歩道回遊一周約40〜50分
※駅売店・駅そば店は閉店しました。

■関連項目
→[▼飯田線駅舎図鑑・天竜峡駅舎

 【駅写真撮影:2004/08/01】

■駅の歴史

・1927(昭和2)年12月26日、伊那電気鉄道「天竜峡」駅として開設
・1932(昭和7)年10月30日、三信鉄道天竜峡〜門島間開通
・1955(昭和30)年4月15日、天竜峡〜辰野間1200V→1500Vへと昇圧
・1990(平成2)年4月、温泉発掘を契機に駅舎改築
・2001(平成13)年4月1日、天竜峡〜時又間、治水工事に伴い線路付替

■駅施設概要

 ホームは駅舎に面した1番線と、1面2線の島式(2〜3番線)を組み合わせた造りで、両者は豊橋方の構内踏切で結ばれています。主として
1番線:下り(辰野方面)本線、
2番線:上り(豊橋方面)本線
3番線:副本線(主に豊橋方からの折返し列車)
として使用されています。3番線はポイントの関係で有効長が3両分となっており、4両編成では一部のドアがホームに掛かりません。

 駅舎にはかつて売店および立ち食いそば店が併設(駅前・構内いずれからも利用可能)されていましたが、いずれも閉店してしまいました 。

天竜峡旧駅舎

▲駅舎改築前
【1987/03撮影】

■駅周辺概要

●天竜峡

 伊那谷の観光拠点としては最も有名なスポットとも言える天竜峡。2つの川下りが有名ですが、駅からも遊歩道で一周40〜50分程度の散策が楽しめます。

 写真奥に見えるアーチ橋が駅前に架かる「姑射(こや)橋」で、「天竜ライン下り」の乗船場もここにあります。ここを起点に下流側に向かう階段を登り降りすると、ホテル竜峡亭(写真中央右)の前を経て、展望台「龍角峰」に着きます(写真撮影位置)。

 ここから階段を下ると吊り橋である「ツツジ橋」に到達します。ここからは「天竜舟下り」の下船場がすぐ前に見えます。

 階段の途中から先ほどの「龍角峰」を眺めることができますが、先ほどの展望台がそびえ立つ断崖の上にあることに改めて驚きます。さらに階段を登ると公園を出て、天竜峡駅へと街並みが続きます。

 現在では下流のダム建設による水位上昇・川床上昇で、「暴れ天竜」と呼ばれた岩を噛む急流の面影はすでに失われており、ゆったりと穏やかな流れとなっています。

紅葉の天竜峡

▲紅葉の天竜峡、龍角峰頂上より
【1994/11/24撮影】

天龍峡周辺散策図

▲姑射橋より龍角峰方向を見る
【2005/05/22撮影】

▲天竜峡に架かる姑射橋
【2005/05/05撮影】

●天竜川下り(舟下り・ライン下り)

 天竜峡といえば観光川下り船が有名です。天竜峡を中心に2系統の川下り船が運航されていますが、現在そのうちの一つである上流側の「天竜舟下り」が天竜峡港下船場付近での崖崩れにより、時又〜天竜峡間が長期運航休止となっています。したがって天竜峡付近を遊覧する川下り船は、当面「天竜ライン下り」のみとなります(「舟下り」については[▼伊那八幡駅]の項参照)。

 「天竜ライン下り」は天竜峡を起点に唐笠駅前の「唐笠港」に至る舟で、急流でのスピード感を売り物とした「舟下り」とは対照的に、緩やかな流れの中を船頭さんによる投網を楽しみつつ、人家のほとんどない自然の山峡の景観を楽しむコースです。乗船時間約50分。

■天竜ライン下り

■3/16〜11/30ダイヤ

天竜峡→唐笠(ライン下り)

唐笠→天竜峡(飯田線)

8:20→ 9:10

9:30→10:20

(バス送迎)

10:20→11:10

11:47→ 11:56(511M)

11:00→11:50

(バス送迎)

12:20→13:10

13:42→ 13:50(519M)

13:00→13:50

(バス送迎)

14:10→15:00

(バス送迎)

15:20→16:10

(バス送迎)

15:45→16:35

16:56→ 17:04(527M)

印は7/21〜8/20運航

■12/1〜3/15ダイヤ(こたつ船)

10:20→11:10

11:47→ 11:56(511M)

14:10→15:00

(バス送迎)

掲載のダイヤは2004年4月現在です。
現地行動の際には、各会社のHPにて
ご確認願います。

▼天竜ライン下り]【天竜ライン遊舟有限会社管理のHPです】

天竜下り

▲駅構内にある「天竜ライン下り」の案内

龍角峰を行く川下り船

▲名勝「龍角峰」を行く天竜下り船
【1987/08撮影】

■その他の情報

【当サイト内ページ】

■天竜峡駅舎外観:[▼飯田線駅舎図鑑・天竜峡駅
■1988年に運転された花電車[▼天竜峡駅開業60周年花電車

【リンクページ】

■弁天港〜時又港(〜天竜峡温泉港)の[▼天竜舟下り]【天竜舟下り株式会社管理のHPです】
■天竜峡温泉港〜唐笠港の[▼天竜ライン下り]【天竜ライン遊舟有限会社管理のHPです】

▲最上段へ


●次は 川路駅 です●

▲出口

▼各駅停車目次

▲前の駅[千代]

▼順路[川路]