飯田線各駅停車【中部天竜駅】 最終更新日:2009/10/30

魅力発見・飯田線

32.中部天竜
   ちゅうぶてんりゅう Chubu-tenryu

○静岡県 浜松市 天竜区 佐久間町 半場
●1934(昭和9)年11月11日開設
●豊橋起点:62.4 km
●標高:140 m

飯田線中部天竜駅写真

●日中駅員配置駅

●交換駅(島式1面2線)

●便所:改札内

●駅売店:構内(土産品)・飲料自販機有

【のりかえ】
佐久間町営バス
・(佐久間・久根・西渡方面行)・(佐久間ダム行)
※西渡にて遠州鉄道バス:
北遠本線(水窪町・瀬尻・船明・西鹿島方面)に接続。

下川合▲

ちゅうぶてんりゅう

▼佐久間

■駅の概要 〜佐久間ダムとレールパークの駅〜

 天竜川がS字状に蛇行するこの地域は中部(なかっぺ)と呼ばれた通船の発達した地域で、天竜川上流の信州から筏で運ばれた荷物(木材、食料等)を下流方面へ中継する地点として栄えました。また明治〜大正期は王子製紙の工場が立地していたこともあります。

 1934(昭和9)年11月に三河川合より延伸された「三信鉄道(南線)」の、とりあえず2年間の終点とされたこの地に、同鉄道の出張所(名目上の本社は東京)が置かれ、「佐久間」の名称で開業したのがこの駅の始まりです。1935(昭和10)年5月24日には地元中部の名を取り「中部(なかっぺ)天竜」と改称されましたが、国有化にあたり「ちゅうぶてんりゅう」と再度改称されました。

 戦後は、当時日本最大級と言われた佐久間ダム建設のための資材輸送拠点となり、それにあたって飯田線を軌道強化したうえ駅から対岸の建設基地まで引込線が敷かれ、1954(昭和29)年9月から1956(昭和31)年3月の間に、月間37,000tという資材が運び込まれました。現在でも駅前に残る「B型鉄橋」と呼ばれる橋はその名残で、路面中央には線路が敷設されていた跡が見られます。

 ダムの完成で資材輸送は終了しましたが、当時国内最大級のダムを一目見ようと、建設直後は年間20万人と言われる観光客で賑わいました。

 その後ダムへの観光客減少で、1984(昭和59)年12月に佐久間ダム行の定期バス(国鉄バス)も廃止されましたが、1987(昭和62)年から始まったトロッコファミリー号の運転に伴い、接続の形で一時復活したことがありました。復活当初はJR東海バスによる運行でしたが、西渡〜中部天竜駅間の佐久間町営バス移管と同時に、この佐久間ダム路線も町営に移管されました。

 1991(平成3)年4月21日には、かつての中部天竜機関支区があった駅構内の電留線を利用して、鉄道車両保存館「佐久間レールパーク」がオープンし、佐久間ダムに代わる新しい観光名所として、脚光を浴びました。しかしJR東海が名古屋市内に「JR東海博物館」(仮称・2011(平成23)年完成予定)の建設を発表、車両の大半が新博物館の展示物として受け継がれることとなり、「佐久間レールパーク」は2009(平成21)年11月1日を最後に閉園となることが決定しています。

※2005(平成17)年6月30日まで駅所在地は「静岡県 磐田郡 佐久間町」でしたが、2005(平成17)年7月1日の静岡県西部12市町村の広域合併により浜松市、さらに2007(平成19)年4月1日の政令指定都市移行により浜松市 天竜区 佐久間町となりました。

▼駅俯瞰写真]もあります

【駅写真撮影:2004/07/31】

■駅の歴史

・1934(昭和9)年11月11日、三信鉄道三信三輪〜佐久間(現中部天竜)間延伸開通時に終着駅「佐久間」として開設
・1935(昭和10)年5月24日、「中部(なかっぺ)天竜」駅に改称
・1936(昭和11)年11月10日、三信鉄道中部天竜〜天竜山室(現在廃止)間開通
・1943(昭和18)年8月1日、「中部(ちゅうぶ)天竜」駅に改称
・1954(昭和29)年9月、佐久間ダム資材輸送開始
・1956(昭和31)年3月、佐久間ダム資材輸送終了
・1980(昭和55)年9月30日、貨物取扱廃止(専用貨物を除く)
・1987(昭和62)年3月28日、「トロッコファミリー号」中部天竜を終着駅として運転開始
・1991(平成3)年4月21日、駅構内に鉄道車両保存館「佐久間レールパーク」開設
・2009(平成21)年11月1日、この日を最後に「佐久間レールパーク」閉園

