飯田線各駅停車【池場駅】 最終更新日:2005/10/01

魅力発見・飯田線

25.池場
   いけば Ikeba

○愛知県 新城市 池場
●1946(昭和21)年12月1日開設
●豊橋起点:50.1 km
●標高:269 m

飯田線池場駅写真

●無人駅

●単線駅

●便所:駅前

●駅売店:なし

【駅利用上の注意】

・当駅は朝の一部上り普通列車は停車しません。時刻表でご確認ください。

三河川合▲

いけば

▼東栄

■駅の概要 〜分水嶺と映画「いちばん美しい夏」の里〜

 飯田線は豊橋口から豊川水系をさかのぼり、分水嶺を越え、天竜川水系に至り北上する鉄道です。距離にして豊橋口1/4(約50km)が豊川水系、辰野口の3/4(約150km)が天竜川水系なのですが、この両者の分水嶺に最も近いところにある駅が、この池場です。

 豊川水系の三河川合駅からひたすら勾配を上りトンネルを抜け、天竜川水系に入った所にこの駅があります。 三河川合駅との標高差は117mもあり、これは飯田線の連続2駅間では最高の値です。

 駅に入る直前の池場トンネル(1115m)の中心あたりが分水嶺となっており、この直上には「池之神社」があります。池場の町の中心もこのあたりにあるため駅周辺には民家も少なく、また国道からも駅は分かりにくい位置にあります。

 1999(平成11)年まで駅入口に「丹頂鶴」と呼ばれる旧式の電話ボックスが残存していました。これはかつて有線電話ボックスとして使用されていたものが、ボックスごとカード式公衆電話用に転用されたもので、赤い屋根と緑色のカード式電話の組合せがユニークでしたが、電話が自転車置き場に移設されたことにより、解体されました。

 駅前にとりたてて賑わいはありませんが、国道のドライブ客相手に軽食喫茶店が開店しており、山岳地帯にしては食事に苦労はありません。駅周囲は木工製品の加工が盛んで、木材加工施設をよく見掛けます。

 伝統的な日本の風景をよく残す地域として、2001(平成13)年夏より上映を開始した映画「いちばん美しい夏」(ジョン・ウィリアムズ氏監督、百米映画社制作・配給)の主要な舞台にも選ばれ、この地で主要なストーリーのロケが行われました。2005(平成17)年10月1日には愛知県 南設楽郡 鳳来町 は南設楽郡作手村とともに、合併により愛知県新城市となりました。それにともない駅所在地も愛知県 南設楽郡 鳳来町 池場から愛知県 新城市 池場に変更されています。

【駅写真撮影:2001/07/28】

■駅の歴史

・1933(昭和8)年12月21日、三信鉄道三河川合〜三信三輪(現東栄)間開通
・1936(昭和11)年11月1日、三信鉄道三河川合〜三信三輪間に「池場」駅として開設
・1943(昭和18)年8月1日、三信鉄道国有化にともない、駅間至近のため廃止
・1946(昭和21)年12月1日、「上市場」「早瀬」駅とともに駅復活

■駅施設概要

 ホームは単線(下り列車より見て左方向)で、駅はちょうど勾配の頂点に設置されているため、ホームのほぼ中央に「へ」の字形の勾配標が立っており、駅全体も同様に「へ」の字状に勾配が付いています。そのため上下列車とも下り勾配となるので、一瞬ノッチを入れただけでも軽々と次の駅まで転がってしまいます。ホーム上には木造の開放式待合室(上屋)が1棟あるのみです。

 ホーム裏には水路が流れており、待合の一部はその水路の石垣に食い込んだ形となっています。その水路を渡るためにホームのほぼ中央にある階段を上ると、ささやかな広場にトイレを併設した自転車置き場があり、カード式公衆電話が設置してあります。この公衆電話が設置されたことにより、池場名物として親しまれた「丹頂鶴」公衆電話ボックスは、21世紀を待たずして姿を消しました。

国道から見た池場駅入口

▲国道から見た池場駅入口
【2001/07/28撮影】

池場駅に入線する119系電車

▲池場駅に入線する119系上り電車
【2001/07/28撮影】

■駅周辺概要

●池之神社

 池場駅より国道に出て、三河川合方面に10分ほど歩いた位置にこの神社があります。飯田線池場トンネルの直上にあり、ちょうど豊川水系と天竜川水系の分水嶺の頂上に位置する神社であります。

 国道沿いにありながら、境内は静寂に包まれています。鳳来町指定文化財のけやきの大木(池之神社のご神木)があり、この大木には毎年5月頃、モリアオガエルが産卵するとの説明があります。

池之神社

▲池之神社
【2001/07/28撮影】

●竜が池

 池之神社に隣接する竜が池。

 飯田線の池場トンネルのほぼ直上に位置し、飯田沿線の地においては、この池を頂点にして豊川水系と天竜川水系が分かれています。

竜が池

▲竜が池
【2001/07/28撮影】

●映画「いちばん美しい夏」ロケ地

 上記池之神社から国道を渡った反対側に、映画「いちばん美しい夏」で老婆の住む「小出さんの家」として登場した民家が存在します。

 映画中では非常に閑静な山里のたたずまいを見せるこの民家も、実際は国道に面しており、前をひっきりなしに車が通って行きます。

小出さん家

▲小出家として登場した民家
【2001/08/25撮影】

■その他の情報

【リンクページ】

■映画「いちばん美しい夏」:[▼百米映画社のホームページ]【百米映画社管理のサイトです】

 

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●次は 東栄駅 です●

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