飯田線各駅停車【温田駅】 最終更新日:2005/08/11

魅力発見・飯田線

45.温田
   ぬくた Nukuta

○長野県 下伊那郡 泰阜村 温田
●1935(昭和10)年11月15日開設
●豊橋起点:102.2 km
●標高:340 m

温田駅写真

●無人駅

●交換駅(島式1面2線)

●便所:構内

●駅売店:なし

【のりかえ】※バス停留所は駅舎並び(南側)の広場です

信南交通バス
(早稲田・新野・和合・売木方面)

為栗▲

ぬくた

▼田本

■駅の概要 〜斜張橋のそびえる、阿南町の玄関口〜

 谷間にそびえる大きな斜張橋(南宮大橋)が望める温田駅。駅の所在地は泰阜(やすおか)村ですが、天竜川の対岸に位置する阿南町の玄関口でもあり、阿南町早稲田・新野・売木村など近隣各地へのバスが発着する交通の拠点にもなっています。駅から徒歩圏の阿南町内に県立阿南高校があることから、朝夕は通学生で賑わいます。

 南宮大橋の架かるあたりはもともと南宮峡と呼ばれる景勝地で、その昔は観光船が発着するほど賑わっていたと言われています。橋梁の架け替え前は天竜川の中洲を挟んで2本の鋼製アーチ橋(南宮橋)で両岸が結ばれていましたが、平岡ダム建設後の川底への土砂堆積で水面が上昇し、橋梁が冠水する危険性が生じたため、1995(平成7)年6月に水面から十分な高さを持つ斜張橋「南宮大橋」に架け替えられました。

 駅は1984(昭和59)年2月24日の豊橋〜飯田間CTC導入と同時に貨物扱いを廃止、同日より駅業務を委託化、後に夜間無人化されましたが、1998(平成10)年3月に無人化されています。しかし2003(平成15)年6月より駅舎を地元農協(JAみなみ信州泰阜南支所)に貸与しており、駅に人の気配が戻ってきています。

 国鉄時代は急行停車駅でしたが、1996(平成8)年3月16日より特急「伊那路」が運行された際には通過駅となり、五月連休や帰省シーズンなどに限り臨時停車が行なわれてきました。しかし2005(平成17)年10月1日の改正より、晴れて特急停車駅に昇格されることが決定されました。

  【駅写真撮影:2005/05/04】

■駅の歴史

・1935(昭和10)年11月15日、三信鉄道門島〜温田間開通時に終着駅「温田」駅として開設
・1943(昭和18)年8月1日、国有化時に為栗〜温田間の「我科」駅、駅間至近のため廃止
・1984(昭和59)年2月24日、豊橋〜飯田間CTC導入にともない貨物取扱廃止、駅業務委託化
・1998(平成10)年3月、駅無人化
・2003(平成15)年6月2日、駅舎を地元農協に貸与開始

■駅施設概要

 ホームは島式(1面2線)で、出口は辰野方構内踏切先です。ホーム上には木造の待合室(扉付)があります。

 構内辰野方には保線車両の基地があり、軌道巡回用の車輪を付けたマイクロバスが停車している事もあります。豊橋方には貨物側線跡が残っています。

▲国鉄時代の温田駅
【1983/09/05撮影】

■駅周辺概要

●南宮大橋(なんぐうおおはし)

 天竜川を跨いで長野県道1号線の下伊那郡阿南町北条御供と泰阜村温田を結ぶ、全長282mのPC斜張橋です。

 もともと南宮大橋のあるあたりは南宮峡という景勝地で、温田駅のある泰阜村側と対岸の阿南町側を、通称「中の島」と呼ばれる中洲を挟んで泰阜側が1号橋、阿南町側が2号橋と呼ぶ2本の鋼製アーチ橋(南宮橋)が結んでいました。

 しかし平岡ダムの土砂堆積で水面が上昇し、水量増加時に橋梁が冠水する危険性が生じたため、もともとの中洲にH型のコンクリート製の主塔を建て、ここからケーブルで橋桁を支える新しい斜張橋「南宮大橋」の建設が始まりました。

 1993(平成5)年には中洲に主塔が立ち上がり、バランスを取りながら両岸へ向かって桁を伸ばして行きました。そして1995(平成7)年6月「南宮大橋」は完成し、通行を開始しました。

 阿南町側の旧道への取り付け道路が未整備の間は、重なり合うように架設された上下の新旧橋梁ともに一時的に通行が可能となっていましたが、旧道からの取付道路も完成した同年12月より、2本の旧橋梁は解体されました。

▲建設中の南宮大橋
【1993/12撮影】

完成後の南宮大橋

▲完成後の南宮大橋
【2002/05/05撮影】

南宮大橋

■南宮大橋■

 南宮峡に突如として出現した巨大構造物「南宮大橋」を、さまざまな角度から撮影してみました。

南宮大橋

▲南宮大橋の歩道上より見た主塔
【1999/11/04撮影】


▼旧南宮橋の解体直前の状況、
泰阜村側より阿南町側を見る
【1999/11/04撮影】

▼夜のライトアップシーン
【2001/08/25撮影】

▲旧南宮橋より主塔を見上げる
現在はこの場所には到達不可能。
【1999/11/04撮影】

▼旧南宮橋の解体直前の状況、
阿南町側より泰阜村側を見る
【1999/11/04撮影】

南宮大橋

南宮大橋ライトアップ

南宮大橋

●旧・我科駅跡

 為栗と温田との駅間に、三信鉄道時代は「我科(がじな)」という駅が存在しましたが、 温田との距離が近かったせいか1943(昭和18)年8月1日の国有化時に廃止されています。

 国有化時に廃止された駅のうち、いくつかは戦後に復活されたのですが、ここ我科は復活されることはありませんでした。現在でも駅間の変電所近くに、ホーム跡の石積を見ることが出来ます。

我科駅跡

▲我科駅跡
【1985/07撮影】

●信南交通バス・アンダーフロアバス

 温田駅前より阿南町の早稲田・和合・新野、売木村方面行の信南交通バスが発着しています。この路線には1980年代後半まで、アンダーフロアバスと呼ばれる旧式のバスが発着しており、全国のバス愛好者から注目を浴びていました。

信南交通「アンダーフロアバス」

▲アンダーフロアバス
【1987/01/15撮影】

信南交通「アンダーフロアバス」

▲いずれも温田駅前
【1987/01/15撮影】

信南交通「アンダーフロアバス」

▲信南交通「アンダーフロアバス」正面
【1987/01/15撮影】

■その他の情報

【当サイト内ページ】

■2005(平成17)年5月21日開催・田本〜温田間ウォーキングの模様:
▼田本駅発・さわやかウォーキング

▲深見の池
【2005/05/21撮影】

▲最上段へ


●次は 田本駅 です●

▲出口

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