中部天竜旧駅舎写真

▲中部天竜駅舎改築前
【1982/08撮影】

■駅施設概要

 1面2線の島式ホームを持つ交換駅で、駅舎へは豊橋寄りの構内踏切で結ばれています。ホームを挟み込むように両側に電留線があるほか、豊橋寄りに貨物ホーム、辰野寄りに保線車両基地・佐久間レールパークへの引き込み線があります。

 構内踏切を渡り、駅舎へ向かう改札口を通る前に、向かって右側にある「佐久間レールパーク」へと連絡する通路があります。レールパーク開館時には、ホームから下車する際に駅舎へとつながる改札口を抜けなくても、乗車券を見せてこの入口からそのまま入ることができます。

 現在では貨物列車の定期運用はありませんが、佐久間発電所への変圧器などといった大型貨物輸送がある際には、貨物ホームに大物車が停車し、荷物の積み卸しを行う光景も見ることができます。

窓口営業時間:10:00〜18:30(2004/07/31駅掲示より)

中部天竜駅構内

■駅周辺概要

●佐久間レールパーク

 中部天竜駅構内。1991(平成3)年4月21日に開設された鉄道車両保存館で、昭和初期から中期を中心に活躍した車両が十数両展示されています。また屋内にはNゲージ鉄道模型のパノラマや各種模型・実物部品・飯田線の歴史を示す写真展示があります(2009(平成21)年11月1日を最後に閉園予定)

■営業案内

開館日:土曜・日曜・祝日・振替休日
    ●春・夏休みは毎日開館

開館時間:10時00分〜16時00分

入場料金:大人(12歳以上)140円
     小人(7歳以上) 70円
 ※6歳以下および乗車券を持っていれば無料

※以上、佐久間レールパーク掲示より

 

佐久間レールパーク

▲佐久間レールパーク建物【1998/09/10撮影】

▼佐久間レールパーク構内【2001/05/04撮影】

佐久間レールパーク

佐久間レールパーク館内

▲館内1階の展示室内【2004/07/31撮影】

▼館内2階のプラレールジオラマ【2003/03/02撮影】

プラレールジオラマ

●佐久間ダム

 1956(昭和31)年10月に完成した発電用ダムで、建設当時日本一と呼ばれた規模を持ち、大型土木機械を導入した工事としても話題を呼びました。建設当時は年間20万人以上が訪れる一大観光地でしたが、現在では訪れる人もずっと少なくなり、静かな観光地とも言えます。

 駅前より佐久間町営バス「佐久間ダム」行で15分。但しバスの運転はトロッコファミリー号運転日のみです。

 またダム堰堤の付近には、電源開発株式会社運営の佐久間ダムに関する資料館「佐久間電力館」が開設されています。開館時間は9時00分〜16時30分で、入場料は無料です(年末年始休業)。

佐久間ダム

▲佐久間ダム堰堤
【1995/08/06撮影】

●さくま郷土遺産保存館

 佐久間に住む人々の暮らしにスポットを当てた資料館で、各種古文書や生活資料により、古くからの人々の暮らしを知ることができます。

 開館時間は9時00分〜16時00分で、入場料は大人150円、子供100円です(休館日:月曜日、祝日の翌日)。

さくま郷土遺産保存館

▲さくま郷土遺産保存館
【2003/03/02撮影】

■その他の情報

【当サイト内ページ】

■中部天竜駅俯瞰写真:
▼松山公園からの駅俯瞰写真
■中部天竜駅舎外観:
▼飯田線駅舎図鑑・中部天竜駅舎

【リンクページ】

■周辺地形図(国土地理院地図閲覧サービス「ウォッちず」)
▼1/25000地形図「佐久間」

中部天竜駅俯瞰

▲中部天竜駅俯瞰
【2003/03/02撮影】

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●次は 佐久間駅 です●

▲出口

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