飯田線各駅停車【中井侍駅】 最終更新日:2005/05/19

魅力発見・飯田線

 

40.中井侍
   なかいさむらい Nakaisamurai

○長野県 下伊那郡 天龍村 平岡
●1936(昭和11)年12月30日開設
●豊橋起点:87.8 km
●標高:289 m

飯田線中井侍駅写真

●無人駅

●単線駅

●便所:なし

●駅売店:なし

【駅利用上の注意】

◆当駅は夕刻の一部上り普通列車は停車しません。時刻表でご確認ください。

小和田▲

なかいさむらい

▼伊那小沢

■駅の概要 〜長野県最南端の駅〜

 南北に広い長野県の中でも最南端に位置する駅で、かつて「信州ワイド周遊券」が存在していた時期には、自由周遊区間の南限として券面に駅名が載り、旅行者の間でも知られていました。

 駅周辺を見渡すと、急斜面にへばり付くように茶畑が見られます。長野県内でもとりわけ気候が温暖である一方、地形の厳しさから一般の作物の栽培に適さない事もありますが、駅ホームを中心に天竜川沿いから山の先まで、目も眩むような傾斜地にそびえる茶畑の姿は実に壮観です。

 駅は業務委託駅でしたが1971(昭和46)年4月1日に無人化されています。コンクリートブロック製の頑丈な待合室が造られましたが、1998(平成10)年春に解体され、簡素な上屋に造り替えられました。

 中井侍から伊那小沢にかけての区間は地殻変動が著しく、旧観音山トンネル(530m)に崩壊の危険が及んだことから、1974(昭和49)年9月4日に新観音山トンネルを開通させ、新線に付け替えられました。旧観音山トンネルは現在ではコンクリートで完全に蓋をされており、また樹木の成長で駅からほとんど見えなくなってしまいましたが、線路に並行した道路を伊那小沢方向に歩いていくと、旧観音山トンネルの反対側出口と放棄された第二中井侍トンネル(48m)の姿を見る事が出来ます。

【駅写真撮影:2002/09/16】

■駅の歴史

・1936(昭和11)年12月30日、三信鉄道満島(現平岡)〜小和田間開通時に三信鉄道「中井侍」駅として開設
・1971(昭和46)年4月1日、業務委託を解除し無人化
・1974(昭和49)年9月4日、中井侍〜伊那小沢間線路付替、新観音山トンネル開通
・1998(平成10)年夏頃、ホーム上のコンクリートブロック製待合室解体、簡素な上屋に建替

■駅施設概要

 ホームは単線(下り列車より見て右方向)で、出口は北側・南側双方にありますが、南側(豊橋方)は歩行者のみ通行が可能です。

 ホーム上にはかつて鉄骨造・コンクリートブロック積の待合室(扉付)がありましたが、現在では簡易な上屋が1棟のみ存在します。

旧待合室時代のホーム・豊橋側を見る

▲旧待合室時代のホーム・豊橋側を見る
【1997/04/09撮影】

コンクリートブロック積の旧待合室

▲コンクリートブロック積の旧待合室
【1997/04/09撮影】

簡易な鉄骨造の現待合室

▲簡易な鉄骨造の現待合室
【2002/09/16撮影】

■駅周辺概要

●茶の里、中井侍

 気候が温暖な一方で朝昼の寒暖の差が激しい中井侍駅周辺は、高品質な銘茶が産まれる栽培の適地とされ、目も眩むような急傾斜地に茶畑がそびえる光景は、中井侍ならではのものとして知られています。

 駅前より天竜川林道へと至る急坂道が連なっていて、つづら折れを何度も曲がると、風景のパノラマは急速に高度を増して広がります。

 右写真の左側対岸に見える施設は中部電力早木戸発電所です。

中井侍の高所から見る天竜川

▲中井侍の高所から見る天竜川
【2002/09/16撮影】

急傾斜地に連なる茶畑

▲急傾斜地に連なる茶畑(拡大写真有)
【2002/09/16撮影】

●三十三体観世音菩薩
【中井侍駅より徒歩約20分】

 駅から急坂を登り詰め天竜川林道と合流した先に、中井侍の名所とされる三十三体観世音菩薩、通称「三十三観音」があります。断崖を横一線に掘り、その間に観音様が並べて安置されています。「三十三観音」という名称ながら、観音様が四十近くあるのはご愛敬と言うところでしょうか。

 この観音様の面する天竜川林道は、伊那小沢と水窪を峠越えで結んでおり、伊那小沢駅へはおよそ1時間弱で歩くことが可能です。

三十三体観世音菩薩

▲三十三体観世音菩薩
【2002/09/16撮影】

●旧線トンネル跡

 駅のすぐ上方を通る道を伊那小沢方向に10分ほど歩くと、線路付替ですでに使われなくなった観音山トンネル(530m、右)と、第二中井侍トンネル(48m、左)が向き合った場所に出ます。

 観音山トンネルは地殻変動による崩壊防止のため、現在ではコンクリートで完全に蓋をされています。新観音山トンネルはこの両者のトンネルを統合する形で、さらに天竜川から見て奥の方を貫いています。

旧線トンネル跡

▲旧線トンネル跡
【2002/09/16撮影】

■その他の情報

●準備中

中井侍駅に咲く花

▲中井侍駅に咲く花
【1994/11/06撮影】

▲最上段へ


●次は 伊那小沢駅 です●

▲出口

▼各駅停車目次

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