飯田線各駅停車【田本駅】 最終更新日:2005/05/28

魅力発見・飯田線

46.田本
   たもと Tamoto

○長野県 下伊那郡 泰阜村 田本
●1935(昭和10)年11月15日開設
●豊橋起点:104.2 km
●標高:346 m

田本駅写真

●無人駅

●単線駅

●便所:なし

●駅売店:なし

【駅利用上の注意】

◆当駅は朝夕の一部普通列車は停車しません。時刻表でご確認ください。
◆自動車・バイク・自転車等の駅前乗り入れはできません。

温田▲

たもと

▼門島

■駅の概要 〜絶壁の駅〜

 駅の前後をトンネルにはさまれ、ホームの裏はなだれ止めのコンクリート壁、反対側は天竜川に接する断崖絶壁と、飯田線の中でも最も地形条件が厳しい駅であります。駅の周囲に民家がない駅は飯田線では他もにありますが、平地が全くなく、建造物を建てる余地すらない駅はここだけでしょう。

 駅の出口は温田寄り(豊橋方)のトンネルポータル脇の階段となります。幅の狭い急な階段を登りトンネル上を跨ぐと、そこより道は二手に分かれます。駅名の元となった泰阜村田本集落へは左の登り坂、対岸の阿南町川田集落へは右の下り坂を進みます。いずれも人一人がようやく通れる幅の簡易な道で、自動車はもちろんバイクや自転車の乗り入れもできません。

 田本集落へは簡易舗装された登り坂(ところどころ崖崩れの復旧跡など危険な区間有)をおよそ15〜20分程登りつめた先となります。県道1号線へと合流するのですが、県道側からの目標は「奈川」という食堂前となります。かつては駅待合室裏の階段より田本集落への道が延びていたのですが、現在では崖崩れで通行はできません。

 川田集落へは右の未舗装の下り坂を降り、吊り橋2本(うち2本目は天竜川)を渡った先となります。田本集落側に比べて勾配も少なく、天竜川対岸からは車も通ることのできる道路が続いています。温田駅方面への徒歩はこの経路が最短となります(所要約1時間)。

 このような文字どおりの秘境の駅ですが、それがかえって魅力となり、好奇心旺盛な若者の訪問が絶えません。特に最近では全国各地のいわゆる「秘境駅」の訪問が流行となり、本州きっての秘境駅として小和田駅と共に有名になっています。

 【駅写真撮影:2002/05/05】

■駅の歴史

・1935(昭和10)年11月15日、三信鉄道門島〜温田間開通時に「田本」駅として開設
・1999(平成11)年8月29日、当駅発「さわやかウォーキング」開催にともない特急「伊那路1号」が初臨時停車

■駅施設概要

 ホームは単線(下り列車より見て右方向)で、出口は豊橋方です。ホーム上には木造の開放式待合室が1棟あるのみです。この駅にはトイレはありません。また駅前に乗り入れる車道もありません。

 電車は豊橋方の出口に寄せて停車するので、辰野方にある待合室付近からは乗車できない場合があります。到着時刻が近づいてからはホーム中央付近で待つことをお薦めします。

■駅周辺概要

●絶壁の駅

 飯田線内でも、というよりは本州内でも、ここまで駅前に何もない駅は他にないのではないでしょうか。

 駅豊橋方の階段を登った上に展開する道(駅前メインストリート)が右の写真です。駅前から道はすぐに2方向に分かれ、左の上り坂は泰阜村の田本集落(県道1号線)方面、右の下り坂は天竜川の対岸へ渡ったうえで阿南町川田集落へ向かいます。

▲駅前通り
【2001/10/20撮影】

●さわやかウォーキングにともなう特急臨時停車

 1999(平成11)年8月29日(日)にJR東海・飯田支店主催の「さわやかウォーキング飯田版」が田本〜温田駅間で行われました。これにともない参加者の便宜を計るため、特急「伊那路」1号がこの田本駅に初めて臨時停車しました。

 このウォーキングは田本駅を出発してから天竜川に架かる竜田橋前で受付を行い、北條神社・鴨目神社と回って温田駅へといたる11kmのコースで、所要時間は約3時間。当日は受け付け最終列車までに、138名の参加がありました。

 田本駅発・特急臨時停車のウォーキングはその後も何度か行われています。2005(平成17)年5月21日に行なわれたウォーキングの模様を[▼田本駅発・さわやかウォーキング]に掲載しています。

特急「伊那路」田本駅臨時停車

▲特急「伊那路」号最初の田本駅臨時停車
【1999/08/28撮影】

●かつての田本駅

 現在では待合室周辺がなだれ止めのコンクリート壁で覆われている田本駅ですが、少し前まではコンクリート壁もなく、裏山に上る階段の跡がありました。すでに昭和末期の頃で階段は土に埋もれていましたが、かつてはここから集落方面へと道がつながっていたものと思われます。

 下写真はこの階段跡を登り、ホーム裏にそびえるコンクリート壁の上部へと向かう途中で、このあとコンクリート壁上部の裏側を通って、現在の駅入口となっているトンネルポータル沿いの階段まで、道がつながっていました。

 現在ではホーム裏のコンクリート壁もさらに継ぎ足されたうえ、駅入口の階段付近まで通じる道も崖崩れで完全に崩壊し、駅上部に立ち入ることはできなくなりました。

田本駅俯瞰

▲待合室付近を俯瞰
【1989/04/15撮影】

田本駅待合室1984/03

田本駅待合室2001/07

田本駅待合室2004/07

▲待合室付近の変遷
【上より1984/03/25・2001/07/28・2004/07/31撮影】

クモユニ147形発車

田本駅駅名標と絶壁

▲田本駅ホームにて。
クモユニ147形が発車する
【1984/03/25撮影】

▲国鉄時代の駅名標にオレンジの帯を加えた、JR東海暫定仕様の駅名標

 上部に見える明るいコンクリートの部分が、継ぎ足されたなだれ止め。
【1989/04/15撮影】

▲なだれ止めのコンクリート壁上より線路を見る

 現在ではこの場所に到達することができなくなっている。
【1984/03/25撮影】

■その他の情報

【当サイト内ページ】

■2005(平成17)年5月21日開催・
田本駅発ウォーキングの模様:
▼田本駅発・さわやかウォーキング

▲ウォーキング開催時の田本駅
【2005/05/21撮影】

▲最上段へ


●次は 門島駅 です●

▲出口

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